Doctor G 3 のメディカル・ポプリ

地域医療とプライマリケア、総合診療などに関係したネット上のニュースを記録。医学教育、研修、卒後キャリア、一般診療の話題、政策、そしてたまたまG3が関心を持ったものまで。ときどき海外のニュースも。

2月20日 

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201602/20160220_73027.html
<東北薬科大>新医学部に東北37人合格
2016年02月20日土曜日 河北新報

 東日本大震災からの復興支援で4月に新設される「東北医科薬科大医学部」の合格発表が19日あった。新医学部開設に合わせて改称する東北薬科大の小松島キャンパス(仙台市青葉区)に午後4時、合格者100人の受験番号が張り出された。
 合格者の出身高別内訳は、東北37人、関東36人、北海道4人、その他の地域23人。男女別では男72人、女28人だった。
 ともに仙台二高卒で合格した青葉区の佐藤恵里花さん(19)は「高齢者医療に携わりたい」、若林区の蛯名広貴さん(19)は「災害に対応できる医師になりたい」と話した。
 2人とも国公立大2次試験の結果を待って進学先を決めるという。合格者が入学を辞退した場合、大学は順次、繰り上げ合格で入学生の定員(100人)を確保する。
 薬科大の高柳元明理事長は「多くの学生が東北の医療復興に貢献していただけると期待している。学生とともに新医学部を充実、発展させていきたい」とのコメントを出した。



http://blogos.com/article/161945/
発展する遠隔診療 効率良く資源活用-内側から見た米国医療24
反田篤志
2016年02月20日 16:18 BLOGOS

(この記事は2015年2月号(vol113)「ロハス・メディカル」 およびロバスト・ヘルスhttp://robust-health.jp/ に掲載されたものです。)

遠隔診療という言葉を聞いたことがありますか?インターネット技術を使い、医師がその場にいなくても診断や治療をする新しい診療の形を指します。米国では、その活用がどんどん進んでいます。

例えば、画像診断。私が研修したNYの病院では、夜間撮影されたCTなどの画像データはイスラエルに転送され、そこにいる放射線科医が読影していました。イスラエルは、NYと比べて7時間ほど早く、NYの真夜中が朝になるのです。夜中に仕事をしたい人はあまり多くありませんし、24時間体制で放射線科医を配置するのは費用が高くつきますので、病院にとっても合理的です。友人の話では、地球のほぼ反対のインドにいる医師が夜中の読影を行っている病院もあるそうです。

また例えば、皮膚所見。気になった皮膚の画像(ほくろ、できものなど)をスマホで何枚か撮影して送ります。すると、2日以内に皮膚科医がその画像を見て、コメントをくれます。診断がつく場合もあれば、皮膚科クリニックに行くよう勧められる場合もあります。このようなサービスを提供する会社が既にあります。

インターネットを通じて映像を共有し、遠隔診療することも始まっています。例えば看護師しかいないクリニックで、テレビ電話上で医師と話しながら、看護師が胸に当てる聴診器の音や、耳鏡の鼓膜画像がライブで共有され、医師が診断を下し処方してくれます。地域によっては、循環器内科、神経内科など専門性の高い医師がいない場合もありますが、この技術を使えば、そういった専門科にも簡便にかかることができます。メイヨーでも、一度受診してもらった患者さんに、検査結果の確認などのフォローアップをテレビ電話で提供することがあります。遠くから受診した方の場合、再診のため戻ってくることが困難だからです。

これらのサービスは必ずしも保険でカバーされず、まだまだ主流とは言えません。また、遠隔使用できる機材は高価なものが多く、初期投資がかかることも事実です。とはいえ、特に皮膚科の例に見られるように、遠隔診療は患者・医師双方にとって利便性が高いうえ、トータルで見れば費用は安く済む可能性があります。今までの研究によれば、少なくとも遠隔診療の質が通常の診療と比べて悪いということはなさそうです。使用する機材の質は上がり、値段は安くなっていきますから、まず間違いなく、遠隔診療は今後も拡大を続けるでしょう。政府や大手の保険会社から保険償還が認められるのも時間の問題のように思えます。

遠隔診療は、日本でも離島診療や在宅診療などへの応用に期待が持たれ、注目を集めてきています。もちろん、医師と患者が対面する通常の診療がなくなるわけではありません。しかし、医者という貴重な医療資源は今後さらに不足し、それをどう効率的に活用するかがより問われるようになるでしょう。遠隔診療は、その解決策の一つになり得るかもしれません。



http://medg.jp/mt/?p=6520
『地域包括ケアの課題と未来』編集雑感 (13): 子規の最期の日々
(ソシノフブログhttp://www.socinnov.org/blog/p509からの転載です。)
小松秀樹
2016年2月20日 MRIC by 医療ガバナンス学会 発行  http://medg.jp

多くの日本人が死生観を表現してきた。日本人の死生観はさまざまである。必ずしも「死生観」と正面から題して記述されるわけではない。島薗進は死生観を生みだす様式として以下の5項目を挙げた(『死生観を読む』朝日新聞出版)。

1. 自らの死を予期してそれに備えること
2. 死を間近にした経験を支えとして生きる生き方
3. 死後の生についてまとまった考えをもつこと
4. 死者とともにあることを強く意識する生の形
5. 他者との死別の悲しみを重く受け止めて生きること

死生観に類する文章で、私が最も熱心に読んだのは正岡子規である。2011年の日本リハビリテーション医学会総会で、「日本人にとって最良の老後とは」をテーマとする特別講演を、同級生だった赤居正美会長から頼まれたのがきっかけである。趣味としてではなく、実務上の目的をもって、どのように使えるのか下心をもって読む方が理解は深くなる。当時、死生観として読んだのではない。死に向かう患者を楽にするのにどうすればよいのかを考えるために読んだ。

日本人はより高齢に、より孤独に、より貧しくなり続けている。2025年問題が声高に語られているが、2025年以後も高齢化は進み続ける。65歳以上、75歳以上の人口の絶対数がピークに達するのは、それぞれ2042年、2053年である。高齢者人口の増加スピードが遅くなっても、現役世代の減少は着実に進む。社会保障を支える人口が減少し続ける。財政赤字は膨らむばかりである。これまでの医療・介護サービスを継続するのは困難である。

金の使い方、サービス提供のあり方を考え直さざるを得ない。戦後、日本の医療はひたすら生命を延ばすことに努力を集中してきた。75歳以上の高齢者医療に文教科学予算の2.4倍もの金が使われている。一方で、こどもの貧困率は増え続けている。高齢者の生命を延ばそうと努力することが、必ずしも日本人を幸せにしてきたとは思えない。

講演では、大井玄と宮本太郎の文章も引用した。

大井玄は看取りの中での人間関係を重視する。「病院に気持ちよく『往生できる』サービス資源と機能がない。」「それは、死を納得する心理的過程だといってよいでしょう。看取る側が向ける愛の対象が、ローソクの炎のようにふっと消えてしまう。」「『健康』を失っても『人間関係』という他者とのつながりが保たれているならば、さらにいうと他者の『ため』になっているならば、人は『満足』していられる。」(『人間の往生』新潮新書)

宮本太郎は、生活の糧を確保することに加えて、社会的包摂に目を向ける(『生活保障』岩波新書)。「労働市場と家族が変容するなか、どれだけ広範な人々が就労できて、いかに継続的に生活の資源を得ることができるか、同時に、他の人々とつながり、承認される『生きる場』をどう確保していくのか」と問う。

子規は抽象的議論ではなく、写生に徹する。写生は豊穣である。子規の記述は島薗の様式1に似ているが、自らの死に備えるのではなく、死の床にある自分と生活を描写する。痛みの中で揺れ動く感情、辛さを忘れるひと時が描かれる。

「病勢はげしく苦痛つのるに従いわが思う通りにならぬために絶えず癇癪を起し人を叱(しっ)す。家人恐れて近づかず。一人として看病の真意を解する者なし。陸奥福堂(むつふくどう)高橋自恃(たかはしじじ)の如きも病勢つのりて後はしばしば妻君を叱りつけたりと。」(『仰臥漫録』)

「余の内へ来る人にて病気の介抱は鼠骨(そこつ)が一番上手なり。鼠骨と話し居れば不快のときも遂(つい)にうかされて一つ笑うようになること常なり。彼は話し上手にて談緒(だんしょ)多き上に調子の上に一種の滑稽(こっけい)あればつまらぬことも面白く聞かさるること多し。彼の観察は細微にしてかつ記臆力に富めり。」(『仰臥漫録』)

「病気の境涯に処しては、病気を楽しむといふことにならなければ生きて居ても何の面白味もない。」(『病牀六尺』)

看護についての記述は、地域包括ケアについての猪飼周平の意見を思わせる。猪飼によれば、地域包括ケアでは、健康を支える活動の場が、「生活の場に引き寄せられる。」活動が「人々の固有の価値、ニーズを理解するための情報収集に重きを置く活動へと変わっていく。」(『病院の世紀の理論』有斐閣)

「看護婦として病院で修業する事は医師の助手の如きものであつて、此処にいはゆる病気の介抱とは大変に違ふて居る。病人を介抱すると言ふのは畢竟(ひっきょう)病人を慰めるのにほかならんのであるから、教へることも出来ないやうな極めて些末(さまつ)なることに気が利くやうでなければならぬ。」「看護人は先ず第一に病人の心持を推し量つての上で、これを慰むるやうな手段をとらねばならぬのであるから、看護人は先ず第一に病人の性質とそのくせとを知る事が必要である。」(『病牀六尺』)

食事についての細かい記述が多い。死ぬ前にうまいものを食べようと考えたが、金がない。さまざま考えた挙句、高浜虚子から20円借りることになった。その金で、会席膳をとりよせ、母と妹をねぎらう。「二人前を取り寄せ家内三人にて食ふ」という表現に状況が凝縮される。

「明日は余の誕生日にあたるを今日に繰り上げ昼飯に岡野の料理二人前を取り寄せ家内三人にて食ふ。これは例の財布の中より出でたる者にていささか平生看護の労に酬いんとするなり。けだしまた余の誕生日の祝ひをさめなるべし。料理は会席膳五品。」「平生(へいぜい)台所の隅で香(こう)の物ばかり食ふて居る母や妹には更(さら)に珍しくもありさらにうまくもあるのだ。」(『仰臥漫録』)

宗教についての記述もあるが、あくまで、写生、観察の態度を崩さない。

「人の希望は初め漠然として大きく後漸(ようや)く小さく確実になるならひなり。我病牀(びょうしょう)における希望は初めより極めて小さく、遠く歩行(ある)き得ずともよし、庭の内だに歩行きえばといひしは四、五年前の事なり。」「希望の縮小はなほここに止まらず。坐る事はともあれせめて一時間なりとも苦痛なく安らかに臥(ふ)し得ば如何に嬉しからんとはきのふ今日の我希望なり。」「希望の零(ぜろ)となる時期、釈迦(しゃか)はこれを涅槃(ねはん)といひ耶蘇(やそ)はこれを救ひとやいふやらん。」(『墨汁一滴』)

「『如何にして日を暮らすべき』『誰かこの苦を救ふてくれる者はあるまいか。』此(ここ)に至つて宗教問題に到着(とうちゃく)したと宗教家はいふであらう。しかし宗教を信ぜぬ余には宗教も何の役にも立たない。基督(きりすと)教を信ぜぬ者には神の救ひの手は届かない。仏教を信ぜぬ者には南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)を繰り返して日を暮らすことも出来ない。」(『病牀六尺』)

現実は論理ではない。変化があり矛盾がある。子規にあって理想が写生と対比される。

「理想といふ事は人間の考を表はすのであるから、その人間が非常な奇才でない以上は、到底類似と陳腐を免れぬやうになるのは必然である。」「写生といふ事は、天然を写すのであるから、天然の趣味が変化して居るだけそれだけ、写生文写生画の趣味も変化し得るのである。」「理想といふやつは一呼吸に屋根の上に飛び上らうとしてかへつて池の中に落ち込むやうな事が多い。」(『病牀六尺』)

死の5日前の記述は鬼気迫る。死の床にあって、観察と描写に心血を注ぐ。

「足あり、仁王の足の如し。足あり、他人の足の如し。足あり、大盤石(だいばんじゃく)の如し。僅(わず)かに指頭を以てこの脚頭に触るれば天地震動、草木号叫。」(『病牀六尺』)

病床の子規の最大の楽しみは、新聞『日本』に連載していた『病牀六尺』の記事を眺めることだった。死の4日前の短い文章は私の最も好きな散文の一つである。子規は死の間際まで、様々なことを考えた。

「芭蕉が奥羽行脚の時に、尾花沢といふ出羽(でわ)の山奥に宿を乞ふて馬小屋の隣にやうやう一夜の夢を結んだことがあるさうだ。ころしも夏であったので、
蚤(のみ) 虱(しらみ) 馬のしとする枕許(まくらもと)
といふ一句を得て形見とした。しかし芭蕉はそれほど臭気に辟易(へきえき)しなかつたらうと覚える。
上野の動物園にいつて見ると(今はしらぬが)前には虎の檻(おり)の前などに来ると、もの珍しげに江戸児(えどっこ)のちやきちやきなどが立留(たちどま)って見て、鼻をつまみながら、くせえくせえなどと悪口をいって居る。その後を来た青毛布のぢいさんなどは一向(いっこう)匂ひなにかには平気な様子でただ虎のでけえのに驚いて居る。」(『病牀六尺』)

芭蕉、馬小屋の臭気、動物園の虎、ちゃきちゃきの江戸っ子、青毛布のぢいさんのイメージを思いついたとき、喜びがあったに違いない。死にゆく人の考えることについて、狭い料簡の中に押し込める必要はない。



http://mainichi.jp/articles/20160220/ddl/k33/040/567000c
玉野市民病院
徳島の医療法人と業務提携へ 経営立て直し /岡山

毎日新聞2016年2月20日 地方版 岡山県

 玉野市は19日、経営難に陥っている市民病院(同市宇野2)について、4月から医療法人「平成博愛会」(徳島市)と業務提携して経営立て直しを図る方針を明らかにした。21日に調印式を開いて包括協定を結ぶ。

 同会の持つ病院経営のノウハウを生かして経営の改善を進める。市民病院によると、3〜5年後に予定される病院の建て替えに合わせ、指定管理者に移行させる方針という。

 同会は医療福祉グループとして全国で27の病院施設のほか、高齢者福祉施設や看護学校などを運営。赤字だった民間病院の経営を立て直した実績があるという。

 市民病院は2014年度末で38億円の累積赤字を抱え、経営改善に向けて指定管理者制度の導入を決めた。しかし、公募の結果、管理者に決まった医療法人が昨年5月、医師確保のめどが立たないことを理由に辞退した。

 市民病院は「提携を機に赤字経営を打開し、多くの患者に選んでもらえる病院にしたい」としている。【瀬谷健介】



http://dot.asahi.com/dot/2016021200219.html
どこの医学部でも聞かれる 面接で最大にして唯一の質問とは?
(更新 2016/2/20 07:00) dot  (朝日新聞 アエラ)

 偏差値だけでは測れない「医師にふさわしい資質」を見るため、多くの医学部入試で「面接」と「小論文」が課されている。この最終関門の結果次第で不合格になることも。『医学部がわかる』(AERAムック)では、受験生の弱点を熟知する河合塾の専任講師・広川徹先生に「特効薬」を処方してもらった。本誌から、面接で最も重要な質問について抜粋して紹介する。

*  *  *
 面接で「尊敬する人は誰?」と聞かれたら何と答えますか? ある医学部の教員の話では、尊敬する人に自分の親を挙げ、理由を「愛情を持って育ててくれたから」と述べる受験生が急増しているそうです。親を尊敬するのはいいことですが、将来、家族とは異なるさまざまな患者と接していく医師としては、視野が狭すぎるし、人間的な多様性に対する感度が低すぎます。子どもの感覚を狭く閉ざしてしまうような過保護は考えものです。患者の気持ちに幅広く共感できる「普通の人」が「いい医者」になれるのです。

 医学部志望にもかかわらず、人の命や健康を大切に思う気持ちが低い受験生もいます。日本の医療課題を問われた際、ドクター・ハラスメントに好んで言及し、「患者のタチが悪い」「患者教育が必要だ」などと答えるケースも。「医者と患者はイーブン」という考え方なのでしょうが、患者は体や心を病んだ弱者で、医療の専門家ではないのです。弱者に共感できない人は、医師に向いているとはいえません。人の目を見て話すことができない、というのは、問題外です。

 また、研究医を目指す受験生が陥りがちなのが、自分の関心ばかり話してしまうことです。「こういう研究をしたい」という熱い思いを持つのはいいのですが、そこに「患者のために」というマインドがしっかりあるかどうかが大切です。 

 たとえ学科試験が高得点であっても、「医師に向いていない」と判断された受験生は落とされます。面接はそのための最終チェックでもあるのです。

 医師を志望する理由はどこの医学部入試でも聞かれます。この一見ありきたりな質問が、じつは最大にして唯一といってもいいほど重要です。本当に医師としての人生を選択しているのかどうか、その覚悟を問う質問だからです。ですが、ほとんどの受験生が失敗します。それは「本気」の思いが面接担当者に伝わっていないから。ここでいう本気とは、具体的な「将来ビジョン」の有無を指しています。

 志望動機によく挙げられる「親が医者だから」や「子どもの頃に会った医師に感銘を受けて」というのは、「白衣の後ろ姿」に憧れているに過ぎません。重要なのは白衣の向こう側、つまり医師の仕事ぶりを想像し、具体的な将来ビジョンを持つことです。こればかりは誰かの指導でどうにかなるものではないので、受験生自身が考えるしかありません。将来像や医師の責任をリアルにイメージしづらいのであれば、ドキュメンタリー番組や本などで、間接的に経験値を高めておくことは決定的に大切です。


 医師の仕事は失敗したら患者の命を奪うこともあるし、技量が低ければ重篤な後遺症となることも。面接担当者は受験生が、医師という仕事の重責を自覚したうえでめげずにやっていけるか、その覚悟、本気を見たいのです。

 それでも多くの受験生は、なかなか志望理由をうまく話せません。そこで「面接の質問内容5分類」の、(2)その大学の志望理由、(3)医療トピックス、(4)社会トピックス、(5)個人プロフィルが問われるのです。

 (2)で聞かれているのは、その地域の医療に貢献する「覚悟」があるか。次が(3)と(4)で、医療や世の中の話題から問題点を絞り込み、自分の意見が言えるか、「勇気」が試されます。それも難しいとなると(5)の質問になるわけですが、ここで求められているのは自己紹介ではなく「自己分析能力」です。しかし、多くの受験生は質問の本当の意図に気づかないため、「面接で聞かれたのは、個人的なことばかりだった」という記憶が残るのです。

 詰まるところ、面接と小論文で本当に必要なのは「コミュニケーション能力」です。話し上手という意味ではありませんよ。臨床の現場では、患者との会話や検査結果などから情報収集し、問題を効率的かつ適切に解決しなくてはなりません。どんな場面でも物事の奥にある真意や理由を把握して解決する「問題解決能力」が、本当の意味でのコミュニケーション能力です。

 夢や憧れだけで受験勉強を続けるのは大変です。医師になりたい気持ちは自信や自負心から生まれるものなので、面接と小論文の対策を通して志望理由を明確にすることは、モチベーションの維持・向上にもつながります。

(構成・岡野彩子)

※AERA Premium『医学部がわかる』(AERAムック)より

広川 徹(ひろかわ・とおる)
河合塾小論文科専任講師。医学系小論文の中心講師として、長年にわたり医学部進学指導の最前線に立つ。医・自然科学系小論文のテキストや「全統論文模試」などの作成チーフとして活躍。医療に関する知識を体系化し、効果的に表現する授業は、塾生からの信頼も厚い



http://www.chunichi.co.jp/article/front/list/CK2016022102000053.html
別の医師4人に金、接待 名城病院汚職
2016年2月21日 朝刊 中日新聞

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 国家公務員共済組合連合会名城病院(名古屋市中区)の人工透析患者の紹介をめぐる汚職事件で、贈賄罪で起訴された医療法人「光寿会」(同市西区)を実質経営する医師多和田英夫被告(64)が、他の国公立医療機関の医師四人に対しても「患者を紹介してもらう見返りや先行投資のため、資金提供や飲食接待をした」との趣旨を捜査当局に供述していたことが、関係者への取材で分かった。

 いずれの医療機関も光寿会側に転院患者の紹介をしているが、名前の挙がった医師のうち三人は取材に、便宜を図ったことや賄賂の趣旨を否定し、一人は「ノーコメント」としている。多和田被告と、収賄罪で起訴された名城病院医長だった赤沢貴洋(きよひろ)被告(41)の初公判は二十三日、名古屋地裁で開かれる。

 関係者によると、四人の医師はそれぞれ国立系や公立の病院に勤務。みなし公務員に当たる赤沢被告と同様、職務権限を行使する見返りに金銭受け取りなどは禁じられている。

 多和田被告側は、国立系病院に現在勤める男性医師に対し、当時研究者だった二〇〇九年ごろまで二年余りの米国留学中、光寿会職員の肩書を与え、給料名目で毎月数十万円を支払っていたとされる。一四年は飲食接待をしていた。

 また、別の国立系病院の男性医師には、光寿会傘下の診療所で十年ほど前から週一回のペースで非常勤医師として勤務してもらっていた。月々の給与のほかに、「ボーナス」名目で百万円程度の金銭を複数回、渡していたとされる。

 公立病院の男性医師には数回、飲食接待をしたとされる。同病院の同僚ら数人も同席し、費用は多和田被告側が負担したという。

 多和田被告は、各医師に患者を紹介してもらう見返りや、今後の紹介を期待する意図があったとの趣旨を供述しているもようだ。

 本紙の取材に、これら三医師は資金提供や飲食接待をおおむね認めつつ、「多和田被告から見返りを求められたことは一切ない」などと賄賂性を否定した。

 多和田被告は国立系病院の別の男性医師にも複数回、接待をしたとされるが、この医師は取材に「ノーコメント」と回答した。

 多和田被告は光寿会の関係者を通じ「取材には答えられない」としている。



http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG20H69_Q6A220C1MM8000/
900病院、かかりつけ医と入院治療で連携 日経実力病院調査
2016/2/21 2:00 日本経済新聞

 全国の約900病院が診療所のかかりつけ医を受け入れ、一緒に入院治療を行っていることが20日、日本経済新聞社が実施した「実力病院調査」で分かった。5年前に比べ約1割増えた。長期間の治療が必要な一部の疾患で、約半数の病院がリハビリなどで他の病院と連携していることも判明。地域一体で治療に臨む動きが広がっている。

 医療の質を高める取り組みで何らかの診療報酬の加算を得た全国約5800病院について、2015年9~10月時点の公開データを集計。20以上の診療所の医師が登録し、カルテを共有するなどの条件を満たした「開放型病院共同指導料」を得た病院は全体の約15%の902病院だった。

 これらの病院は入院患者の診察でかかりつけ医が同席したり、どう治療していくかについての診療計画を一緒に立てたりする。患者の安心感を高め、検査の重複など無駄を省くためだ。

 治療が比較的長期間になる脳卒中や太もも骨折については、約半数の2897病院がリハビリ専門や療養型の病院と共通の診療計画を作っていることも分かった。


  1. 2016/02/21(日) 06:11:09|
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