Doctor G 3 のメディカル・ポプリ

地域医療とプライマリケア、総合診療などに関係したネット上のニュースを記録。医学教育、研修、卒後キャリア、一般診療の話題、政策、そしてたまたまG3が関心を持ったものまで。ときどき海外のニュースも。

2月14日 

https://www.m3.com/news/iryoishin/397126?dcf_doctor=true&portalId=mailmag&mmp=MD160214&dcf_doctor=true&mc.l=144202870
シリーズ: 若手・中堅座談会:「2035年の医療を語る」
医局に入る意味は?教授職も魅力無し◆Vol.4
今どきの若手・中堅が思い描くキャリアパス

スペシャル企画 2016年2月14日 (日)配信 聞き手:橋本佳子(m3.com編集長)、まとめ:成相通子(m3.com編集部)

「医局に入局しない」という選択肢も一般的になった。

渋谷 医局には入っていますか?

伊藤 僕は入っていません。

公平 最近は入らない人が多いですね。

吉野 臨床研修制度が変わったのが私の年でしたが、そこから入局しない人が増え始めました。
公平 倉敷中央病院の後輩達を見ていると、5年経って不安になって大学院に行って、それを機に医局に属するというパターンはありました。

吉野 後から入るのはありますね。

渋谷 「自分の腕一本で飯を食っていく」というのは、日本の場合はどうですか?

吉野 私は入っていないので、医局のありがた味はよく分かりません。入っている人に聞くと、職業あっせん所ではないですが、よほどのことが無い限り、食いっぱぐれが無いという印象です。

渋谷 最近はそうでもないようです。在宅医療で開業する人も多いわけですよね。

公平 そうですね。大体、40前後で見切りを付ける。

渋谷 東大の医局はどうですか?

杉原 プロフェッショナルの互助会、職業ギルドといった感じでしょうか。私のいる泌尿器科に限った話ですが、以前と比べれば拘束は強くないし、辞めたいと思えば、無理に去るものは追わず、という感じですね。

公平 東京だからかもしれないですね。医局が強い地域はまだまだあります。医局に属さないと、その地域の病院に入れられないぐらい。

渋谷 医局に入っている人、40歳前後で転職する人、一匹狼でやっていて、若くても医局に入らない人もいる。

岡崎 周りでは、初期研修をやって、大学に戻る人が多いですね。専門医制度の問題は結構大きいと思います。

渋谷 吉野先生は、今後どうしていきたいと思いますか?

吉野 私は、半年は日本の病院で働き、半年は国境なき医師団(MSF)の仕事をするという、今の生活を続けたいと思っています。日本の病院には、最初に交渉しました。もともと勤めていた病院では無理だったため、いくつかの派遣会社に登録して、今の病院を紹介してもらいました。日本での勤務は6カ月でOKだったので、このような働き方になりました。

渋谷 あまりそういう病院ないでしょう?

吉野 そうですね。他のMSFで働いている先生では、年間の1カ月間だけを有給休暇で行く形で、残りは日本で過ごされる方が多い。後は病院との交渉で、年間3カ月まで可能になった人など、さまざまです。「半年抜けていいというのは、聞いたことが無いね」とよく言われます。

 今後、自分の中で生活が変われば(MSFの仕事を)お休みしようと考えていますが、いずれ落ち着いたら復帰したいと思います。

伊藤 僕は医局に入っていません。心臓血管外科は遅咲きが多いです。若手と言われている世代が40歳前ぐらいまで。なぜかと言うと、疾患自体はあまり多くないのに、外科医、心臓手術ができる施設ともにとても多いからです。海外と比べて、桁数が違う。外科医はあふれているが、術者になるのは限られている。ドロップアウトも多い。一番多いのは、入ってすぐか、40歳前ぐらいでドロップアウトするケース。

渋谷 悲惨じゃないですか。

伊藤 悲惨ですよ。走れるだけは知って、マラソンだと30キロ切っているぐらいでドロップアウトです。

渋谷 達成できなくて、後ろ向きに辞めるということですよね。

公平 どこに行かれるんですか?

伊藤 聞くのは、救急、麻酔、形成外科といった辺りです。
杉原 吉野先生は民間派遣会社を利用されたということですが、大学の医局が果たしてきた役割がどんどん民間に移ってきています。

渋谷 医局は、 関連病院のポストと医学博士号の授与権があることがパワーの源泉だった。それが、ポストはもちろん、医学博士号の審査も厳しくなる。大学院で臨床の片手間にやっても、ろくなペーパーは出ないですしね。

森田 学生時代、教授ってそんなに面白いのかなと思いました。教授になるとこんな大部屋がもらえるんだよとか。テレビがあって、秘書がいてとか……。「そんなのどこでもいるんじゃないの?」「それだけ我慢してそれですか」と思いました。外科でかなり年配の先生が「初めて胃を切ります」とか言うのを聞いて、「ここで人が育つの?」と疑問を覚えたこともあります。

渋谷 学生の時の卒前研修で、ようやく教授になり執刀できるとうれしそうにしているのを見ました。今は違うと思いますが、心臓血管外科では、10年目ぐらいの医師が人工心肺を回していて、これは厳しいと思いましたね。一番脂が乗っている時にトレーニングできないのが一番問題。

20年後、どういう医師になりたいのか、究極のゴールはありますか?

公平 私は中堅なので、だんだん見えてきています。今の病院だと幹部になるとか。ただ、教授は自分にはあまり魅力を感じません。

渋谷 なぜ魅力がないのでしょうか。

公平 マネジメントなどの雑用が多いからですね。

渋谷 やはり自分がやるべきことをやりたいということですか。

公平 そうですね。あとポジションを得ても、実際に得られるものが少ないこともあります。

渋谷 どうしたら魅力的になりますか。

公平 例えば麻酔科だと雑用も増えるし、人のマネジメントや対外交渉も含めて私生活の部分がほとんど費やされるのに、下とほとんど変わらない給料です。今後、より厳しくなって給料は変わらなくなりますし、自分を犠牲にするメリットや対価を感じません。名誉欲や上昇志向とかがあれば耐えられるのでしょうが。

渋谷 実がないと駄目だということですか。

公平 そうです。人を動かすのは面白いと思います。一般病院であれば、色々と医師の顔も見られて、雑用も少なくて、給料もそこそこ。教授となると、さまざまな人の顔を覚えて、たくさん話をするとか、そういう苦手なことに追われてしまう。
渋谷 では、一般病院で順調に上がっていって、マネージするのが目標ですか?

公平 そうですね。麻酔科にはいろいろな道があります。本当に稼ぎたいのであれば、フリーターのグループを作る人もたくさんいます。

渋谷 それはやりたくないのですか?

公平 大学院時代に経験したので、もういいかなという感じです。

渋谷 病院の幹部になるとして、20年後、医療がますます生活や地域と密着になる時代に、どのような病院にしたいですか?

公平 やはり専門医療が集約化された規模が大きすぎない小さい病院です。GPが紹介してくる、という構図を確立するために、本当に専門性に特化する。一般の開業医との連携をより強める。今は、患者さんを返す場所も不足しています。紹介して送ってくれるのですが、ターミナルになると返すところがない。一方通行になっているので、返すところも含めて、いろいろと開拓して連携しないと集約化は難しいと思います。

渋谷 返す所、後方病院はないのですか。

公平 ありません。後方病院がなくて、3日で退院できるはずなのに、その後に行くところが無く、ベッドの回転が悪い。ターミナルの場合や、「病院にいたい」とすがる患者が多いと、日本の病院は置いてしまうケースが多いですね。

渋谷 1年目の岡崎先生は何をやりたいですか?

岡崎 専門すらまだ決まっていないので、そこをベースに決めたいと思いますが、ずっと医師として患者を診ていきたいです。



https://www.m3.com/research/polls/result/61?dcf_doctor=true&portalId=mailmag&mmp=MD160214&dcf_doctor=true&mc.l=144202873
機上や車内でドクターコール、応じる?
カテゴリ: 現場の思い 回答期間: 2016年2月5日 (金)~11日 (木) 回答済み人数: 3689人

 日本医師会と日本航空(JAL)が「JAL DOCTOR登録制度」を開始しました。飛行機内での急病人発生に備え、医師がJALのウェブサイトから日医の医師資格証を使って事前登録し、発生した場合は登録医師に優先的に援助を依頼するという仕組み(『「JAL DOCTOR登録制度」がスタート』を参照)。

 ドクターコールは、飛行機の世界的な増便や高齢化などに伴い、今後の増加が予想されるものの、医療行為をした場合の法的責任が不明確だという不安の声や、特殊な環境・状況下での診療に戸惑う声も多いようです。また、医師だけでなく、看護師などの医療従事者もコールの対象になることがあります。今回の登録制度も含め、さまざまな意見についてお伺いいたします。
 ドクターコール、「助けになりたいけど…」

 「JAL DOCTOR登録制度」スタートに合わせて実施した本調査。医師では、同制度への登録希望者は4~6%と少なめで、5割近くが「登録しない」と回答しました。ただし、条件によっては登録してもよいと考えている人が3割程度いました。看護師や薬剤師も2割程度は必要があれば登録してもよいと考えているようです。

 実際に急病人の発生で対応したことがあるのは、医師は約4割。そのうち約半数は1回だけで、残りの半数は複数回経験していました。約6割は「経験なし」でした。他の職種で「経験あり」が多かったのは看護師で、5割弱に達しました。

 今後、急病人が発生した時に「応じない」と答える医師も1~2割いましたが、過半数は必要があれば応じるとしています。

 応じない理由としては、「法的責任が不明確」を挙げる意見が一番多かった一方で、「自分の専門と異なるケースがある」「患者の既往歴などが不明だから」といった、助けになれるかどうかが分からないという不安も大きいようです。

 コメント欄には、「助けになりたい」としつつ訴訟を心配する声や、具体的な症状を示して呼んでほしいといった意見が寄せられました。本調査へのコメントは、引き続き募集中です。本ページ最下部の「コメントする」から、ご意見、ご感想をお寄せください。

Q1 これまでに勤務先以外で、偶然居合わせた現場で急病人が発生し、救急の手当など医療行為をしたことはありますか。
複数回ある (689人) 1回だけある (743人) したことはない (2257人)
02141_20160215052555277.jpg
開業医 : 835人 / 勤務医 : 2592人 / 歯科医師 : 10人 / 看護師 : 31人 / 薬剤師 : 187人 / その他の医療従事者 : 34人
※2016年2月11日 (木)時点の結果

Q2 「急病人対応の医療者」を事前登録する制度、ご自身は登録しますか。
登録する (192人) 条件による (1044人) 登録しない (1493人) 分からない (725人) 対象の職種ではない(235人)
02142_2016021505255479f.jpg
開業医 : 835人 / 勤務医 : 2592人 / 歯科医師 : 10人 / 看護師 : 31人 / 薬剤師 : 187人 / その他の医療従事者 : 34人
※2016年2月11日 (木)時点の結果

Q3 今後、車内や機内で急病人が発生し、医療従事者が呼ばれた場合、応じたいと思いますか。
必ず応じる (423人) 他にいなければ応じる(1487人) 応じない (585人) 分からない (1006人) 対象の職種ではない (188人)
02143_20160215052553d60.jpg
開業医 : 835人 / 勤務医 : 2592人 / 歯科医師 : 10人 / 看護師 : 31人 / 薬剤師 : 187人 / その他の医療従事者 : 34人
※2016年2月11日 (木)時点の結果

Q4 Q3で「必ず応じる」を選んだ方以外は、その理由を教えてください。(任意回答・複数)※急病人に対応したご経験があれば、「回答する」ボタンを押した後のページ下、コメント欄にご記入ください。
開業医 勤務医 歯科医師 看護師 薬剤師 その他の医療従事者
法的責任が不明確だ… 66% 68% 67% 42% 36% 50%
から
患者の既往歴などが… 29% 24% 33% 37% 20% 12%
不明だから
使用できる医療機器… 35% 31% 0% 26% 13% 6%
や医薬品が不明だから
通常と違う環境だから 24% 25% 0% 26% 13% 6%

自身の専門と異なる… 54% 50% 50% 16% 36% 12%
ケースがあるから
臨床経験が少ない・… 8% 8% 0% 16% 17% 12%
ブランクがあるから
名乗り上げるのに心… 19% 17% 17% 37% 20% 6%
理的抵抗があるから
報酬が無いから 7% 8% 0% 11% 5% 6%

その他 8% 6% 33% 16% 21% 38%

開業医 : 567人 / 勤務医 : 1616人 / 歯科医師 : 6人 / 看護師 : 19人 / 薬剤師 : 87人 / その他の医療従事者 : 16人
※2016年2月11日 (木)時点の結果


  1. 2016/02/15(月) 05:30:22|
  2. 未分類
  3. | コメント:0
<<2月14日 診療報酬改定関連 | ホーム | 2月13日 診療報酬関連>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する