Doctor G 3 のメディカル・ポプリ

地域医療とプライマリケア、総合診療などに関係したネット上のニュースを記録。医学教育、研修、卒後キャリア、一般診療の話題、政策、そしてたまたまG3が関心を持ったものまで。ときどき海外のニュースも。

ご挨拶

ドクター爺さん より ご挨拶

ブログの役割の変化
 2010年8月20日にこのブログを開設して6年7ヶ月余りが経ちました。医師不足と医師育成に係る話題を中心に自分が興味を持った記事の紹介、あるいは自分のための記録として始めたものです。
 しかし、翌2011年3月11日の東日本大震災を契機に、被災地の医療の被害状況、復興状況を毎日記録することにしました。そして4月になって、震災のみならず、医療崩壊の危機に関連する記事を収集してきました。さらには医療に関連したスキャンダルまで範囲をひろげてきました。スキャンダル記事では、マスコミの先走りのために実名報道されたものの、後日裁判で無罪になった方から削除依頼を受けたことがあり、対応個所の削除をしましたし、最近のスキャンダル記事では、元記事が実名報道でも有罪判決が確定していない場合には匿名に変更するなどの対応をしてきました。
 ブログトップにあるように、医師不足のニュース中心に医師育成に関わるニュースを追いかけてきましたが、最近は報道される記事が激減しました。地域枠卒業生の活躍はこれからです。地域医療計画は医療過疎地を見なくてもよい空白地域にみなしてしまう政策です。専門医制度(担当者は「制度」ではなく「仕組み」と言い換える詭弁を使います)は、医師供給の都市偏在を促すものでしかありません。医療提供の「ハコ」をつぶし、マクロで医師供給状況を評価することで、みかけの医師不足は解消します。政策的には数字としての医師不足が解消することになります。そのためにマスコミも報道量が激減してしまいました。
 「総合診療医」は、発言者によって様々な解釈が異なり、専門医制度のなかでも未だに形が見えてきていません。基本領域に据え付ける総合医というのは、これまでの議論の内容を集約すると「医療者の基本知識、基本技能」として求められるべき能力のことを指し、「専門」とするべきものではないと感じています。これからも「総合医」の定義にむけて様々な議論が進むと思いますが、屋上屋を重ねるようなことにならないように願っています。総合医の定義をややこしくした一番の戦犯は内科学会の「総合内科専門医」だと考えます。内科学会が専門医の呼称から「総合」を撤廃しないかぎり、総合医の定義の混乱は解消しません。それ以上に総合医を専門医とすることは笑止千万です。


ブログ継続の負担
 国内の学会や出張、家族旅行の間、そして海外出張の期間中も毎日記録を残してきました。ホテルや空港でネット接続して記事を収集し,ブログを更新してきました。出張期間中の更新は睡眠時間にも影響がありました。ホテルの部屋で家族が寝息をたてている傍らでノートパソコンにかじりついていたこともあります。海外の空港のロビーやラウンジから更新したことも少なくありません。唯一、ネット環境の悪い某国に出張した時は数日間にわたってネット環境から隔絶されてしまい、更新ができませんでした。
 このブログの維持のために。毎日1.5時間強の時間を割いてきましたが、そろそろ潮時と思い、3月31日の記事をもって毎日の更新をやめることにしました。記事収集のための時間は、本業への影響を避けるために、睡眠時間の削減としてやってきました。睡眠や休息の時間を削りながらも、幸いに病気をすることもなく続けてくることができましたが、それだけの労力を割く意義が薄れてしまったことから、ここでこのブログの更新は気が向いたときだけに減らすことにしました。


情報源の変化
 ネット記事も徐々に閲覧制限が厳しくなり、有料会員にならないと見られないものが増えてきました。試し読みとして月に数件まで、あるいは一日1件しかみられなくなったサイト、コピペができないサイトなどが増えてきました。そのような記事でも、孫引きのようにして辿り着くことができたものもありました。しかしネット上では、学術論文のように引用元を明記するだけでは著作権をクリアできない状況になってきたようです。あるメディアからは著作権侵害で訴えると言われた引用がありました。たいした内容ではありませんでしたので、トラブル回避のために速やかに削除してしまいました。著作権の解釈が難しい時代になってきています。
 しかし、気がついたら、m3の記事との重複が多くなってしまい、このブログを継続することの意義が薄れてきてしまったように思います。日経メディカル、MRIC、MedWatchなども常連になりました。唯一m3等で扱わないのは月末に記載する海外の医師不足 (Doctor shortage) の話題位でしょうか。
 DeNAのまとめサイトWELQは、このブログとは無縁のものですが、他の記事を引用したまとめサイトという観点では似たところがあります。奇妙な拡大解釈をして当方に攻撃的なことをする人が出てくるともかぎりません。そんなことへの警戒感も継続意欲をおおきく削ぐ要因です。ちなみにWELQとはMERCKをもじったものでしょうか。


海外情勢
 毎月月末に、海外情勢として “Doctor shortage” をキーワードに検索される1ヶ月以内のニュースの最初の5件の一部、次の5件の発信地を記録してきました。英語で報道されるニュースということで、英語圏に限定される情報ですが、米国、カナダ、オーストラリア・ニュージーランド、インドなどを中心に情報が集まりました。米国というと、長期滞在経験のあるDr.G3でもイメージが浮かばない僻地がたくさんあることに衝撃を受けています。あの広大な国土の中にどのように医療提供体制を構築するのか、大変なことだろうと思います。これまでは英語での医学教育をうけた世界中の医師を強力なマグネットのように医師を集めているとG3が認識していたのですが、それでも不足しているのが現実です。トランプ政権はマグネットに蓋をしてしまうことを考えているのが心配です(蓋をすることは実現できないようですが)。
 医師免許があれば、障壁がなく条件の良いところに流れるのは当然です。東欧から西欧、英国へ、欧州から米国への流れ、インドパキスタンから英国、豪州、米国へ、東南アジアから豪州米国へ、豪州から米国へ、という一定の流れができあがっています。これを国内にあてはめでも、僻地から都会へとのながれと重なるのは明白です。国内の医師不足、医師偏在の解決には、世界の流れも考慮するべきでしょう。


最後に
 ちなみに一日あたりのアクセス数はコンスタントに60から80人/日を維持していましたが、先月(2017年3月)は50.0人/日となり、この数年間の最低になってしまいました。このブログの役割がうすれてきたことを反映しているのでしょう。
 ブログの役割は終わったとは思いますが、医師育成および医師適正配置に関してはまだまだ監視を続ける必要があり、日医にも、行政にも、注文を付けたいことが山積しています。どちらも充分な対応をしているとも思えず、個人的に活動をしていきたいと考えて居ます。
 ブログ主名の「ドクターG3」の「G3」は「爺さん」と読んでください。昔のマックにG3 (Gスリー) というのがありましたが。

 これからもたまに更新することがあるので、時々はのぞいてみてください。



これまでの統計
曜日別 月・火>水・木・金>>土・日
日別最高記録:2015年5月18日 597人/日
   (この前後3日間は200人/日以上、1ヶ月にわたり100人/日以上の特異現象があった)
    震災後の2011年4月〜8月は連日100人/日以上のアクセスあり
月別最高記録:2011年5月 120.3人/日
月別最小記録:2012年8月 38.5人/日(開設月)
(最近の傾向 65〜70人/日、月に数回100人/日を超えることあり)

この文章記載時のカウンター 157,594


  1. 2017/04/01(土) 09:37:23|
  2. 未分類
  3. | コメント:4
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コメント

Re: ありがとうございました

 あたたかいコメント有り難うございます。
 これからもたまには気になった記事等と紹介していきたいと思います。
 よろしくお願いします。
    Doctor G 3

> 震災以来、ほぼ毎日拝見しておりました。当時、日々線量実測をしつつ、診療維持に没頭していたことを思い出します。勤務地は二度変わりましたが、貴サイトの情報を信頼しておりました。複数ソースの併記が、何より安定感がありました。ここ数年では、fact checkに神経をすり減らさなくてよい、それだけでも貴重なサイトと考えておりました。
> 謙抑のきいた編集方針、大変信頼していただけに残念ですが、御苦労も絶えなかったのだと思います。今後も、折に触れて訪れさせていただきますので、主要なトピックが報じられた際にはぜひ論評をお願いします。医師に求められる(あるいは、若手医師が持つ)精神性が急速に変化しつつある現在こそ、こういう定点観測は大事と思います。
> ひとまず、ありがとうございました。
  1. 2017/04/05(水) 06:11:27 |
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  3. Doc G 3 #-
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  1. 2017/04/02(日) 20:30:55 |
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Re: タイトルなし

暖かいお言葉、ありがとうございます。 G3

> いつも楽しく拝読させて頂いておりました。情報収集のキュレーターとして、貴サイトを重宝させて頂いていた一人としては更新頻度が落ちるのは残念ではあります。ただかなり負担は大きかったと思いますので今後はゆっくりとした間隔でもいいので面白い情報の発信をして頂ければと思っています。楽しみにお待ちしています!(^^)!
  1. 2017/04/01(土) 20:05:39 |
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  1. 2017/04/01(土) 16:35:12 |
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