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地域医療とプライマリケア、総合診療などに関係したネット上のニュースを記録。医学教育、研修、卒後キャリア、一般診療の話題、政策、そしてたまたまG3が関心を持ったものまで。ときどき海外のニュースも。

1月29日 

https://www.m3.com/news/iryoishin/497689
シリーズ: m3.com意識調査
女医がよりきれい好き?白衣の洗濯頻度に男女差
意識調査「日常診療、何を着ている?」

2017年1月29日 (日)  高橋直純(m3.com編集部)

 m3.com意識調査「日常診療、何を着ている?」において、日常診療で着用している白衣などの洗濯頻度を尋ねたところ、「2-3日に1度」以上の頻度は男性で計37.1%だったのに対し、女性では計51.5%となった。日常診療で着ている衣服では、白衣が過半数を占めた。

Q 日常診療で着ている白衣などは、どの程度の頻度で洗っていますか
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 日常診療で着る白衣などの洗濯頻度を尋ねたところ、「毎日」は男性(1518人)で12.3%、女性(239人)で18.0%、「2-3日に1度」は男性24.8%、女性33.5%で、「2-3日に1度」以上の頻度は男性計37.1%だったのに対し、女性では計51.5%となった。

Q 日常診療では、白衣など医療用の衣服を着ていますか
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 日常診療で着ている医療用の衣服では、全体で白衣が48.4%、ケーシーが22.4%、スクラブが20.6%だった。着ていないは3.1%だった。

Q 白衣(スクラブ、ケーシー含む)を着る際、その下はどのような服装ですか。
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 白衣の下に着るものでは、「出勤時と同じ服装」が37.6%で最多、次いで「何も着ていない(下着のみ)」が33.7%、「職場用の服装」が22.0%だった。

 「勤務先で医師に対する服装や身だしなみのルールはありますか」では、「ある」が21.8%、「明示的にはないが、慣習がある」が42.3%、「ない」が35.9%だった。

 「勤務先から白衣などは支給されていますか」では、「支給、貸与されている」が63.1%、「支給、貸与されていない」が18.0%、「支給、貸与されているが、自弁したものも利用」が18.9%だった。

 職場での服装に関する自由意見はこちら⇒「白衣は単なる『コスプレ』」、「内科医はネクタイをするべき」



https://www.m3.com/news/iryoishin/497690
シリーズ: m3.com意識調査
「白衣は単なる『コスプレ』」、「内科医はネクタイをするべき」
意識調査「日常診療、何を着ている?」

レポート 2017年1月29日 (日) 高橋直純(m3.com編集部)

Q 職場での医師の服装の状況や、ご意見があればお寄せください。

調査結果はこちら⇒「女医がよりきれい好き?白衣の洗濯頻度に男女差」

【白衣の是非】
・白衣の意味は薄れ、職制を示す単なる「コスプレ」になっている。【女性・勤務医】

・白衣は自分の身を守るために身に付けると教わった。自分のためなので、その下に着るものは相手(患者)に対して失礼のない身だしなみが必要と思います。【男性・勤務医】

・寿司屋よりは綺麗な白衣でいたい。【不明・開業医】

・白衣はポケットがものを入れづらいし、座ったときに裾を椅子のキャスターに挟んだりして汚れることもある。機能性も清潔感も悪い。【男性・勤務医】

・白衣は診察する時には着ない。回診や朝礼など儀式的にのみ着る。処置等には予防着を着用。【男性・開業医】

・亡くなった恩師から、常にきちんとした服装でいるよう厳しく指導されました。白衣のボタンを掛けないと、注意されました。【男性・開業医】

・白衣の前ボタンは必ず閉める。テレビドラマで開けているのはだらしないと思う。【女性・開業医】

・他職種では制服を着崩して着ることはほとんどない。医師だけが白衣の前ボタンが外れている。社会的常識がない職種なのは残念。【男性・勤務医】

・小児科を除き、白衣着用は必須と考える。【男性・勤務医】

・長い白衣の前ボタンを開けているのは大嫌いだ。【男性・勤務医】

・白衣の下にふざけたTシャツを着ている連中が多い。【男性・開業医】

【スクラブの是非】
・公的な医療機関であれば、一般外来であれば白衣(ケーシー含む)を来て診察が普通だと思われる。スクラブなどは、外科手術・オペ室での麻酔科医、救急医、当直医、内視鏡医などの処置系がメインでしている際にはふさわしい服装と思われる。内科の予約外来などではあまりいいとは思えない(患者目線でも、白衣を来ていないと医師と認識してくれない人もいるのでは?)。【男性・勤務医】

・かつてはスクラブを愛用していましたが、現在は、直接診療することがほとんどないため、私服(スーツ)のままです。【男性・開業医】

・若い医師が真っ黒のスクラブを着て診療している姿を見ると、不快に感じています。【女性・勤務医】

・自宅からスクラブ着て、車や自転車を使用し職場に来る(医師・看護師)職員がいる。嫌な感じ。【男性・開業医】

・スクラブは誰が医師か分からない。【男性・勤務医】

・若い医師の間では、テレビドラマの影響かスクラブを普段来ていることが多い。以前よりかっこ良くなったと思います。【男性・勤務医】

・スクラブは手術室、または処置時の下着ですので、外来廊下、病棟でそのままでいるのはやや愚かな。【男性・勤務医】

・外科系でもない女医さんが、常に病院で当直室かオペ室のモノと思われるスクラブを着ているのを多く見かける。理解できない。【男性・勤務医】

【ネクタイの是非】
・ドラマなんかでビシッとした白衣やYシャツにネクタイを締めた医者が颯爽と出てくるが、あのような格好では血管確保や採血等々病棟での処置での行動に耐えられない。手技的には何もしない医者の格好だろう。【男性・開業医】

・ネクタイはやめてほしい。【女性・勤務医】

・立場が上の先生ほど、白衣を着ている率が高い気がします。もちろんワイシャツネクタイの上に。若手はみんな、スクラブオンリーか、スクラブに白衣を羽織っている程度。【女性・勤務医】

・ネクタイの着用は欠かさないようにしている。【男性・勤務医】

・初老の開業医だが常にネクタイをしている。患者も礼儀正しい服装で受診するので。【男性・開業医】

・手技のない内科医はネクタイをするべきではないか?【男性・勤務医】

【診療科の事情】
・小児科なので、白衣は着ないでワイシャツです。【男性・勤務医】

・白衣は親には受けるが、子どもには恐怖でしか無い。【男性・勤務医】

・元々の小児の専門だった時代は白衣が禁忌であった(当時の医局のルール)。いまでも状況によっては白衣は着ないで診察している。【男性・開業医】

・子どもが怖がるので30年前から私服で診療している。【男性・開業医】

・精神科クリニックなので常に私服である。白衣の必要性も感じていない。【男性・勤務医】

・精神科医師の服装は職場によってばらばら。個人的には私服でもよいのではないかと思う。【男性・勤務医】

・精神科は適当です。【女性・勤務医】

・外科系で処置が多く、いろんなもので汚染される。オペ着に白衣で仕事しているが、本当はその下に着ているヒートテックやタイツなども汚染されていそうで、自宅で洗うのは嫌だ。【女性・勤務医】

・在宅訪問診療では白衣も着ていません。【男性・勤務医】

・清潔感があれば良いと思うが、自身を守ると言う意味でも、職場用の上着はあった方がよいと思う。特に、外傷を扱う科は、血液等が付着することがあるので。【男性・開業医】

【服装の在り方全般】
・白衣を着てても、女医は看護師に間違えられる。【女性・勤務医】

・何を着ても良いと思う。白衣は勤務先で洗濯費用を出してくれる。【男性・勤務医】

・「清潔感」だけでなく、公私の区別やすぐ洗えるなどのことも考えるべきではないか。【男性・開業医】

・腕抜きなど服の端をまとめる小物も使うのに良いと思いますが、多少?浮きます。便利さを求めると、小保方さんのような割烹着も良いのかな?と考えます。【男性・勤務医】

・私服はよろしくないと思います。【男性・勤務医】

・次第に自由になってきている。乱れているように思う。【男性・勤務医】

・バイト医が日勤でジーンズならまだしも、短パンで診療するのにはビックリした。【男性・勤務医】

・感染管理の考えから、袖の長さや、白衣のボタンのかけ方など気になります。【男性・勤務医】

・かつては黒のビジネスソックスに革靴、白のカッター、ネクタイが常識で白のスポーツソックスを履いていただけでこっぴどく注意されました。クロックスなんて考えられない。【男性・勤務医】

・天麩羅医者に成らないよう自省を込めて、白衣は着用していない。【男性・勤務医】

・若い医師がファッションショーみたいな白衣を着ているのには閉口する。【男性・勤務医】

・もっと自由度が欲しいですが、職場で来た物を自宅で洗濯をしたり、クリーニングに出すのは衛生面で気になります。仕方なしに職場から提供された物を着用しています。仕方ないです。【男性・勤務医】

・毎日白衣を交換しない不潔な人が多い。【男性・勤務医】

・週4日勤務。毎週クリーニングに白衣を出す。【男性・勤務医】

・米国外科学会の推奨あり、家族の指摘もあり、スクラブから、白衣ジャケットに変えて、イメチェンした。2017年1月から。【男性・勤務医】

・病院指定の衣類しか着用できない病院も存在しているが、その説明はほぼ「感染予防のため」と言っている。しかし、そういう病院は名札の洗浄、靴の管理などは行っておらず、合目的とは言いづらいと考える。【男性・勤務医】

・白衣はここ10年以上着ていないが、歳を重ねてきたので『袈裟』を着て診察して行くことにしました。【男性・開業医】

・白衣が感染源とならないように、外出の際は必ず白衣を脱ぎ、手洗い・うがいを励行している【男性・開業医】

・個人クリニックのため、職員さんの制服は個々の好みで購入されています。【女性・勤務医】

・普段着で仕事しています。毎日違います。一日の中でも汚れれば着替えます。白衣より清潔だと思います。【男性・勤務医】

・病院支給(共有)のものが臙脂色のスクラブと白い長白衣なので、それらを着ています。スクラブだけだとセラピストや看護師に間違えられるので(たとえ口頭で名乗ったところで聞いてません)、初対面の患者や家族に会う時は長白衣着ています。それしても、なぜ頸もとを覆う習慣がないのかとても不思議です。手術に入ると、メガネに細かい血液が付着しているので、当然頸にも飛んでると思うのですが。スカーフを客室乗務員みたいに巻くのはダメなのかとか結構しょっちゅう思っています。ポリエステルのとかにすればじゃぶじゃぶ洗えるし。ドレスコード的にはネクタイの一種なんでしょうから、襟付きのスクラブや白衣と合わせればヘンなものでもないと思うのですが。【女性・勤務医】

【調査の概要】
・調査期間:2017年1月18日-2017年1月25日
・対象:m3.com医師会員
・回答者数:1015人(開業医423人、勤務医1397人)
          (男性1518 人、女性239人、不明63人)
・回答結果画面:「日常診療、何を着ている?」



https://www.m3.com/news/iryoishin/490387
シリーズ: 『「50歳以上ドクター」の悩みと未来』
若手・中堅医師に伝えたいメッセージ◆Vol.21
「安易に開業しないこと」「給料度外視でとことん働け」

医師調査 2017年1月29日 (日)配信高橋直純(m3.com編集部)

Q 若手・中堅医師に伝えたいメッセージがあればご記入ください

【開業医】
・医療は奉仕活動であり、利益追求でない。

・目を見て会話のできることが大事。

・一つ「得意分野」「売り」を作るべし。

・自分の哲学をもって、厚生省の甘い誘いいに乗らないでほしい。

・開業と勤務ではおのずから違う。後継者には経営者としての智慧を学んでほしい。

・Medicin is not still science but art.

・若いときは、迷わずやりたいことを試してみた方が後悔が少ないと思う。

・人工知能が活躍して必ず失業する医師が出てくるので、無駄使いせず、お金をためておくこと。

・光陰矢の如し。自分なりの人生設計を立て、仕事第一に考えず、もし現在の職場環境で自分の人生設計の達成が困難だと感じたら、つまらぬ責任感など捨てて、転職を考えるべき。現在の職場で仕事を続けることだけが人生ではないと自覚してほしい。仕事第一で自分や家族の生活や幸福を犠牲にしても、誰も褒めてくれないし何の報酬も得られず将来後悔するだけである。

・安易に開業しないこと。

・他人の生命を人質にして裕福で恵まれた特権階級である医師の栄光も、ロンドン橋落ちたのように、いつの日か突然終わりを告げますよ。人工知能や医療ロボットの登場によって必ず。そのXデーのために、二足のわらじで人生を歩んでください。

・開業医の実家にとらわれず好きな道を進んで欲しい。娘婿には継承しなくていいと言ってある。先輩達の話には耳を傾け途方がためになると思う。

・若い時はがむしゃらに、ハートのある医師に。専門医や学位は、無用。

【勤務医】
・人生の裏方の仕事なので、人々が表舞台に立って働いてもらえるよう協力しましょう。

・患者の病気だけでなく、生活も考えて治療を組み立て、患者のQOLをより高いものにしてほしい。

・若いうちは給料度外視でとことん働いてください。

・目の前の患者さん一人一人の治療に集中すれば、自分にとって無駄な症例はほとんどない。患者さんは教科書です。

・今後医師を取り巻く環境は、確実に悪くなって行くと思われるので、確実に自身のキャリアを積み上げていく必要がある。

・一生懸命仕事したらいいでしょう。悔いの残らないように。外科医で輝けるのは一瞬なので。

・若いときは自分への投資の時期。超過勤務手当とか、つまらないことを主張するのはやめた方がよい。

・自分一人で生きていけるスキルを磨くことは必要だが、周囲と良好なコミュニケーションを築くことも大事。

・内科医であれば、早くから専門に特化せず、5年程度はgeneralistとして地域医療を含んだ臨床経験を積んでほしい。

・古いと言われるかもしれないが、若いうちは、冷や汗をかきながら、仕事に集中することが大切と思う。

・患者目線での診療を目指してほしい。チーム医療を言葉だけでなく実践できる医師になってほしい。権利を主張するだけでなく義務を果たせる医師になってほしい。

・自分の生活も家族も大事です!ワークライフバランスを大切に、幸せな人生を歩んでください。

・若いうちになるべく都会に出て刺激を受けなさい チャンスがあれば留学した方が良いよく言われることですが、病気を見ずに患者さんを診ること。画像診断に頼らずに、問診・触診をしっかりやること。患者さんから教えていただくこと。

・40歳前までに覚えたことが,医師としての財産になる。



https://www.m3.com/news/iryoishin/496035
シリーズ: m3.com意識調査
「大学 対 市中病院、比較は不適当」
意識調査「新専門医制度、募集定員の上限は必要?不要?」Vol.3

2017年1月29日 (日) 橋本佳子(m3.com編集長)

◆意識調査の結果 ⇒ 「専攻医の上限設定、「反対」は勤務医の47.8%」 (1/28)

◆基本領域の専門医の研修場所

【一概には言えず(基本領域による、各病院の症例・指導体制によるなど)」】
・施設や科によって行える医療に差がある。またその質にも差があるから。【勤務医、30代】

・大学病院、市中病院とひとくくりにできない。多種多様。【勤務医、40代】
・大学病院だけでは数が充足しないのは当たり前。しかし、市中病院と言っても、大きな病院のみが対象となれば、中小の病院には数年間若い新しい医師は就職しないことになる。これでは、地域格差だけでなく、県内格差も生じ、つぶれる病院も多発すると思われる。【勤務医、40代】
・指導医の数に合わせて設定すべき。必ずしも大学病院で指導医が足りているとは思えない。【勤務医、40代】
・専門医に求められる資質、内容が領域により異なり、大学病院かどうかで判別できないから。【勤務医、40代】
・大学病院も,基幹病院も保険点数で青息吐息。教育のために実稼動を下げて、経営が成り立つのはどうすればいいのか?適応があれば何でも高額医療をやって、結局保険システムを破壊することと並行しないと、人材育成なんかできないでしょう。【勤務医、40代】

・大学が中心になるのが良いと思うのは、人が多い点や情報が入りやすい点など。市中病院がいいのは、症例の一般性、医師の医療する上での環境(優遇、対応がよい)など。両方ともお互いを立て、大きな地域としてよくしていかなきゃ、ダメ。【勤務医、40代】

・クオリティの高い専門医排出を維持できるのであれば、施設はどこでも良い。専門医になってからのクオリティ維持も今後の課題となる。【勤務医、50代】
・医療機関によって力を入れている分野は異なり、決して大学病院が地域の核になっているとは限らない。【勤務医、50代】
・大学病院と市中病院では、症例の質が異なる。求められる医療スキルも異なる。臨床医としてバランス良く経験することが望ましい。【勤務医、50代】
・大学に症例を集めようとすれば、田舎の市中病院は医師をはがされ、立ち行かなくされて大学に症例を回すことになるでしょう。かといって、市中病院では満足に症例が集まらないのも田舎の定めです。【勤務医、50代】
・大学病院が良いとは限らないが、症例の集積する大学病院と同等規模の病院でまずはトレーニングを受ける必要がある。きちんとトレーニングを積んでから市中の病院での勤務に移行すべきと考えます。【勤務医、50代】
・究極の専門医を求めるのであれば、基礎研究も実施している「大学病院」と一部の「専門医療機関」でなくては意味がない。専門医の定義が「臨床力」を主体とするのか、「基礎研究」も含めるのか否かで養成施設は異なると思う。【勤務医、50代】
・基本的な処置や考えは、大学病院でじっくりと!症例については、市中病院を含め各病院で!【勤務医、50代】

・地方の大学病院よりも、大手の市中病院の方が、患者数・スタッフ数等でまさるところも多くあるので、大学対市中病院という比較は不適当であり、できません。【勤務医、60代】
・大学によっては、全専門領域ができるわけではない。【勤務医、60代】
・大学、他施設を問わず、既に高度な専門性を有している施設を利用するのがリーズナブル。【勤務医、60代】

【大学病院の方が、適切な場合が多い】
・市中病院は、教育の体制、施設が大学病院には劣ることがある。【勤務医、30代】
・人員などの環境が整っていると思う。【勤務医、30代】
・他科のバックアップや連携が必要な場合が多く、多数の科がそろっていることが重要なため。【勤務医、30代】
・市中病院では手術のレベルが劣るため。【勤務医、30代】

・専門性を高めるのであれば、大学病院の方がいい。【勤務医、40代】
・市中病院で専門医になれると錯覚してはいけません。あれはただの職人製造所です。そもそも他人の作ったプロトコールに沿って作業をするだけの人のことを”専門家”とは言いません。”専門家”はプロトコールを作り、かつプロトコールを運用する能力のある者たちのことです。普段大学や学会に対して批判している人間が多い中、そういう大学や学会が主導して運営している専門医のシステムだけに、ただ乗りに近いことをしている矛盾にまずは気づくべきだと思われる。【勤務医、40代】
・市中病院は研究面でかなり劣る。【勤務医、40代】
・指導医の数が異なる。現行の専門医試験でも成績不審者は初期研修~後期研修を通して市中病院のみで研修・修練を行った医師で有意に多い。【勤務医、40代】

・市中病院で甘やかされている研修医が多すぎる。【勤務医、50代】
・大学病院を基幹にしないと、関連病院を多く持つことが難しいと思う。【勤務医、50代】
・市中病院には、病院格差もあり、ある程度指導医のいる病院で専門的な治療の症例数が必要である。【勤務医、50代】
・市中病院は症例数が多いとは思うが、指導医はまず少なく、指導・教育という面では不適だと思う。【勤務医、50代】
・地方の病院に医師を派遣しているのは大学病院であって、市中病院はほとんど、田舎に医師を派遣していない。【勤務医、50代】
・基本的に大学病院だけに限定すべき、そうでなければ専門医の意義がない。【勤務医、50代】
・大学病院は医師派遣機能を持っているが、市中病院は自らの施設のみを増強している。大病院に医師が集中するのを防ぐためには大学病院の医師派遣機能が必要。【勤務医、50代】
・大学の方が専門医を取りやすく、大学に医師が集まると、医局より、地方の病院への医師派遣が可能になってくる。【勤務医、50代】

・アカデミックな面で指導体制が行き届いているから。【開業医、50代】
・市中病院もある程度はいいが、基本的には教育基幹病院で行うべき。【開業医、50代】
・マイナーでは大学以外では、部長の専門に症例が片寄る。【開業医、50代】
・もし専門医を養成できないような大学病院は廃院にすればいい。【開業医、50代】

【市中病院の方が、適切な場合が多い】
・大学中心、医局中心の制度だと得するのは大学病院で、地域の医師の偏在化を助長しかねないと思う。【勤務医、20代】
・市中病院の方が良い症例が集まっているから。【勤務医、30代】
・大学病院は研究と学生への教育が主。実際、精神保健指定医に関しては、症例数が少なく、不正が横行したのは、記憶に新しい。【勤務医、30代】
・大学病院で教官を3年間しましたが、大学病院ではきちんとした臨床医は育てられません。【勤務医、40代】
・大学において臨床経験を伸ばすことは困難である。【勤務医、40代】
・大学主導を外すのがそもそもの目的だったはず。【勤務医、50代】
・大学病院は縦割り、教授一局集中。【勤務医、50代】
・大学病院は給与に関して専門修練医に保障できないため。【勤務医、60代】
・大学病院は基本領域専門医を育てる能力に欠ける。【勤務医、60代】

・common diseaseは一般的には市中病院のほうが接することが多いから。【開業医、40代】
・無意味な雑用が少ない。【開業医、50代】
・大学は研究機関。【開業医、60代】



https://www.m3.com/news/general/497988
精神保健医、審査に面接、資格不正の続出受け 厚労省方針
2017年1月29日 (日) 毎日新聞社

精神保健医:審査に面接、資格不正の続出受け 厚労省方針

 厚生労働省は27日、精神障害者を措置入院させる判断をする精神保健指定医の資格の不正取得が相次いだ問題を受け、審査に面接を導入する方針を決めた。現在はリポート提出だけで審査していた。こうした再発防止策を盛り込んだ精神保健福祉法改正案を通常国会に提出する。

 昨年10月に資格の不正取得で取り消し処分になった指定医49人は、自身が診察していない同僚の症例リポートを国に提出して資格を得ていた。

 このため、審査を厳格化し、面接で診療経験を確実に審査することにした。

 この日開かれた専門家会議に厚労省が示した案によると、指定医の取り消し処分を受けた医師については、再教育研修を受けることを資格再取得の要件にする。また、不正取得にかかわったものの処分前に指定を辞退した指定医が6人いたため、このような「処分逃れ」を防ぐため、辞退者は指定を5年間受けられないことにする。

 相模原市の障害者施設殺傷事件では、大麻精神病などを理由に容疑者が事件前に措置入院になったが、指定医が十分な治療や退院後のフォローをしなかったとされる。このため、指定医の専門性を向上するため、指定時の研修内容に薬物対応を加える。【熊谷豪】



http://blogos.com/article/207802/
都会と田舎の医療格差 少し変わった当直医のブログから 地域に住むという自由とそれに伴うリスク
中村ゆきつぐ
2017年01月29日 10:52 BLOGOS

一部の世界では有名なDr.まあや。その方の都会と田舎の医療格差についてのブログが公開されていました。
http://www.joystyle.net/articles/340

この先生、デザイナーと非常勤医師の2足のわらじを履いて仕事をされています。しかもその地域は釧路と東京! 大学勤務も経験しているため普通の医師のこともわかりながら、デザイナーとしても苦労され、今の医療状況をある意味冷静に見ることができている先生です。

本文から引用します。
>それから数年たち、今は都会と田舎、しかも東京と道東と、言って見れば両極端な場所で医者をしているが、ちょっとしたことに格差を感じることはある……。
>症例によっては、助かる命も助からないこともあるのでは、と思わざるを得ない。それが現実だ。
>都会と違って、各科揃っているわけではない。専門の先生に診てもらいたければ、都会に行くしかない。札幌や東京に行くしかないのだ。


 道東地区の医療の現状を表しています。どうしても地域格差はあります。まして血液内科も同じです。北海道で常勤医がいるのは札幌、函館、旭川、帯広ぐらいなんでしょうか。まあ広い北海道ではある意味交通を充実させることの方が効率的なんでしょう。ジェット機構想なんてありましたね。

>大学病院時代、「多摩地区全滅です!」…何度か聞いてきた緊急事態…。

 東京は正直最高の医療が受けれる場所です。それでも少し田舎の方は大変なのです。また東京はずっと書いてきたように埼玉、千葉、神奈川の一部も負担されています。

今現在、東京、名古屋、福岡、京都などの大都市は救急車の受け入れなどはなんとかです。(大阪は奈良、和歌山の負担のため少し厳しい?)ただ今後高齢化が進んだとき、医療が進歩し続け治療対象が増え続けた時どうなるかは正直予想がつきません。在宅医療が進んでいく中、救急医療、がん医療をどのように行うのかもしっかり決めていかなければいけません。今のまま病院や医者個人に任せるのは政治的に無責任だし、医療安全、医療経済的に危険すぎます。

>地域格差は大小様々どこの国にも地域にもあるだろう。医療行為を受ける側、そして医療現場にいる側もそれぞれの地域の特性や状況を知り、それに合わせてうまくやっていくしかない。

 現場の先生方の真摯な意見です。医療者は目の前に患者が来ればやっていくしかないのです。それを赤字だ、無駄だと言って削るのならばちゃんとした代替案 (先ほどの輸送手段など)を示すしかないのです。

この間お亡くなりになった院長の代わりに福島の病院に赴任した中山医師。美談にするだけでは何の解決にもなりません。いや医学部定員が増えている現在、5年後には大丈夫と厚労省は考えているのでしょう。本当に治療介入が必要な患者数増加がちゃんと見積もられています?
6年前から言い続けているのですが、少なくとも高齢化に伴い増えてきている血液疾患、治療が良くなって寿命が伸びてきた悪性リンパ腫、骨髄腫、MDSなど治療適応の患者は明らかに増えています。そして病棟は常に不足。(ex:東京はなんとか?)今後が恐ろしいとしか思えません。

自分の中では心を鬼にして言わなければいけないことがたくさんあると思います。正しい知識と価値観との折り合い。はっきりとした答えはないですが、地域に住むという自由とそれに伴うリスクを受け入れなければいけない状況です。



https://newswitch.jp/p/7754
ハードからサービス、サイエンスまで 
患者と医師の“依存関係”を変える時がきた
医療・介護の大改革に臨む

日刊工業新聞2017年1月27日

 わが国の保険医療は少子高齢・人口減少社会に臨んで持続困難なことから、2013年8月にまとめられた社会保障制度改革国民会議の報告書に則り、医療介護総合確保推進法などによって大胆な改革が進められています。

 また、13年6月に閣議決定された「日本再興戦略」では、健康・医療を成長戦略の中核とし、先端研究振興、新産業創出、国際展開、雇用創出などのけん引役として位置付け、医療を国民負担から成長の切り札へとパラダイムシフトさせています。

 民間活力で保健・医療を補完することによって保険医療の守備範囲や内容が大きく変わろうとする現在、医療機関の改革と併せて国民にも受療行動の変容が求められる時代です。

 国民会議報告書の最初には「医療は自助を基本としつつ自助および自助の共同化としての共助で対応できない場合に公助が補完する」とあります。

 医療の権利的側面が取り上げられることの多い今日、義務としての自助の確認は意義あることだと思います。生活習慣病のように発症・進展に自身の関与が大きく影響する疾病もありますし、そもそも自らの主体的関与なくしては医療は成り立ちません。

 また、報告書には医師業務をチーム医療によって分業化し、効率的な医療提供を求めています。病院は組織を介して継続的に医療提供できることが特徴ですが、実情は個人の職能や医師への依存が大きく、組織力を発揮できずに効率が悪いと言われています。

 医療提供者側は分業を推進する一方で、患者さんも受療行動を変えて医師だけに依存した医療からの脱却が求められています。

 さらに、病院の共助も必要でしょう。経営の異なる病院間で医療提供に必要な機器や運営の仕組みの共通化を図れば、医療連携の推進や病院経営の合理化は大きく進むと考えます。

 共通化の対象は、医薬品、診療材料、医療消耗器具、備品などの材料、医療機器から組織運営の諸規定まで多岐にわたります。電子カルテのようなシステムはその恩恵が大きいでしょうし、医療の質向上にも貢献すると思われます。

 医療はその公益性ゆえにさまざまな規制と独占があるのですから、経営の独立性と運営の共通化を両立することは可能だと思います。むしろその先の質向上や特徴を競うべきでしょう。

 医療を受ける人も医療を提供する側も、自助と共助に努めてわが国の医療を支えることが重要な時代です。
(文=野村幸史・医療法人財団慈生会 野村病院理事長) 


  1. 2017/01/30(月) 05:29:55|
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