Doctor G 3 のメディカル・ポプリ

地域医療とプライマリケア、総合診療などに関係したネット上のニュースを記録。医学教育、研修、卒後キャリア、一般診療の話題、政策、そしてたまたまG3が関心を持ったものまで。ときどき海外のニュースも。

4月26日 熊本震災関連

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/kumamoto/article/241455
避難者の健康を昼夜ケア 医師ら車中泊も巡回 熊本地震 220カ所に40チーム [熊本県]
2016年04月26日 13時33分 西日本新聞

 熊本地震の発生から10日以上がたち、避難所暮らしや車中泊を続ける被災者の健康への懸念が深刻化している。なお約2万人が避難する熊本市では、医師や看護師でつくる約40の医療チームが約220カ所の避難所で診察や健康相談に当たっている。熊本市民病院(同市東区)の医療チームに同行し、24時間態勢で避難者のケアに当たる様子を見た。

 24日午後9時すぎ、約300人が避難する託麻西小。校舎の廊下は避難者の布団が敷かれ、その間を医師たちが巡回していた。同校は体育館が損傷し、避難者は教室や廊下で寝泊まりしている。

 「体調は大丈夫ですか? 何かあったら、保健室に来てくださいね」。リーダーの林正清医師(30)が避難者に優しく声を掛ける。

 校内を歩いていると、「お医者さんですか? せきが止まらないんです」と声を掛ける避難者がいた。林医師は、同校の保健室に設けられた「固定診療所」に連れて行く。聴診器を当て、症状や処方されている薬などについて詳しく聞く。

 「胸の音を聞いても肺炎もないし、喉の腫れもない。大丈夫ですよ」。林医師はほほ笑んだ。

 熊本市民病院は建物の安全が確認できず、外来診療を中止。その代わり、医師らを避難所に派遣し、22日からは24時間態勢で健康相談や診察に応じる「固定診療所」を、東区にある託麻西小と湖東中に開設した。

 チームには医師2人、看護師2人、薬剤師など5~6人がおり、2交代制で対応している。

 午後8時から翌日午前10時までを担当する林医師たちは、午前0時にいったん仮眠。翌朝5時に診療所を開け、体調不良の来訪者を待った。

 看護師2人は、運動場で車中泊している人たちの様子を見回りながら、除菌用のウエットティッシュでトイレのドアノブを拭いたり、簡易トイレを掃除したりして、衛生維持に努める。

 各地の避難所では感染症の拡大も懸念され、大規模な消毒に踏み切っている所もある。「なるべくノロウイルスなどが出ないように」と看護師の平田京子さん(58)は言う。

 途中からトイレ掃除を手伝っていた林医師に午前6時40分ごろ、診療所から電話が入る。「患者さんが来ました」

 発熱し、前日に解熱剤をもらったという池上敏男さん(78)が待っていた。「今日はだいぶん調子が良くなりました」と池上さん。「病院まで行かずに、気軽に見てもらえるので安心です」と笑顔で診療所を後にした。

 林医師らは、午前10時までに、巡回中に声を掛けた人も含めて11人を診察。腰痛や足のむくみなどが多く、重い症状の人はいなかった。林医師は言う。「避難中はエコノミークラス症候群や肺炎になる人も少なくない。緊急性があるかどうか、本人では分かりにくい部分で少しでも役に立てれば」


=2016/04/26付 西日本新聞夕刊=



http://blogos.com/article/173383/
熊本地震「病院で感じた『東日本大震災』との違い」
大高志帆=文
PRESIDENT Online2016年04月26日 08:30

4月14日、熊本県・益城町周辺を震源とする最大震度7の大規模地震が発生した。国内で震度7が観測されたのは4回目で、東日本大震災以来初。さらに、16日未明、同県の阿蘇、熊本などで震度6強の地震が短時間に連続して発生した。「本震」とされるこの地震のM7.3は、阪神大震災と同じだがエネルギー量は約1.4倍だという。一度大きな地震が起き、次第に落ち着いていくという常識から外れ、19日正午までに、合わせて610回以上の地震が起きている。

震源に近い大病院に勤める医療スタッフは、地震発生からの数日間を振り返って次のように語る。

「14日の地震はたしかにすごかったです。でも、この段階では倒壊した建物も少なく、重症患者どころか怪我人も少なかったので『不幸中の幸い』という気持ちでした。翌日には比較的落ち着いてきたので、立ち上げた医療チームも一旦解散したほどだったんです。そのタイミングで本震が来て、今度はどんどん重症患者が運ばれてきました。一時は病院の外まで行列ができて、トリアージ(患者の重症度に基づいて治療の優先度を決定すること)を行ったほど。自宅で被災して、病院に戻ってこられない医師もいました」

益城町で住家の被害を調査した結果、全壊1026軒、一部損壊を含む半壊が4374軒となり、全住家の半数近くで被害が確認された。20日の段階で確認されている死亡者数は47人。同県内の避難所には約9万5000人が身を寄せており、車内で避難生活を送る人も多いという。16日の地震で怪我をし、病院に行ったという人も、混乱した現場を目撃していた。

「揺れのあと、あちこちから救急車のサイレンが聞こえて、街は一瞬で騒然となりました。病院に行くと、停電している棟もあって、仕方なく廊下で処置していましたよ。まさか熊本でこんなに大きな地震が起こるなんて」

震度7の地震が九州地方で観測されるのは、1923年の観測開始以来はじめてのことである。それだけにショックを感じている人も多く、断続的な余震によるストレスも大きいようだ。

「ホテルが倒壊する」記者は覚悟した

今回の地震は、木造家屋に大きな被害を出しやすい周期1~2秒の揺れが強く、阪神大震災との共通点が多いとされている。では、東日本大震災と比べてどうなのか。震災直後、宮城県に取材に行った記者は語る。

「東日本大震災は、たしかに今回とは桁違いの死者を出しました。ですが、その大半は地震というよりも直後の津波による『溺死』。そのため、病院に運ばれる急患は少なく、逆に生き残った人はほとんど怪我もないような状態だったと聞いています。残念ながら、重症患者が多かった阪神大震災で学んだ救助の教訓はあまり生かせなかったようです。今回は大きな地震が間隔をあけて2度起こるなど、地震自体が特殊。油断して家に帰り、被災した人も多いのではないでしょうか」

特殊といえば、本震発生時にあれほどのメディアが現地にいた地震は過去に例がない。東京から撮影のために駆け付けた番組ディレクターは、16日の本震に巻き込まれた。

「15日の朝に福岡入りして、その後車で熊本へ。丸1日取材して、ホテルの部屋でデータ整理をしているときに地震が起きました。1階の部屋だったのに、壁がうねるようなすごい揺れで、ホテルが倒壊するかもしれないと、さすがに覚悟しましたね。揺れが収まって外に出ると、さっきまであった家が倒壊していたり、道が陥没していたり。正直、15日に現場入りしたときは『思ったより被害が小さいな』と感じていたのですが、改めて『これは大変なことだ』と思いましたよ」

20日現在も、行方不明者の捜索は続いている。断水による衛生環境の悪化や、食糧不足を訴える声も聞こえてくる。さらに19日になって、「エコノミークラス症候群」による死亡者も出るなど、地震の被害は今も広がっている。1日も早い復興を願うとともに、被害に遭われた方にお見舞い申し上げます。



http://mainichi.jp/articles/20160426/ddl/k45/040/274000c
熊本地震
高千穂町国保病院、医師派遣中断で一部診療科休診 /宮崎

毎日新聞2016年4月26日 地方版 宮崎県

 高千穂町の町国民健康保険病院(久米修一院長、120床)で、熊本大や熊本市の民間医療機関から受けている医師派遣が中断し、一部診療科が休診になっている。

 病院は内科、外科など10科のうち、眼科、泌尿器科、循環器科、耳鼻咽喉科の4科は熊本からの非常勤医で対応している。地震で医師自らが被災したり、熊本県内で医療活動に従事しており、18日から町に出向けない状況となっている。

 病院によると現在、派遣元の熊本大などと眼科、泌尿器科、循環器科の医師派遣について調整中。耳鼻咽喉科は5月から常勤医が着任する。泌尿器科にある人工透析部門は、現在の常勤スタッフが対応しており、被災地からの透析患者を数人受け入れている。【荒木勲】



https://www.m3.com/news/general/420091
エコノミー症候群2人増 震災関連死14人に、熊本
2016年4月26日 (火) 共同通信社

 熊本県は26日、熊本地震の発生後、エコノミークラス症候群で入院が必要な重症と診断された患者が新たに2人増え、25日までに計37人になったと明らかにした。

 熊本市の福祉施設に入所する90代女性が24日に心肺停止状態となり、その後死亡したことも判明。震災関連死の疑いがあるとしている。関連死の疑いは計14人となった。

 県によると、症候群で重症と診断された2人は65歳以上の男性。24日午後4時から25日午後4時までの間に、県内の医療機関を受診した。

 県は「特に妊婦や高齢者、車中泊が2泊以上の避難者に注意してもらいたい。水分を取り運動をして、予防に努めてほしい」と呼びかけている。

 共同通信の25日のまとめでは、熊本地震発生後にエコノミークラス症候群と診断された患者やその疑いがあるとされた人は、熊本県内で少なくとも97人に上った。



https://www.m3.com/news/general/420083
【宮城】医療スタッフのケア必要 DPATが活動報告 熊本地震
2016年4月26日 (火) 毎日新聞社

 熊本地震の被災者のケアにあたった県の災害派遣精神医療チーム(DPAT)のメンバーが25日、県庁で渡辺達美・保健福祉部長に活動報告した。県のDPATの派遣は今回が初めて。チームの医師は被災した医療スタッフのケアの必要性も強調した。

 県は、精神科の医師や看護師ら5人でつくるDPATの先遣隊を熊本県に派遣。5人は19日から、同県益城町や熊本市の避難所などで、精神疾患を抱えたりストレスで不眠を訴えたりしている被災者のケアにあたった。

 県立精神医療センターの角藤芳久院長は、地元の保健師ら医療スタッフが被災したにもかかわらず、昼夜を問わず活動を続けているため、心身ともに疲労している状況を報告。「医療スタッフへの支援も大切だと感じた」と述べた。

 東日本大震災では、厚生労働省が全国の自治体に精神科医らを被災地に派遣するよう要請。しかし、指揮系統が不明確で活動内容も現場に任されたため、一部地域に支援が偏るなど課題が残った。これを教訓に国は13年4月、DPATの活動要領を策定し、都道府県や政令市にチームを作るよう呼びかけた。

 現在、DPATの第2班が熊本で活動中。県は少なくとも来月いっぱいは、DPATの派遣を続ける予定だ。【山内真弓】


  1. 2016/04/27(水) 06:17:03|
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