Doctor G 3 のメディカル・ポプリ

地域医療とプライマリケア、総合診療などに関係したネット上のニュースを記録。医学教育、研修、卒後キャリア、一般診療の話題、政策、そしてたまたまG3が関心を持ったものまで。ときどき海外のニュースも。

12月23日 

https://www.m3.com/news/iryoishin/488875?dcf_doctor=true&portalId=mailmag&mmp=MD161223&dcf_doctor=true&mc.l=197365517
シリーズ: 新たな医療の在り方を踏まえた医師・看護師等の働き方ビジョン検討会
医師偏在、「プライマリ・ケア」と「地域」で解消
ビジョン検討会、「中間的な議論の整理」を公表

2016年12月23日 (金) 橋本佳子(m3.com編集長)

 厚生労働省の「新たな医療の在り方を踏まえた医師・看護師等の働き方ビジョン検討会」(座長:渋谷健司・東京大学大学院医学系研究科国際保健政策学教室教授)は12月22日の第7回会議で、「目指すべきビジョン」として、「地域が主導して、医療・介護と生活を支える」を掲げた上で、医師偏在の解消に向け、プライマリ・ケアの確保や、大学医局ではなく都道府県が中心となり取り組むことなどを盛り込んだ「中間的な議論の整理」を取りまとめた(資料は、厚労省のホームページ)。

 「地域が主導して、医療・介護と生活を支える」というビジョンでは、地域ごとに住民と患者の「価値」は多様であることから、地域医療構想を踏まえ、都道府県等が中心となり、医師などの需給や偏在対策を決定することを提言。国は、必要な権限を委譲し、人材育成や財政的支援を行う立場になる。

 同ビジョン実現に向け、細分化した専門診療科では対応できない地域の多様なニーズに応えるため「国際的にそん色ない水準で我が国の医療の基本領域としてプライマリ・ケアを確立」を打ち出したことが特徴だ。現在検討されている新専門医制度では、19番目の基本領域として総合診療専門医を位置付ける方針。「中間的な議論の整理」では触れていないが、2017年度内にまとまる予定の最終報告で、同専門医と関係が打ち出されるか否かが注目される。そのほか、若手医師が「専門性の追求」を行う環境を整える際には、大学医局や都市部に偏らないようにすることも求めるなど、新専門医制を意識したと見られる記述が幾つかある。

 ビジョン検討会は、厚労省の「医師需給分科会」の議論のたたき台になるだけに、どんな医師の需給・偏在対策を打ち出すかが注目されている。「中間的な議論の整理」では、「たとえ医師供給数が十分であっても、医師偏在が解消しなければ、地域・診療科の医師不足は基本的には解消しない」と指摘。その上で、「経済的なインセンティブや物理的な移転の強制的手段のみに依存することなく、地域が主体となって、医師の意欲と能力を喚起し、能動的な関わりの結果として是正される方策を模索」と提言している。その際、大学医局ではなく、都道府県が主導し、偏在対策に取り組むよう求めている。

 もっとも、その具体的な方策までは踏み込んでいない。2017年1月末か2月初めにまとまる予定の「医師の勤務実態及び働き方の意向等に関する調査」で、「見える化」し、現場の医師や職能団体の意見、行政の担当者、住民などを聞き、議論を深めるとしている(『医師10万人調査がスタート!厚労省』を参照)。

 渋谷座長は、「今回は、あくまで中間的な議論の整理」と断った上で、「過去7回の検討会でかなり具体的な意見が出ている。しかし、医師偏在の解消に当たって、何が本当に障壁なのか、我々が頭で考えていることが本当に合っているのかなど、調査結果のほか、関係者や関係団体の意見などを踏まえて、具体的な内容に収れんさせていきたい」と述べ、現状を正確に把握した上で今後の議論を行い、制度設計を進める方針を示した。

 なお、2016年6月に閣議決定した「骨太の方針2016」では、「医療従事者の需給の見通し、地域偏在対策等について検討を進め、本年内に取りまとめを行う。特に医師については、地域医療構想等を踏まえ、実効性のある地域偏在・診療科偏在対策を検討」と記載されていた。

 厚労省医政局医事課長の武井貞治氏は、「今回、医師の地域偏在について議論し、検討したことは事実。中間的な形だが、今回このような形で取りまとめを行ったことは、骨太の方針が要求していることについて、一定の取り組みをしたと考えている」と説明した。

 3つのビジョン打ち出す
 「中間的な議論の整理」は、「問題意識」「目指すべき基本哲学」「目指すべきビジョン」「ビジョンを踏まえた医師の需給・偏在対策についての考え方」「今後の進め方」の5章建て。

 「目指すべきビジョン」は、3つのビジョンに整理している。(1)地域が主導して、医療・介護と生活を支える、(2)個人の能力と意欲を最大限発揮できるキャリアと働き方を実現する、(3)高い生産性と付加価値を生み出す――だ。

 (1)では、前述の通り、地域医療構想を踏まえ、都道府県等が中心となり、医師や看護師等の医療従事者の需給や偏在対策を決定することを提案。プライマリ・ケアを基盤とする医療体制の構築を目指していることも特徴だ。看護師、薬剤師、介護人材等の業務範囲の拡大等によるタスク・シフティング、タスク・シェアリングの推進も掲げた。

 (2)では、「年齢、性別によらず、個々人の能力と意欲に応じた選択肢を用意し、疲弊しない体制の下でやりがいを持って切磋琢磨できる環境整備を推進」を打ち出した。その実現に向け、グループ診療、兼職、柔軟な派遣運用のほか、医療機関の管理者の意識改革や人材マネジメント、勤務時間等の労働環境の見える化・改善、診療報酬などの制度的な対応が必要だとした。医療従事者と医療機関等のマッチングを行うできるシステムの構築なども求めた。

 新専門医制度を意識し、若手医師らが「専門性の追求」を存分に行う環境を整えるため、「大学医局や都市部に偏らないように、それぞれの専門領域に該当する症例の多い医療施設を、複数施設での組み合わせも含めて地域で柔軟に選択できるようにする」との記述もある。

 (3)では、診療行為の内容と成果の「見える化」を強力に進め、エビデンスの蓄積・分析・活用によって、医学の進歩と知見の拡大・深化を促すとした。専門的な仕事に集中できる環境、AIやビックデータなどを活用し、生産性向上を図ることも提案している。



https://www.m3.com/news/iryoishin/488869
シリーズ: 安倍政権の医療制度改革
「まさに青天の霹靂、極めて遺憾」、日医が反論
諮問会議の民間議員の意見に「診療報酬、中医協で議論すべき」

2016年12月23日 (金) 橋本佳子(m3.com編集長)

 日本医師会は12月22日、前日21日の経済財政諮問会議で「薬価制度だけでなく診療報酬も諮問会議で議論すべき」との民間議員の発言を問題視、「大それた発言。まさに青天の霹靂、極めて遺憾」と反論し、診療報酬については中央社会保険医療協議会で議論すべきとの見解を発表した。

 21日の経済財政諮問会議では、薬価制度の抜本改革の基本方針が報告され、民間議員から、「院内処方、院外処方の在り方、あるいは技術料の在り方などについても、しっかりと諮問会議で議論していくべき」との意見が出ていた(『安倍首相、「薬価制度、引き続き諮問会議で議論」』を参照)。

 日医の見解は横倉義武会長名で、「医療に対する経済の論理を強めてはならない。財政の立場のみで議論することは言語道断。医療を誤った方向に導いてはならない」と指摘し、「診療報酬こそまさに中医協で議論すべきことである」と主張。

 その背景として、中医協は1961年の社会保険医療協議会法の一部改正以降、診療側、支払側、公益側の三者が一堂に会して議論してきたなど、歴史的経緯を説明。同法では、中医協の役割として、診療報酬等に関する事項について、厚生労働大臣の諮問に応じて審議、答申することなどが規定されている。一方、経済財政諮問会議は、内閣府設置法で内閣総理大臣の諮問に対して、調査審議し、意見を述べる場と定められている。この点も踏まえ、見解では「診療報酬の基本骨格を議論する場は中医協であり、経済財政諮問会議が診療報酬体系について踏み込んだ議論を行うことは、法令上の観点から見ても大きな問題」と指摘している。



https://www.m3.com/news/iryoishin/488885
シリーズ: 中央社会保険医療協議会
不正疑い医療機関、調査過程でも進捗状況開示を
指導・監査めぐり支払側が要望、診療側は反発

2016年12月23日 (金) 橋本佳子(m3.com編集長)

 厚生労働省は、2015年度の保険医療機関等の指導・監査等の実施状況を、12月21日の中央社会保険医療協議会総会(会長:田辺国昭・東京大学大学院法学政治学研究科教授)で報告したところ、保険者側から、取消処分などの結果だけでなく、情報提供した事例についてはその途中経過も開示するよう求める声が上がった。しかし、診療側は情報提供した事例であっても、必ずしも不正・不当に当たるとは限らず、途中経過の公表で誤った悪評が広がる懸念があることから、開示には反対した。

 2015年度の実施状況は、個別指導の保険医療機関等4403件、保険医等8275人、監査は90件、181人、診療報酬の施設基準に合致しているかを確認する適時調査2562件であり、その結果、保険医療機関等の指定取消(取消相当を含む)37件、保険医等の登録取消(取消相当も含む)26人に上る。返還金額は計124億3737万円で、内訳は指導分45億1089万円、適時調査分76億3351万円、監査分2億9297万円(資料は、厚生労働省のホームページ)。

 「保険者として情報提供してもむなしい」
 指導・監査等の件数、返還金額には、ここ数年で特徴的なトレンドは見られないこともあり、委員から意見は出なかったが、問題になったのは、保険者等が問題事例を地方厚生局に情報提供しても、その後の対応状況が不明である点だ。保険医療機関等の指定取消等に至る端緒は、保険者等からの情報提供が20件、その他17件。

 口火を切ったのは、健康保険組合連合会理事の幸野庄司氏。「患者調査などを行い、問題があるとして情報提供しても、その後、どんな状況になっているのかが分からず、監査に至るケースも少ない。保険者として情報提供してもむなしいのが現状」と述べ、情報提供事例についてその後の進捗状況が分かる体制を求めた。

 厚労省保険局医療課医療指導監査室長の平子哲夫氏は、「不正が行われているかどうかを慎重に判断している。したがって、途中経過は公表できない。取消処分に至ったものは、公表しており、これにより情報開示している」と答え、取消処分などの最終結果以外の公表は難しいとした。

 しかし、支払側はこの回答に納得せず、連合「患者本位の医療を確立する連絡会」委員の花井十伍氏は、結果の数だけの公表では、氷山の一角なのかどうかなど、「相場観が分からない」と指摘。全国健康保険協会理事の吉森俊和氏は、現行の規則では途中経過等の開示ができないのなら、規則自体を変更すべきと指摘。

 これに対し、日本医師会副会長の中川俊男氏は、「情報提供があった医療機関は則、“黒”として話をしていないか。情報提供に基づき、慎重に調査することが必要」と返した。「調査の途中経過を情報提供した場合に、何らかの不正をしているという噂が広がったら、大変な問題」(中川氏)。

 それでもなお吉森氏は、「慎重にやるべき、というはその通り。しかし、我々が判断して情報提供しているのに、それに対する情報提供がなければ、次に生かせない。適正な医療ができているかを見たいという気持ちがある」と返した。

 中川氏は、「保険者が情報提供する場合と、個人が情報提供する場合では明確に区別すべき」と指摘。続いて日医常任理事の松本純一氏も、「医療機関にとっても、どんな理由になったのか、誰からの情報提供なのかなどは分からない」と説明、その上で、「情報提供が誤っていた場合でも、何か悪いことをしたのではないかなどと広がったら、大変なこと」と慎重な対応を求めた。

 幸野氏はそれでもなお、「保険者と個人では、情報提供の内容が違うのは理解できる。しかし、保険者が情報提供する場合、かなり徹底的に調査をする。裏を取って、間違いない、と確信して情報提供しても、2、3年経っても何も動きがないこともある。黒とか白ではなく、調査がどこまで進んでいるかなどが分かる仕組みはぜひ作ってもらいたい」「人手不足のために、情報提供しても、スムーズに調査が行われていない、という懸念がある」などと述べ、譲らなかった。

 対して中川氏も、「進捗状況を知ってどうするのか。信憑性の高い情報提供であっても、情報を受け取った側が慎重に調査する。その結果が時点で、報告する仕組みでいいのではないか」と反論。松本氏も、「情報提供された医療機関であっても、特に何も問題がないケースがある。どんな情報提供が、どこからあり、個別指導になったのか、またその結果について、我々も検証している。覚悟を持って調査をしても、問題がないこともあり得ることも理解してもらいたい」と続いた。

 これらの意見を受け、平子室長は、「情報提供があったものについては、1件1件精査し、証拠の確度がより高いものを優先して対応している」などと述べ、議論を収めた。



https://www.m3.com/news/iryoishin/485384?dcf_doctor=true&portalId=mailmag&mmp=MD161223&dcf_doctor=true&mc.l=197365522
シリーズ: 2016年度マッチングに対する全国医学部生アンケート
他大の大学病院を選ぶ理由、「実家に近い」◆Vol.5
大学病院選んだ3人に1人は他大へ

2016年12月23日 (金) 高橋直純、玉嶋謙一(m3.com編集部)

 本アンケートでは、臨床研修先として大学病院に内定したのは全体の30%だった(『初期研修先、女性は大学病院を選ぶ傾向◆Vol.2』を参照)。そのうち、さらに出身大と出身大以外の大学病院の割合を見ると、出身大64%と出身大以外の大学36%だった。
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Q 研修先として希望を提出された病院は、何を重視して選択されましたか?最も重視した項目を選択してください
【複数選択】
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 出身大の大学病院の内定者では「出身大だから」が最多で、「臨床研修後の進路やキャリアを考えて有利」が続いた。出身大以外の大学病院の内定者では「臨床研修後の進路やキャリアを考えて有利」が最多。「臨床研修のプログラムが充実」「実家に近い」が続いた。
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 ギャップ順で見ていくと、「実家に近い」が14ポイント差で出身大以外の大学病院に内定者が多かった。次いで「「臨床研修のプログラムが充実」も10ポイントの差があった。

■マッチング参加者の声【5】
Q 今回のマッチングに当たり、研修先を選ぶ過程で何を重視したか、どのような迷いや悩みがあり、最終的にどのように意思決定したかを具体的に教えてください。
・女医として働く上でいずれ出産などをしたいこと、新専門医制度などを考えると、出身大学の対応を期待した。【出身大】

・後期研修につなげられるように選びました。その際に私は放射線科志望だったので、市中病院より大学病院の方が専門医も多く、また分野毎に意見を聞ける先生が多かったので大学病院を優先しました。内科志望だったら迷わず市中病院を選択します。【出身大】

・もう一つ市中病院を受けていて、締切直前まで悩んでいましたが、やはり、自分の出身大学の安心さで選びました。【出身大】

・初めは外部の病院へ行きたいと考えていたが、大学院に行きたいという思いが途中で出てきて、研修と大学院を兼業できる先として身近な場所である母校の大学病院を考えるようになった。【出身大】

・市中病院でバリバリ臨床経験を積むことも考えたが、アカデミックな部分にも触れたいというのと、少しだけではあるが実習で学んだ行政の分野も初期研修中に見ておきたいと思うようになり、それが可能な自大学のプログラムにした。臨床経験は後からでも十分積めると考えた。【出身大】

・後期研修枠への優遇。【出身大】

・既に進む診療科を決めており、入局予定であるため、初期研修の間から大学病院で研修を積む方が3年目からスムースに仕事を進められると考えたから。【出身大】

・本当にこの病院で自分はやっていけるのかという不安が1番大きかったので、病院見学に行ったときに、実際に現在働いている研修医の先生方の様子をしっかり見るようにして、本当に研修をこの病院でやってよかったと思えるところかを聞くようにしました。その印象が研修先を決める最大の要素だと思います。【出身大以外の大学】

・3年目以降の進路をある程度考えて決定しました。また、新専門医制度が始まる可能性があるので、一応大学病院を研修先として考えました(特に自分の場合は研修先が出身大学でも出身地でもないので)。メジャーの外科に進みたいので、その分野で有名な病院を考えました。病院見学に行っても、正直一日でできることは限られているので、見学は最終確認と考えた方が良いかもしれません。何を重視するかは人それぞれですし、自分自身、何を重視してよかったのか正直今でも分かりません。ですが、自分が考えた結論としては、行った先で全力で頑張ればきちんと成長できるので、どこに決まっても頑張ろうと思いました。【出身大以外の大学】

・同期が多く、将来働く場所を考えたら大学病院がベストだと考えた。【出身大以外の大学】

・マイナー志望なので、大学病院の方が症例数多いし、研修期間も長くできるから大学病院の方がいいと思った。また、大学病院の中でも症例が全く違ったりするからしっかり比較した。【出身大以外の大学】

・将来の入局先となる医局の雰囲気が良さそうかどうかを重視した。実家から遠いので悩んだが、一番行きたかったところ最終的には選んだ。【出身大以外の大学】

・最初は市中を希望していたが決まらず、出身地近辺の大学病院を考えていたところ、市中病院に行くことのできるプログラムのある大学病院があったため。【出身大以外の大学】

・私は他県の医学部に一般入試で入学しました。在学中、高校の先輩や友人がおらず情報やつながりが少なかったように思います。そのため、医師としての基礎を作る上で大切な2年間は、情報やサポートの多い地元で働こうと思っていました。その中でも地元の大学病院にしたのは、たすき掛けで市中病院と大学病院が半々で研修できるプログラムに魅力を感じたからです。【出身大以外の大学】



https://www.m3.com/news/iryoishin/488502
「全員加盟の医師の団体」の是非を議論、日医
委員長には京都大名誉教授の本庶佑氏

2016年12月22日 (木) 高橋直純(m3.com編集部)

 日本医師会の今村聡副会長は12月21日の定例記者会見で、日医内に設置した「医師の団体の在り方検討委員会」の検討状況の中間報告を説明、「医師偏在を含む医療のさまざまな問題をどのように解決するのか、そのためにどのような団体の在り方が必要なのかを検討している」と語った。

 委員長は京都大名誉教授の本庶佑氏、副委員長は今村副会長で、委員には地域医療機能推進機構(JCHO)や日本病院会のトップなどが参加している。10月31日に第1回、12月8日に第2回の検討会を開いており、2017年春に最終報告を行う。議論の結果は厚生労働省の医師需給分科会などにも報告する方針。

 今後の議論の方向性として、(1)医師の団体が自主的・自律的に何らかの仕組みを作ることについて、その必要性の有無、(2)全員加盟の団体を形成することの是非や可能性・実効性の検討、(3)全国的な視野に立ちつつ、都道府県を単位として、医師の団体等が大学等と協働し、また行政とも連携して問題解決にあたる仕組みの検討、(4)これらについて、例えば保険医や保健医療機関の在り方等も含め、議論の深化を図っていく――の4点を掲げている。

 今村副会長は「医師が一つの団体に所属をして自主的・自律的に活動していくことが望ましいというのは、日医だけでなくさまざまな医療団体、学術会議で提言されていること。今回は本庶先生から、そうした団体の必要性が指摘され、とりあえず日医という場の中で議論をしていくことになった」と説明。

 「全員加盟の医師の団体」が日医を指すのかという質問に対しては、「現実問題として、医師会以外に医師が加盟する団体を作るのは困難だと思うが、組織が必要かどうかということをゼロベースで議論していく」と今村副会長は回答。政治とのかかわりを含めて日医の在り方も検討の対象になるかについては「公益社団法人である日医と、政治活動を行う日本医師連盟とは別組織になっており、本来的には一緒にする話ではないと思うが、いろいろな意見が出てくるとは思うので、そのような話しも出てくるかもしれない」と述べた。



http://jp.reuters.com/article/idJP2016122301001602
男性医師ら反論、群馬大患者死亡
共同通信 | 2016年 12月 23日 21:22 JST

 群馬大病院で同じ男性医師(退職、懲戒解雇相当)の手術を受けた患者が相次いで死亡した問題で、男性医師と上司だった元教授(諭旨解雇)が被害対策弁護団の質問に書面で回答し、第三者調査委員会などの報告書に反論していたことが23日、分かった。いずれも15日付。

 報告書が患者への説明が十分だったか疑問としたことに、男性医師は「必要な説明はしていた」と反論。診療録の記載が乏しいとの指摘には「できる範囲で必要な記載をしていた」と回答した。

 元教授は、死亡事例が続いた後、手術を中止するよう進言があったのに受け入れなかったという記述に、中止を進言されたことはないと否定した。



http://www.asahi.com/articles/ASJDR3321JDRUBQU003.html
医師の需給・偏在対策、自治体中心で決定を 厚労省有識者検討会が中間報告
寺崎省子
2016年12月23日11時21分 朝日新聞

 団塊世代の高齢化に伴う「多死社会」の到来や技術革新による新しい医療のあり方を踏まえ、医師や看護師の働き方を議論している厚生労働省の有識者検討会は22日、中間的な議論の整理として、目指すべき三つのビジョンと、医師偏在対策についての考え方を示した。自治体の主体性や、地域での「プライマリーケア」の確保を重視する内容になっている。

 ビジョンは ① 地域が主導して医療・介護と生活を支える ② 個人の能力と意欲を最大限発揮できるキャリアと働き方を実現する ③ 高い生産性と付加価値を生み出す――の三つ。

 ①では、地域(都道府県などの自治体)が中心となり、医師や看護師などの需給計画や偏在対策を決定することや国が必要な権限を委譲することを求めた。その上で、「細分化された専門診療科の分担だけでは地域の多様なニーズに対応できない」としてプライマリーケアを確立して、人材を育成していくことなども盛り込まれた。

 また、医師偏在対策の考え方については「今後は住民・患者にとって必要な機能をどう確保するかという点に注目したものとすべきだ」と指摘。医師が望むキャリアや働き方の実現を踏まえて解決させるには、自治体が主体となって医師の意欲と能力を喚起する方策を模索する必要性や、自治体が地域医療の確保の責任を果たすために大学医局などと協議しながら取り組めるよう、医師の養成や確保といった制度的な環境整備を進めることなどを示した。

 検討会は医政局長の私的検討会で、来年1~2月に結果が出る医師10万人の実態調査を踏まえ、今年度内に具体的な対策を含む最終報告書をまとめる方針。

 一方、日本医師会は「医師の団体の在り方検討委員会」(委員長・本庶佑京大名誉教授)の中間報告を21日、発表した。全員加盟の医師の団体をつくる是非や、都道府県を単位に医師の団体などが大学などや行政と協働・連携して偏在解消にあたる仕組みや保険医や保険医療機関のあり方などについて議論し、来春までに最終報告をまとめ、厚労省などに伝えるという。

 有識者検討会の「中間的な議論の整理」の詳細は厚労省のウェブサイト(http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000146856.html別ウインドウで開きます)で読むことができる。



http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/report/t284/201612/549365.html
特集◎「外科再生」は道半ば《エピローグ》
外科医を志す女性医師を増やせるかがカギ

2016/12/23 満武 里奈=日経メディカル

 「外科再生」のためには、外科医の確保に有効な方策を一部の病院の取り組みにとどめず、全ての医療機関へと広げていくことが必要だ。それと同時に、増え続ける女性医師が活躍できる場を用意することや、他職種への権限委譲も真剣に検討すべきだろう。

 Vol.2で紹介した外科医確保の方策のうち、最も即効性が期待できるのが手当の支給だ。記事中に紹介した病院以外にも、時間外や夜間の手術に手当を設ける医療機関は確実に増えている。

 だが、山形大の嘉山氏は、外科医に対する手当を導入する病院が増えつつあることを評価しつつも、それだけでは不十分だと指摘。山形大で実施している「技術料(ドクターフィー)」を支払う仕組みを全国レベルで制度化する必要がある」と主張している。

 外保連会長の岩中氏は、「公立病院で外科医に緊急手術手当などを支給するためには、開設者となる自治体が定めた規則を改正する必要があるケースも存在し、ハードルが高い」と指摘する。しかし、手術料の一部を直接、外科医に支給する仕組みが制度化されれば、こうした問題はクリアされることになる。

外科医志す女性医師を増やせ

 増え続ける女性医師に期待を寄せるのは、日本赤十字社医療センター院長の幕内雅敏氏だ。外科学会への入会者数がやや持ち直したものの、「外科医の勤務環境を改善するには依然として数が足りない」と強調。一方で、女性医師は増えているが外科医を志望する人は限られることに触れ、「今後は外科医を志す女性医師をどれだけ増やせるかが鍵になる。ただ頭数をそろえるのではなく、外科勤務に耐え得る女性医師に外科医を志望してもらうことが必要だ」と話す。

 また、労働者健康安全機構理事長の有賀徹氏は「特定行為に係る看護師」を活用することで、外科医の労働環境が改善するのではないかと提案する。「外科医数を増やすにはポストも限られていて限界がある。いわゆる特定看護師に委譲できる医行為を考えることも、将来的には検討した方がいいだろう」と語る。

 外科学会も同様の考えで、看護師の特定行為研修制度の導入を進めている。「日本における外科医の問題は、本体業務である手術関連以外の仕事に忙殺されていることにある。外科医を増やすためには労働環境の改善が必須であり、そのためにも看護師の特定行為研修制度の運用が重要になってくる」と同学会外科医労働環境改善委員会の松居氏は言う。

 いわゆる特定看護師は当初、米国のナースプラティクショナーをモデルに構想されたが、日本医師会などの反対で資格化が見送られ、許される医行為の範囲も限定されたものになった経緯がある。制度開始から間がなく現状での見直しは難しいかもしれないが、今後は許される医行為の範囲を拡大するなどして、外科医の権限委譲の受け皿とすることを改めて検討すべきだろう。

 これに対し、ニューハート・ワタナベ国際病院総長の渡邊剛氏は、個々の医療機関の取り組みこそが外科医の増加につながると強調する。「自分の存在意義が分かるような仕事でなければ、誰も続けられない。若手外科医に必要なのは、熱意と手術経験と夢。クオリティーの高い手術を多数経験することでやりがいや夢が生まれる。そうした経験を積める施設を増やすという考え方が必要なのではないか」と話している。



https://news.nifty.com/article/domestic/society/12152-220706/
点滴殺人の物証乏しく 大口病院、発生3カ月
2016年12月23日 05時00分 カナロコ by 神奈川新聞

 横浜市神奈川区の大口病院で入院患者2人が死亡した点滴連続殺人事件は23日、未解決のまま特別捜査本部設置から3カ月を迎える。捜査関係者によると、容疑者を絞り込むための決定的な物証が依然として乏しく、地道な捜査が続いている。一方、事件前に病院に関する情報提供が寄せられていた横浜市は対応を検証するため、第三者委員会の協議を11月末から開始。来年3月までに結果をまとめる。

 同病院では、9月18日に男性患者=当時(88)=が、同20日に男性患者=同(88)=が中毒死し、遺体からは殺菌作用が強い界面活性剤を検出。2人が入院していた4階のナースステーションには界面剤を含む消毒液「ヂアミトール」があった。

 特捜本部は、使用済みの注射器や点滴袋など大量の医療廃棄物を押収して鑑定を進めるとともに、院内事情に詳しい人物が投与前の点滴に注射器で消毒液を混入させた疑いがあるとみている。特捜本部によると、これまでに延べ4375人の捜査員を投入。看護師ら病院関係者延べ1071人から事情を聴いたという。

 一方、市には7~8月に、「看護師のエプロンが切り裂かれた」「看護師が異物入りの飲み物を飲んだ」といったメール3件、電話1件が寄せられた。だが、市が事実確認したのは定期立ち入り検査をした9月2日だった。発覚後にも電話は3回あった。

 第三者委の委員らからは「なぜ警察に連絡しなかったのか」といった質問が挙がった。市は「院内の犯罪行為なら病院が通報すると思っていた。受け身だったのは事実」と説明。今後事件や医療事故の恐れがある情報であれば、速やかに医務監や課長ら幹部が対応を検討するなどの対策強化を考えているという。



https://www.m3.com/news/iryoishin/488945
シリーズ: m3.com意識調査
クリスマス、「仕事のみ」が37%
「家族で過ごす」は最多の45%

レポート 2016年12月24日 (土)配信高橋直純(m3.com編集部)

 m3.com意識調査「クリスマス、どうする?」において、クリスマスの予定について聞いたところ、全体の45%が「家族で過ごす」と回答した。次いで多かったのが「なし。仕事のみ」で37%、「恋人とデート」「その他、外出予定」が6%だった。
 2015年の「みんなのクリスマスの予定は? 」とほぼ同様の傾向だった。

Q クリスマスシーズン(12月23日~25日) 、特別な予定は?
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【調査の概要】
・調査期間:2016年12月15日-2016年12月21日
・対象:m3.com会員(開業医、勤務医、歯科医師、薬剤師、看護師、その他医療従事者)
・回答者数:1372人
・回答結果画面:m3.com意識調査「クリスマスの予定は?」

Q  クリスマスの印象に残ったエピソードがあれば教えてください。
【仕事の思い出】

・2度ほどクリスマスに休みが取れて、家族団らんで食事しようとしたが、結局病院から重症患者で呼び出され、家族から不平たらたらとなった。以来、予定は立てない(最初から仕事する)ことにしている。【勤務医】

・当直で何もクリスマスらしいことができないことが多い。【勤務医】

・12月22-25日は毎年のように重篤救急症例ばかり。4年前からケーキも買わなくなりました。【勤務医】

・救急車が入って、緊急手術。予約していた店に行けず。その時、口説こうと思った彼女には、フラれた(泣)。ちなみに、当番は、上司だったが、丁寧な手術をいつもされるので私にお鉢が回ってきました。【勤務医】

・若い頃、業務が忙しすぎてクリスマスを忘れていたことがあった。その時はイルミネーションを見てむなしくなって涙が出そうだった。【薬剤師】

・最近は、ほとんど当直しています。【勤務医】

【勤務先での出来事】
・当院では毎年、スタッフがサンタクロースの姿で院内を回ります。個人的には当直に当たっていることが多かった。【その他の医療従事者】

・デートがあるから当直代わってくれと言われて代わってやったが、看護師さん達が憐れんでケーキを分けてくれた。【開業医】

・とある病院で、全ての病棟に神父様や看護師達が歌いながら回っていた。【開業医】

・サンタに扮装したら、あまりの不気味なサンタに子供が泣きだした。【勤務医】

・サンタさんになり、小児科病棟を回ったこと。【勤務医】

【家族の思い出】
・クリスマスに、兄弟から思わぬ暖かいマフラーとセーターのプレゼントがされて、今では両親は亡くなった状態での兄弟のいることの有り難さを改めて再認識しました。【開業医】

・娘が芸を披露してくれた。【勤務医】

・夫婦それぞれの両親を招いて食事団欒するのが恒例である。【勤務医】

・10年くらい前、義理の父や母、弟と家族でパーティーをしましたが、大雪で帰りも大変な状態で雪掻きしなければならなかった。【その他の医療従事者】

・子どもたちが幼い頃、X'masプレゼントを枕元に置きに行くと「サンタさん、ありがとう」のメッセージとともにクッキーが添えられていました。【勤務医】

・幼少の頃、我が家のクリスマスは、クリスマスの夜に玄関チャイムが鳴り、行くとプレゼントが置いてあるというスタイルのものだった。未だにどのような仕組みか分からないが、子供も生まれたので近いうちにどうやっているのか聞きたいと思っている。【薬剤師】

・娘がサンタさんのためにイブの夜にホットミルクを用意しています。実際は妻が飲むのですが、朝、嬉しそうにサンタさん来たと娘が喜んでいる姿がたまらなく可愛いです。【薬剤師】

・ホテルの部屋でプロポーズした。【勤務医】

【切ない思い出】
・一人の時に、養護教諭をデートに誘ったところ、女子会に招待されたこと。【開業医】

・院内の恋愛関係について、まざまざと見せつけられる。毎年、クリスマスシーズン。 宅直でゲームして寂しく暮らしてます。【勤務医】

・思い出そうと考えましたが、特別な事は思い出せませんでした。【勤務医】

・昔、学生時代に地元の仙台の光のページェントを観に行った。行くと別れるというジンクスがあって迷った挙句に行ったが、結局その時の彼女とは別れた。【開業医】

【一人でしたこと】
・ホールケーキを一人で全部食べた。【開業医】

・牛丼をクリスマスの前後3日、連続7日間食べ続けたことだけです。【薬剤師】

・ダイハードを見ながら平和に感謝する。【勤務医】

・一人でケーキやオードブルを用意してクリスマス気分を味わおうとしたら、余計切ない気分になった。【勤務医】

・クリスマスケーキをホールで一人で食べて、寂しくて泣いた。【勤務医】

【その他】
・奥さん子供はディズニーリゾートに行く予定です。【勤務医】

・有馬記念の馬券検討会をして大当たりしたことがあります。【開業医】

・このころ、毎年大学のオスキー試験に参加しています。今の学生をしみじみ観察も面白いですよ。【薬剤師】

・娘がアメリカの薬学雑誌に投稿した論文の採用の可否についての返答が、来ないため、悩んでいたが、1月1日の元日に、採用の返答がメールで届いた 実は、娘が返答待ちしていた時期は、クリスマス休暇の期間中だった様子。【薬剤師】

・キャロリング・・・クリスマス・キャロルを歌いながら、家々を廻り、あったかい善哉で体を温めた後、深夜、大浦天主堂のミサを観に行きました。55年も前のことです。【勤務医】

・アメリカ留学中に開いたクリスマスパーティーに、カリフォルニアに留学中の他地域の大学の先生方と交流ができて、留学中の楽しかった思い出の一つになった。【勤務医】

・ここ数年は本当のクリスマスを過ごしています。クリスチャンにとって最大のイベントですから。【薬剤師】

・医療に命をかける私にとって、浮ついたクリスマスのイベントは関係ないです。【薬剤師】

・卒後10年間はクリスマスも正月もないと知ったときの衝撃。【開業医】


  1. 2016/12/24(土) 06:10:38|
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