Doctor G 3 のメディカル・ポプリ

地域医療とプライマリケア、総合診療などに関係したネット上のニュースを記録。医学教育、研修、卒後キャリア、一般診療の話題、政策、そしてたまたまG3が関心を持ったものまで。ときどき海外のニュースも。

1月25日 

http://news.biglobe.ne.jp/economy/0125/scn_160125_9051213434.html
日本の医療レベルは「最高だ」・・・爆買いの次は医療観光か=中国
サーチナ1月25日(月)20時18分

 質の高い日本の医療サービスを受けるために日本を訪れる中国人が増えている。訪日の目的は「爆買い」だけではなく、医療観光も爆買いに続こうとしている。

 中国メディアの網易はこのほど、「日本は世界保健機関(WHO)も認める医療先進国」だと伝え、日本の医療技術に関する水準は極めて高く、中国人が日本の医療サービスを求めて訪日するのも理解できるとの見方を示した。

 記事は、中国人に人気の医療観光は「米国でのがん治療と英国での肝臓移植、それに日本の人間ドック」であると紹介。とりわけ日本は中国から地理的に近く、漢字文化圏で食習慣も似ているうえ、医療水準も高いので人気上昇中のようだ。

 中国での健康意識の高まりを受け、日本でも各社が「医療+観光」のプランを準備しており、日本旅行を楽しみながら自身の健康状態を把握できるツアーが組まれている。費用は高めだが、先進的な医療技術、医療設備と医療システムは中国の富裕層の間で人気を博しているという。

 報道によると、中国人旅行客が受ける検診内容は、脳や心臓、消化器系などの健診、最新設備による血糖値や内臓脂肪含有量の測定、動脈硬化や代謝異常の早期発見、生活習慣の改善指導など多岐にわたる。日本で人間ドッグを受けた中国人旅行客の9%で早期がんが発見されたという統計もあるほどだ。

 また、医療観光というシステムが合理的であることも人気の理由のようだ。記事は「日本の病院はたいてい商業施設の近くにあり、結果待ちの時間を活用してショッピングを楽しむことができ、1日か2日待つ必要があれば、温泉や富士山観光で異国体験する時間もできる」とその魅力を紹介した。

 日本にとっても医療観光は大きなマーケットであり、日本の強みを活かすることのできる分野だ。日本政策投資銀行によれば、2020年までに健康診断を目的とした中国人の医療観光者は年間31万人を超え、潜在的市場は約5500億円にのぼると予測されており、爆買いに続くブームになる可能性を秘めている。(編集担当:村山健二)



http://getnews.jp/archives/1364477
医療先進国の中で日本のがん患者の死亡数が増えている理由
DATE:2016.01.25 16:00 NEWSポストセブン

 日本人の死因のトップはがんで、2014年に約37万人が亡くなっている(厚生労働省調べ)。男性の場合、肺がんがもっとも多く、女性の場合は大腸がんがトップだ。

 がん治療のキモはとにもかくにも「早期発見」だとされている。がんの進行度は0(早期)から4(末期)までのステージで分けられるが、たとえば、肺がんの場合でステージ1の5年生存率は76.5%であるのに対し、ステージ4では3.1%である。がん治療の技術は日々進歩しているが、早期発見が重要であることに変わりはない。

 ところが、日本ではいまだにその認識が定着していない。がん難民コーディネーターの藤野邦夫氏はいう。

「欧米を含めた医療先進国で、がん患者の死亡数が増えているのは日本ぐらい。OECD30か国のがん検診率を見ると、概ね70~80%であるのに、日本は30~40%です。ステージ4でやっとがんが発見される患者が後を絶ちません」

 しかし、ひと言で「がん検診」といっても、住民検診や会社での検診、人間ドックでのがん検診など形態はさまざまあり、メディアでは日々、開発中の新たな検査法が紹介されている。本当にがんがみつかるのか、費用対効果はどうなのかなど、疑問を持つのは当然だ。医療経済ジャーナリストの室井一辰氏はいう。

「検査によって科学的な根拠はさまざまですが、住民検診や職域検診といった国の制度の下で推奨される検査で、集団の死亡率を下げたという根拠があり、受けておきたい。一方で、人間ドックで採用されている検査はより多様ですが、科学的根拠を積み重ねている段階で、発展途上のものも含まれるということは覚えておくべきです」

 人間ドックは従来の検診とは全く別物だと誤解している人が多いが、人間ドックのがん検診というのは、伝統的な実績のある検査を含め、新たに開発された別の検査をさまざま組み合わせて、精度を上げていくものだという。

 たとえば、従来、胃がんの検診はX線(レントゲン)検査で行なわれ、現在も厚労省は推奨しているが、近年、【内視鏡(胃カメラ)検査】の検査精度の高さが明らかになり、人間ドックでは主流に。厚労省もがん検診の指針で、胃がんの検査で推奨するようになっている(胃がんの内視鏡検査は今年4月から)。

 内視鏡検査は施術者の技能に検査精度や身体への負担の大きさが左右されるのが難点ではあるが、胃がんや大腸がんを発見する確率は最大で95%とされる。胃がんの内視鏡検査の費用は3万円ほどだ。なお、がん検診は治療ではないため、保険適用はない(自治体や会社による補助はある)。

 現在、人間ドックで利用されている検査法も実績を積めば、いずれ標準の検査法になる可能性はある。100%間違いなくがんを発見できる検査法というものは、世の中に存在しないが、複数の検査を組み合わせることで、発見の確率を上げていくことができる。

※週刊ポスト2016年2月5日号



http://www.medwatch.jp/?p=7366
後発品使用割合60%程度で足踏み状態、「17年央に70%」の目標達成に暗雲―協会けんぽ15年9月時点
2016年1月25日|医療・介護行政をウォッチ Medi Watch

 主に中小企業のサラリーマンが加入する協会けんぽでは、ジェネリック医薬品(後発品)の使用割合が昨年(2015年)9月時点で60.8%(数量ベース、新指標)となったことが、全国健康保険協会の調べで分かりました。

 2015年1月から60-61%となっており、やや足踏み状態となっていることが伺えます。


2015年9月には60.8%だが、1月から60%程度で横ばい

 政府は医療費の膨張を抑えるために、先発品と効能・効果が同じで安価な後発品の使用促進を重要施策の1つに位置付けており、2016年度の診療報酬改定でも後発品促進策が盛り込まれる予定です(関連記事はこちらとこちらとこちら)。

 2013年4月には、「2018年3月末までに後発品の使用割合を数量ベースで60%以上にする」との目標値を定めましたが、昨年(2015年)6月には、この目標値が上方修正され「2017年央に70%以上とし、18年度から20年度末までのなるべく早い時期に80%以上とする」こととされました。

 協会けんぽを運営する全国健康保険協会でも、「後発品(ジェネリック)の使用促進」を重要施策に位置付け、▽後発薬に切り替えた場合の自己負担額の軽減効果を通知するサービスの対象範囲の拡大▽後発薬希望シールの配布▽地域の実情に応じた医療機関関係者、薬局関係者への働き掛け―などを行っています。

 全国健康保険協会がこのほど発表した「ジェネリック医薬品使用割合(数量ベース)」によると、2015年9月には数量ベースで60.8%(新指標、調剤分)となったことが分かりました。2年前(2013年9月)の49.4%に比べると11.4ポイント上昇、1年前(2014年9月)の58.1%に比べると、2.7ポイント上昇しており、着実に増加しているように見えます。

 しかし、昨年1月に60%の大台に乗って(61.2%であった)から、▽2月:60.5%▽3月60.3%▽4月:60.9%▽5月:61.0%▽6月:61.2%▽7月:59.9%▽8月:60.4%▽9月:60.8%―という具合に後発品使用割合は横ばいとなっており、ここに来て「足踏み」状態となっていることが分かります。
01251.jpg
協会けんぽの後発品使用割合(数量ベース、調剤分)の年次推移、2015年1月から足踏み状態にあることが伺える

 以前には「協会けんぽについて、後発品使用割合の目標値は達成できそうだ」との見通しを述べましたが(関連記事はこちら)、この足踏み状態が長引けば、目標達成には暗雲が立ち込める可能性もあります。


後発品割合が最も高いのは沖縄の73.3%、最も低いのは徳島の49.9%


 都道府県別に見ると、沖縄県の73.3%が最も高く、次いで鹿児島県67.7%、岩手66.8%、山形65.7%と続いています。トップの都道府県での「足踏み」が気になります。

 逆に、最も低いのは徳島県の49.9%で、山梨52.2%、高知54.4%、和歌山56.7%なども低い状況ですが、後発品使用割合は徐々に上昇しています。
01252.jpg
都道府県別の後発品使用割合、大きな変動はないが、使用割合上位での足踏みが気になる
 

 主な薬効分類別に、後発品使用割合が高い医薬品を見ると、数量ベースでは血管拡張剤の69.6%、去たん剤の64.4%、消化性潰瘍用剤の60.5%などで、いずれも上昇傾向にあります。また金額ベースでは、血管拡張剤の57.0%、去たん剤の47.2%、ビタミン剤の38.6%などが目立ちます。

 逆に後発品使用割合が低いのは、数量ベースでは代謝拮抗剤の1.8%、ホルモン剤(抗ホルモン剤を含む)の8.1%、泌尿生殖器官及び肛門用薬の21.4%、金額ベースでは漢方製剤0.0%、代謝拮抗剤の1.6%、ホルモン剤(抗ホルモン剤を含む)の1.7%などとなっています。

01253.jpg
主な薬効分類別に見た後発品使用割合の年次推移(数量ベース)

01254.jpg
主な薬効群別に見た後発品使用割合の年次推移(金額ベース)



http://blogos.com/article/156745/
米国で深刻化する「薬価」問題(上)ジェネリックが暴騰する仕組み - 大西睦子
新潮社フォーサイト2016年01月25日 13:00

 通称「ダラプリム」と呼ばれる、62年前に開発された薬剤をご存じでしょうか。これは妊婦が感染すると死産や流産を、あるいは免疫力が低下しているエイズ患者や一部のがん患者などが感染すると重篤な脳症から場合によっては死に至るというトキソプラズマ症や、高熱や頭痛を引き起こす感染症であるマラリアの治療薬として利用されています。

 昨年9月、その薬剤に関するニュースが全米の注目を集めました。米製薬会社「チューリング医薬品(Turing Pharmaceuticals)」の32歳のCEO(最高経営責任者)マーチン・シュクレリ氏が同年8月、ダラプリムの製造販売権を買収し、なんと、一晩で薬価を1錠13.50ドル(約1620円)から750ドル(約9万円)へ、実に55倍以上も引き上げたのです。米メディアはシュクレリ氏を「米国で最も嫌われる男」と呼んだほどでした。

 ところが、元々がヘッジファンドマネージャーであったシュクレリ氏は、人々の注目を浴びたがる究極のナルシストとも言われ、傲慢な態度でテレビに出演したりソーシャルメディアに情報を発信したことで、皮肉にも、連邦捜査局(FBI)や証券取引委員会(SEC)の調査のターゲットになりました。その結果、昨年末の12月17日、彼が以前所有していた会社が「ポンジ・スキーム」と呼ばれる投資詐欺を行っていた容疑で逮捕されました。その事件が契機となり、再び米国で薬価高騰の問題に関心が集まっているのです。

【Drug Goes From $13.50 a Tablet to $750, Overnight,The New York Times,Sept.20】

【Reviled drug CEO Martin Shkreli arrested,CNN money,Dec.17】

製薬会社が自由に薬価を吊り上げ

 2003年、米国の連邦法として定められた法律「メディケア処方薬剤改善、近代化法」は、製薬会社に2つの大きな利益をもたらしました。

 1つ目は、米国の高齢者および障害者向けの公的医療保険制度であるメディケアによって、アメリカ食品医薬品局(FDA)で承認されたすべての抗がん剤の治療費を公的保険でカバーしなければならなくなったことに起因します。しかも、ほとんどの州の民間保険会社も、メディケアに準拠します。つまり、製薬会社にとっては薬剤の販売チャンスが飛躍的に増大することになりました。

 2つ目は、米国では政府が薬価について製薬会社を規制できないことになりました。つまり、製薬会社が自由に薬価を設定できるのです。

 この2点によって、製薬会社が、古い薬でも新しい薬でも価格を思うままコントロールできる環境が生み出されました。すなわち、シュクレリ氏がダラプリムの薬価を一挙に55倍以上も上げたことは、不道徳ではあっても、政府が薬価を規制する日本を含む多くの他の国と違い、米国では全く合法なのです。

 それだけに、シュクレリ氏の事件後、専門家や識者らは製薬会社への批判を強めました。たとえば、『ニューズウィーク』誌によると、クリントン政権時の労働長官で、現カリフォルニア大学バークレー校公共政策大学院教授のロバート・ライシュ氏は、「シュクレリ氏のやったこと(薬価の大幅値上げ)は、巨大製薬会社がずっとやってきたことだ」と指摘しています。

 これに対し、製薬会社やバイオ企業などの業界団体である「米国研究製薬工業協会」(Pharmaceutical Research and Manufacturers of America:PhRMA)は、シュクレリ氏は薬の開発をしているわけではなく、古い薬の製造販売権を買収して薬価を上げただけで、製薬会社ではなく投資家である、と反論しています。

 しかし、米国の製薬会社は、シュクレリ氏のように薬価を一気に55倍は上げていなくても、がんや高コレステロール血症、糖尿病などの薬価を毎年10%以上も上げています。そうした実態があるからこそ、ライシュ教授の指摘に多くの人が共感するのです。

【Shkreli Was Caught Doing What Big Pharma Does All The Time,Newsweek,Dec.24】

1年で80倍以上暴騰!

 一方、日本でも近年普及してきたジェネリック医薬品とは、特許が切れた新薬を他の製薬会社でも製造販売できるようになった薬剤のことです。新薬と同じ有効成分、同じ効き目でありながら、複数の製薬会社が競って販売できるため、低価格になるのが魅力です。米国のジェネリック製薬協会によると、現在米国内で処方されている薬剤の86%がジェネリック医薬品ですが、購入された総額から見ると、薬剤全体の27%にしかなりません。これはつまり、新薬の価格がいかに高額かを示しているデータです。

 ところが、低価格であるはずのジェネリック医薬品についても、米国では近年、価格の上昇が問題になっています。2014年10月、米国上院議会の健康に関する小委員会メンバーが、一般的な10種類のジェネリック医薬品を調査したところ、1年間で最低でも388%、最高で8281%も価格が上昇していることが明らかになったのです。

 こうした実態に対し、ハーバード大学医学部のアロン・ケッソルハイム教授らは、ジェネリック医薬品を販売する競争相手がいないため、市場を独占して薬価が上げられていると批判する論文を医学雑誌『ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン』(The New England Journal of Medicine:NEJM)に発表しています。

 本来ならば複数社が競合することで低価格になるはずなのに、なぜ競争相手がいないのでしょうか? 

 仕組みはこうです。たとえば、A社が開発したB薬の特許が切れて、他の3社がジェネリック医薬品を製造販売し始めたとします。するとA社は3つの会社のジェネリックの製造権を買収し、ジェネリックの販売を止めることで競合をなくし、B薬の価格が下がることを防ぐのです。あるいは、買収したジェネリックの価格そのものを上げることもできます。もちろん、市場の独占は米国でも違法ですが、他の会社が販売しようとしない薬(上記のケースで言えば、買収された3社以外の会社が参入しないこと)を単独で販売することは、残念ながら違法ではないのです。(つづく)

【http://www.gphaonline.org/media/cms/GPhA_Comments_on_Docket_FDA-2013-N-0500.pdf】

【http://www.sanders.senate.gov/download/face-sheet-on-generic-drug-price-increases?inline=file】

【High-Cost Generic Drugs-Implications for Patients and Policymakers,NEJM,Nov.13,2014】

執筆者プロフィール
大西睦子
内科医師、米国ボストン在住、医学博士。1970年、愛知県生まれ。東京女子医科大学卒業後、同血液内科入局。国立がんセンター、東京大学医学部附属病院血液・腫瘍内科にて造血幹細胞移植の臨床研究に従事。2007年4月からボストンのダナ・ファーバー癌研究所に留学し、ライフスタイルや食生活と病気の発生を疫学的に研究。2008年4月から2013年12月末まで、ハーバード大学で、肥満や老化などに関する研究に従事。ハーバード大学学部長賞を2度受賞。現在、星槎グループ医療・教育未来創生研究所ボストン支部の研究員として、日米共同研究を進めている。著書に『カロリーゼロにだまされるな――本当は怖い人工甘味料の裏側』(ダイヤモンド社)。『「カロリーゼロ」はかえって太る!』(講談社+α新書)。『健康でいたければ「それ」は食べるな』(朝日新聞出版)などがある。
関連記事



http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/yajiuma/20160125_740480.html
ビッグデータ解析で薬剤副作用予測がほぼ100%可能に
~京大発表。今後はSoC活用で処理を高速化

(2016/1/25 12:30)PC Watch

 京都大学の江谷典子医学研究科特定研究員は22日、薬剤やその副作用、疾患の原因のとなる遺伝子などのビッグデータを解析することで、副作用をほぼ確実に予測できるとの研究成果を発表した。

 これまで、ビッグデータを用いた薬の副作用の予測は、必要な臨床試験のデータが公開されていない場合が多いことから、十分な成果が得られていなかった。今回の研究では、公開されているデータベースから疾患の原因となっている遺伝子や、薬の働きかける部位、タンパク質と化合物の相互作用に関するデータ、市販されている薬を含む薬剤の副作用や発症率の5項目を統合し、新たにデータベースを構築。さらに、これを元にした統計や機械学習を用いたシステムを開発し、副作用の種類や発症率を予測したところ、ほぼ100%予測できたという。

 また、既存の薬剤の中で、元々のターゲット以外の疾患に効果を発揮する可能性があるものについての予測も行ない、今まで治療薬が公開されていない疾患に対して300件以上の候補を発見した。

 個人の体質や遺伝的特性によって治療効果の高い治療法を選択する「個別化医療」への貢献が期待される。

 江谷氏は、将来的にSoC (System-on-a-Chip)を用いることで、セキュリティ強化や処理の高速化を図れるようになるため、大規模なビッグデータを用いた予測を手軽に行なえるようになるだろうとしている。



http://news.biglobe.ne.jp/domestic/0125/jc_160125_3662502625.html
がん専門病院で黒字はほとんどない! 「外保連」、外科治療への適切な評価を要望
J-CASTニュース1月25日(月)11時30分

外科系学会社会保険委員会連合(外保連)が主催する記者懇談会が2016年1月12日、東京で開かれた。外科系学会が集まり、臨床技術のコスト計算をし、科学的な診療報酬のあり方を検討する外保連の発足は1967年。

82年に初めて手術試案を公表、以来、厚生省・厚生労働省に適切な診療報酬の算定を働きかけている。

459 項目の技術度、人件費、材料代、要望点数などをまとめる

16年度診療報酬改定向けに刊行された『外保連試案2016』は、手術、処置、検査、麻酔459 項目の技術度、人件費、材料代、要望点数などをまとめた。たとえば人件費は、経験何年の医師、看護師、技師らが何人、何分働くかを、医療職国家公務員の給与をもとに計算した精密なものだ。

川瀬弘一・手術委員会委員長(聖マリアンナ医大小児外科)は前回14年の診療報酬改定では、国が手術時間の短縮のみに着目し、子宮手術の点数を下げたことを遺憾とし、効果や手術緊急度などを考慮した評価方式を訴えた。それにより、大動脈りゅう、緊急帝王切開、斜視など55手術への特別な点数配慮を要望した。

平泉裕・処置委員会委員長(昭和大学整形外科)は使用する材料の高額化により、人件費もまかなえない処置が増えている現状を訴えた。高い技術が求められる急性すい炎への動脈注入療法、気管内薬液注入などが例示された。

診療報酬が低く、割に合わないとして出産を扱う病院が減っていることは知られているが、記者からは「必要な手術や処置が不採算のために行われなくなっているケースがあるか」との質問もあった。担当役員からは「がん専門病院で黒字は癌研究会有明病院ぐらい、他は赤字だが大部分は国公立のため補填でもっている」「大学病院の 3分の 1は赤字だが、やりくりで何とかカバーしている」との返事があった。

(医療ジャーナリスト・田辺功)



http://www.sankeibiz.jp/business/news/160125/prl1601251013020-n1.htm
在宅医療に関わる費用 76.4%「負担に感じる」、71.6%「今後も増えると思う」 平均自己負担額19,590円 最大で月12万円支払うケースも~在宅医療費に関する患者家族の意識調査~
2016.1.25 10:13 Sankei Biz

最近1ヶ月間の在宅医療費を教えてください在宅医療費は今後増えると思いますか
 月600万人が利用する日本最大級の病院検索・医薬品検索・医療情報サイト群ならびに医療者向けサービスを運営する株式会社 QLife(キューライフ/本社:東京都千代田区、代表取締役:山内善行)は、在宅医療を受けている患者の家族500人を対象に、在宅医療費について意識調査を実施した。調査は2015年12月18日から12月24日まで、インターネット経由で行われた。

 調査結果から、認知症や脳梗塞、脳卒中などの脳血管障害患者の家族を中心に、4人に3人が在宅医療費について負担に感じていることが分かった。現在の平均自己負担額は月2万円前後だが、約7割の家族が今後も在宅医療費が増加すると考えており、在宅医療が長期化するにつれ、その負担感はますます増大するものと思われる。しかしながら、約7割の家族が「入院よりも在宅のほうが良い」と回答するなど、住み慣れた家での治療を望んでおり、在宅医療費の負担軽減は解決すべき大きな課題の1つであると思われる。

◆在宅医療にかかわる費用について、76.4%が負担に感じている

01255.jpg

 76.4%が「とても負担に感じている」「少し負担に感じている」と回答した。疾患別では「認知症」が最も高く、87.8%が負担に感じている。次いで脳卒中、脳梗塞などの「脳血管障害」の81.1%だった。

◆在宅医療費の自己負担額は平均で月2万円前後。最大12万円支払っているケースも
01286.jpg

 在宅医療費の自己負担額は平均で19,590円、最少額は1,000円、最大額は120,000円だった。
年代別に見ると、在宅医療を受けている家族の年齢が「70代未満」では、平均21,610円で、最大120,000円、「がん」(平均30,650円)や「脳血管障害」(平均25,070円)で負担が多くみられた。
「70代以上」では、平均18,890円、最大44,000円だった。

◆在宅医療費 71.6%が「今後も増えると思う」。それでも70.2%「入院よりも在宅のほうが良い」
01257.jpg

 71.6%が在宅医療費について「今後も増えると思う」と回答。また、今後の治療方針については70.2%が「入院よりも(このまま)在宅医療のほうが良い」と回答した。



http://www.qlifepro.com/news/20160125/only-for-the-optimization-of-the-large-gate-pharmacist-proper-assessment-and-awareness.html
【中医協公聴会】適正化の対象、大型門前のみで-「かかりつけ」適切な評価と周知を
2016年01月25日 AM11:00  QLifePro

 中央社会保険医療協議会は22日、さいたま市で公聴会を開き、2016年度診療報酬改定に対する意見を医療関係者、保険者、患者等10人から聞いた。薬剤師を代表して、保険薬局の立場から意見を述べた斉藤祐次氏(灰屋薬局・埼玉県薬剤師会副会長)は、骨子に盛り込まれている「大型門前薬局等に対する評価の適正化」について、大型のチェーン薬局のみが対象となるような要件設定を求めた。また、評価の対象となっている、かかりつけ薬剤師・薬局に対しては、「適切な評価と制度の周知」を要望した。

 改定の骨子では、いわゆる大型門前薬局などを念頭に、現行の処方箋受付回数および特定の医療機関にかかる処方箋による調剤割合に基づく調剤基本料の特例対象範囲を拡大する方針が示されている。

 斉藤氏は、こうした調剤報酬適正化の対象となる薬局について、「あくまで大型のチェーン薬局であるべき」と主張。

 ただ、大型門前の中にも地域でかかりつけ機能を発揮している薬局については、調剤報酬が低い特例点数の対象から「外れるべき」とした。

 また、評価の対象となっている、かかりつけ薬剤師・薬局による服薬情報の一元管理については、「これまで以上に推進することが求められている」とし、そのための適切な評価と「かかりつけ薬剤師・薬局について理解してもらうための環境整備もお願いしたい」と要望した。

 新たな数量シェア目標を踏まえ、要件を見直す方針が盛り込まれている「後発医薬品調剤体制加算」については、「政府の数値目標が引き上げられたが、これまで以上に努力していきたい」としつつも、「医薬品の備蓄増に伴う負担増も大変。これがうまくいかないと高い目標はクリアできない」と強調し、後発品の品質に対する懸念払拭などの「環境整備をお願いしたい」と述べた。

 後発品のさらなる使用促進に向けては、「後発品薬価の引き下げや現場での説明が重要になる」との観点から、「医師や薬剤師に対するインセンティブが拡大される必要がある」との意見も出た。

 斉藤氏は、骨子に盛り込まれている特定集中治療室等への薬剤師配置を診療報酬で評価することについても言及。

 高度急性期医療を担う現場において薬剤師の配置が進むことで、「他の医療職種と連携しながら、入院患者に投与される薬剤の相互作用チェックなどが行われている」との現状を示し、「こうした取り組みが他の医療職種の負担軽減や、医薬品の安全使用につながっている」とし、評価を求めた。

 公聴会では、保険者の代表者から、医薬分業の進展により、患者負担が増加していることを踏まえ、「患者のための薬局ビジョン」で示されている機能を「しっかり発揮する」よう求める意見も出た。



https://www.m3.com/news/general/393798?dcf_doctor=true&portalId=mailmag&mmp=MD160125&dcf_doctor=true&mc.l=140828635&eml=3f492a08f1681d66441569ec02c0b51e
【兵庫】小児科専門医院 “空白地帯”相生に今秋開業
2016年1月25日 (月)配信 神戸新聞

 長らく小児科の専門医がいなかった兵庫県相生市に、秋にも小児科専門医院が誕生する。開業を計画しているのは、兵庫県太子町出身の小児科医、村瀬真紀さん(53)=栃木県那須塩原市=。「子育て世代の力になりたい」との思いから、故郷近くでの開業を決めた。子育て施策に力を入れる同市に届いた“朗報”に、地元は大きな期待を寄せている。

 村瀬さんは神戸大医学部を卒業後、加古川市民病院やたつの市御津病院(現たつの市民病院)などを経て、現在は栃木県の大学病院に勤めている。昨年、西播磨での開業を検討していた頃、相生市医師会(魚橋武司会長)から要請を受けた。

 同市医師会などによると、市内に小児科を掲げる病院は5カ所あるが、いずれも小児科専門医は在籍していないという。“空白地帯”ともいえる市の現状が、村瀬さんの背中を押した。

 村瀬さんは少しでも同市になじもうと、昨年10月から週に一度市民病院に非常勤医として働くように。栃木から片道約5時間かけて通勤しながら、開業に向けて奔走している。「地域で頑張っている若い世代のために、自分の経験を少しでも役立てたい」と、村瀬さん。16年10月に同市向陽台で開業する予定だ。

 子育て世代にとってはこの上ない朗報で、開業を待ちわびる保護者は多い。3カ月の子どもを育てる女性(30)は「子どもが小さいうちは、急な病気や少しのけがで不安になることも多い。近くに専門医がいると心強い」と話していた。(杉山雅崇)



https://www.m3.com/news/general/393515
学術論文、ネットで原則公開へ 公的資金使った研究対象
2016年1月25日 (月)配信 朝日新聞

 公的資金を使った研究について、政府は学術論文やデータをネット上で原則公開させる方針を決めた。国内の科学技術関連予算は年間約4兆円に上るが、論文の多くは有料の商業誌に掲載され、自由に閲覧できない。成果を社会で広く共有し、研究の発展を促す狙い。

 国内の大学や研究機関が関わる科学技術の論文数は年間7万本を超える。米国や英国で公的資金を使った研究論文の公開義務化が広がっており、日本でも進める。22日に閣議決定した第5期科学技術基本計画(2016~20年度)の期間中に実施を目指す。

 国の研究費を配分する科学技術振興機構や日本学術振興会が大学などに研究資金を出す際、論文の公開を条件にする方法などを検討している。研究者は、論文を無料で読める電子雑誌に投稿するか、有料の雑誌に出す場合は大学などが設ける専用サイトで、ほぼ同様の内容を無料で読めるようにする。

 STAP細胞などの研究不正が相次いだことなども受け、論文の根拠となったデータも公開の対象とする。知的財産などに問題のない範囲が対象で、データを管理、検索できる基盤作りを国立情報学研究所が中心になって進める。多くの人が論文やデータを目にしやすくなれば、成果の活用が進み、研究の透明性も高まると期待されている。

 ただ、無料公開の電子雑誌に掲載するには、著者が数万~数十万円の費用を出版社に払う必要がある。大学などの専用サイトに載せる場合、出版社側から公開の猶予を求められ、公開の時期が遅れる可能性もある。

 京都大と筑波大はこの方針を先取りし、雑誌に載った論文などを学内の専用サイトに登録、公開する方針を今年度に打ち出した。

 文部科学省で公開について検討する委員会の委員を務める西尾章治郎・大阪大総長は「公開が進めば、異分野のデータが組み合わさって新たな研究領域をひらきやすくなる」と話している。(阿部彰芳)



https://www.m3.com/news/iryoishin/393757
学会に女性役員、「クォータ制」の導入を
医学領域のガラスの天井、「すり抜ける」

2016年1月25日 (月)配信 成相通子(m3.com編集部)

 「医学領域のガラスの天井をすり抜けて~女性活躍の量的拡大から質的拡充へ~」と題した、順天堂大学女性研究者研究活動支援シンポジウムが1月23日に開催された。日本女医会理事の津田喬子氏が基調講演を務め、個々人と社会の意識改革の重要性を指摘し、日本産科婦人科学会や日本麻酔科学会が進める女性役員の「クォータ制」の導入やキャリア教育の充実を訴えた。

 津田氏は医学会の役員数の格差について紹介。2011年の女性医師会員数は、日本眼科学会で41%、日本麻酔科学会で34 %、日本内科学会で20%など、一定の割合を占めるものの、女性役員数(2015年)は日本眼科学会1人、日本麻酔科学会では2人、日本内科学会においては1人もいないなど、女性の登用は遅れている。一方で、2013年に日本産科婦人科学会 が特任理事5人のうち3人を女性とすることや、2016年度から日本麻酔科学会でも一定数の女性代議員や4人の女性理事枠を新設するなど、「クォータ制」の導入の兆しが見えているという。

 順天堂大学は、2015年に「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ」が文部科学省の補助事業に採択され、男女共同参画推進に取り組んでいる。シンポジウムでは、津田氏のほか、杏林大学医学部麻酔科教授の萬知子氏、東京医科歯科大学難治疾患研究所・エピジェネティクス分野教授の石野史敏氏、順天堂大学大学院医学研究科細胞・分子薬理学教授の櫻井隆氏が講演。順天堂大学の研究支援制度を利用した女性医師の体験談などを踏まえ、パネルディスカッションで今後の女性キャリア支援について意見を交わした。

 順天堂大学の木南英紀学長、男女共同参画推進室長を務める新井一医学研究科長・医学部長もシンポジウムに駆けつけ、あいさつした。

量的拡大から質的拡充へ

 津田氏は、「私と社会の意識改革」と題して基調講演し、医学界の女性支援の変遷について、以前は女性医師の量的拡大が主眼だったが、近年はマンパワーとしてだけでなく、女性が医師としてキャリアを継続・発展できる環境の整備など、質的な拡充が必要になっていると指摘。具体的に、(1)保育(育児)施設の設置場所と質の改善、(2)産休・男女の育休取得の推進、(3)医学界の男性中心構造の脱却(指導的立場への女性登用、学会役員のクォータ制導入など)、(4)キャリア継続と向上への意識醸成に向けた医学教育の改革と実践、(5)妊娠・出産に対応した専門医・認定医取得規定の考慮、(6)医師の地域及び診療科偏在の解消(勤務医の待遇改善、勤務条件の明確化)など、6項目のキャリア支援が必要だとした。

クォータ制の導入と成果目標

 日本麻酔科学会常任理事も務める萬氏は、「男女共同参画推進活動のない社会に未来はない~ポジティブアクションのすすめ~」と題して講演した。日本の女性研究者数は欧米諸国と比べて少なく、増加の傾向も鈍い状況で、「ヨーロッパには、女性研究者の増加で研究が強くなったという成功体験があるが、日本にはそういう合意がない」と指摘。女性の活躍を促すためには、女性と男性の社会的性差を認識し、男性優位の状況下では、クォータ制などのポジティブ・アクションを導入が必要だと主張した。

 麻酔科学会では、2016年度の選挙から代議員(282人)の15%を、追加で女性枠とするほか、現在2人いる女性理事に加えて、さらに4人の女性理事の別枠を設置するといい、課題として、女性の立候補者を増やすことや、女性増による成果目標の設定を挙げた。萬氏は、ポジティブ・アクションの目標達成によって、研究開発力の向上など成果も狙うことが必要で、そのような責務も、選ばれた女性が担う覚悟が必要だと強調した。

「多様な視点」が重要

 研究者の妻を持つ石野氏は、「ともに最先端を歩むために」と題して講演。それぞれ別々のテーマで研究していた2人がいかに共同で研究を始め、研究を発展させてきたかを振り返った。お互いの得意な分野を生かしつつ、哺乳類の胎生に関する獲得遺伝子の特定につながったかを説明。胎生の哺乳類は、単為発生の胚を作成しても、初期で死んでしまうことを引用しながら、「男性と女性は異なるが切り離せないもの」として、お互いの独立性や異なる能力を生かすことなどが重要だと指摘。男性的な競争社会で、短期的な成果を追い求めるのではなく、多様な視点で充実した研究を男女が行える環境作りも重要だとした。

 櫻井氏は、「次世代を担う研究者の育成・支援のために:順天堂大学基礎研究医養成プログラムにおける取組」と題して講演。順天堂大学のMD研究者養成の取り組みを説明した。同大では、2010年に「基礎医学研究者養成プラン」を策定し、2012年、2014年に基礎研究医養成プログラムを拡充。女性研究者数も少しずつ増えてきている。櫻井氏は、今後、女性研究者へのさらなるサポートを進めたいとした。

「しなやかな考え」ですり抜ける

 順天堂大で、女性研究者支援を受ける2人の女性医師の実体験も紹介。同大小児外科医学部助教の田中奈々氏と呼吸器内科医学研究科大学院生の難波由喜子氏が自身の体験を語った。

 そのほか、ニッピバイオマトリックス研究所所長の服部俊治氏と日本医科大学小児科教授で女性医師研究者支援室室長の前田美穂氏らと、講演をした4人でパネルディスカッションを実施した。石野氏は、研究の発展には幅広い視点が重要だと改めて強調。津田氏は「(女性の進出を阻む)ガラスの天井は、打ち破るだけでなく、すり抜けるというのもあるかもしれない。しなやかな考えでやってほしい」と述べた。


パネルディスカッションでは、津田氏、萬氏、石野氏、櫻井氏のほか、ニッピバイオマトリックス研究所所長の服部俊治氏と日本医科大学小児科教授で女性医師研究者支援室室長の前田美穂氏がそれぞれの立場で取組みや課題を話した。



https://www.m3.com/research/polls/result/52
意識調査意識調査一覧
結果外国人患者が来たら……。外国語は話せる?

カテゴリ: 医療 回答期間: 2016年1月12日 (火)~18日 (月) 回答済み人数: 3096人

 円安やビザ発給要件の緩和などにより、訪日外国人が増加しています。政府は、2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催に向けて、「2020年までに訪日外国人2000万人」とする目標を立てていましたが、2015年中に目標達成の見込みが出てきたことから、さらに上乗せして3000万人に目標を引き上げようとしています。また、日本に中長期で居住する外国人は2014年末現在で212万人に上ります。

 有名観光地だけでなく日常的な生活の場で、外国人と接する機会も増えてきました。医療現場では、医療通訳の必要性や重要性が指摘されるようになってから久しいものの、具体的な対応はまだ模索中です。そこで、医療従事者の皆様の外国語スキルについてお伺いします。
医師の6割、「英語で診療可」

 医療従事者の外国語スキルについてお伺いした本調査。日本語以外で医療現場で使うことができる言語を尋ねたところ、医師の6割が「英語」を挙げました。英語以外は数パーセント前後と少ないものの、中国語やドイツ語を挙げる方もいました。看護師は33%、薬剤師は43%が英語を仕事で使えるとしています。

 日本人が苦手とされる英語のリスニングやスピーキングはどうでしょうか。医師では、2割が「言っていることは分かるが、話せない」を選択、3割弱は「ほとんどできない」としています。日常会話にない専門用語も必要な医療現場でも、不自由なく使えるのは、2割未満のようです。開業医も勤務医もほぼ同じ傾向でした。

 今後学びたい言語について質問したところ、圧倒的に多かったのは英語。全体の過半数を超えました。次に多かったのは中国語で、約1割。実際に中国人の患者も多いようです。次に多かったのはスペイン語、その次がフランス語でした。

   最後に外国人患者とのエピソードや、外国語にまつわる思い出、お薦めの勉強方法を尋ねたところ、約1000人からさまざまな回答が寄せられました。一部を下記にご紹介いたします。

 回答者総数は3096人、内訳は開業医657人、勤務医2202人、歯科医師 3人、看護師18人、薬剤師166人、その他の医療従事者50人でした。

Q1 日本語のほかに、診療などの医療現場の仕事で、使うことができる言語はありますか?

      開業医   勤務医   歯科医師  看護師   薬剤師   その他の医療従事者
英語     59%    64%    100%   33%     43%    50% 
中国語     3%     1%     0%     0%      7%    0%  
韓国・朝鮮語  3%     1%     0%     0%      2%    0%  
ポルトガル語  2%     2%     0%     0%      2%    6%  
スペイン語   2%     1%     0%     0%      2%    2%  
フランス語   2%     2%    33%     6%      1%    2%  
ドイツ語    3%     1%    33%     0%      1%    4%  
その他     2%     2%     0%     0%      0%    0%  
なし     40%    35%     0%   61%     54%    44%  
 
開業医 : 657人 / 勤務医 : 2202人 / 歯科医師 : 3人 / 看護師 : 18人 / 薬剤師 : 166人 / その他の医療従事者 : 50人
※2016年1月18日 (月)時点の結果

Q2 英会話はできますか
01258.jpg

開業医 : 657人 / 勤務医 : 2202人 / 歯科医師 : 3人 / 看護師 : 18人 / 薬剤師 : 166人 / その他の医療従事者 : 50人
※2016年1月18日 (月)時点の結果

Q3 今後学びたい言語や、現在勉強中の言語はありますか?
(複数選択)
      開業医   勤務医   歯科医師  看護師   薬剤師   その他の医療従事者
英語     51%    60%   67%    89%    71%    64%    
中国語    12%     4%    100%    11%    17%    14%    
韓国・朝鮮語  5%     3%    33%    17%     8%     6%    
ポルトガル語  2%     3%     0%     0%     1%     6%    
スペイン語   9%    10%    33%     0%     6%    16%    
フランス語   9%     9%     0%     0%     4%    10%    
ドイツ語    6%     6%    33%     6%     4%     4%    
その他     2%     3%     0%     0%     2%     0%    
なし     31%    22%    0%     6%    19%    12%    
 
開業医 : 657人 / 勤務医 : 2202人 / 歯科医師 : 3人 / 看護師 : 18人 / 薬剤師 : 166人 / その他の医療従事者 : 50人
※2016年1月18日 (月)時点の結果

Q4 外国人患者とのエピソードや、外国語にまつわる思い出、お薦めの勉強方法があれば教えてください。
こちらでは、「外国人患者とのエピソード」で、困った話や嬉しかった話、恥ずかしかった話やびっくりした話などをご紹介します。

【困ってしまった話】
1.咄嗟の対応に苦慮
・May I help you?と言ったら、しゃべれると思われ、一気に話しかけられて参った。【薬剤師】
・救急当直の時にマラリアを心配する留学生が来たことがある。英語もだが、マラリア自体に対して咄嗟に反応が出来ず、たどたどしい診察になってしまった。【勤務医】

2.「なんて言うの?
・腰椎麻酔の際に、「エビのように丸く」が伝わらなくて難渋した。【勤務医】
・急性膀胱炎のインド人婦人に、頻尿?と尋ねるのに困った。【開業医】
・死亡宣告は難しかった。特に分からない言語のときは。【勤務医】
・膀胱炎の説明に苦慮した。【勤務医】

3.英語以外の言語
・急患がルーマニア語しか話せなくて困った経験がある。【勤務医】
・最も困ったのが、日本語も英語も話せない韓国人患者であった。患者は辞書を持参して・きたが、自分自身は韓国語は分からず、英語対応も通じず、病名も説明も不可能であったことは残念であった。【開業医】

4.言葉以外の理由
・中東の患者様で女性であったが、宗教上の理由で男性の診察を断られた上に英語も通じず苦労したことがある。【開業医】
・慢性期統合失調症で中国語しか分からない方が入院したが、言語と症状の両方のため全く話していることが分からないので対応に困っている。【勤務医】

5.伝えるのが困難
・病状は聞き取れても、治療などの説明がなかなか伝わらなかった。【勤務医】
・皮膚の手術のときにあらかじめ同意書を取得して、いざ行おうとしたとき、実は手術をすることがうまく伝わっていなくて、直前に同意していないと言われたことがあり、外国人との意思疎通の難しさを痛感しました。【勤務医】
・日本在住の外国人で健診異常を指摘され来院したので、2次健診が必要なことを英語を交えて時間をかけて一所懸命説明し、検査の予約までしたが、結局来院しなかった。上手く通じなかったのかも知れない。【勤務医】
・鼠径部腫脹患者が来た。鼠径ヘルニア専門分野ではあるが、病態は異なっており、上手く英語で伝えられず、難渋した。【勤務医】
・イタリアの方が受診。日本語は全く話せず、お互い片言の英語で何とか成立。ステロイド外用薬を処方。翌日、日本人通訳の方と再診。処方されたのがステロイド剤と分かり、もう少し説明してほしかったと気まずい雰囲気になってしまった。【開業医】

6.尻込みしてしまう
・東南アジアからの留学生や見学が定期的にある。英語で質問されるが、なかなか答えられない。また教えてあげたくても話せないことから尻込みしてしまう。せっかくの機会なので積極的にするべきだが、「話せない」ということが頭をもたげて、ついついだんまりさんになってしまう。おすすめの勉強方法は教えてほしいくらい。【勤務医】
7.その他
・電子カルテのカタカナ表記の名前が呼びにくくて困った。【その他の医療従事者】
・相手の言いたいことが分からず、様子と身体所見から検査をせざるを得なかったことがありました。結局画像検査で虫垂炎だったのですが。【勤務医】
・細かい症状が聞き取れなくて、もういいと諦められることもあり、残念な気持ちになった。【勤務医】
・在日韓国人の患者さんに説明をした時のこと。日本語を問題なく話されるので、いつも通りに説明、熱心にメモを取っておられました。説明が終わった後、「先生のおっしゃる要点はこの通りですか?」とメモを見せられましたが全てハングル語。全く分かりませんでした。【勤務医】
・海外旅行に薬も持っていかれる患者様の依頼で、薬品情報提供書を英訳してお渡ししたことがあるが、上手くできなくて大変だった。【薬剤師】

 英語で苦労し、恥をかいたり、切ない気持になったりしたエピソードも寄せられました。
【間違えたり、恥をかいたりした話】
1.日本語の方が分かる
・日本在住で奥さんが日本人のオーストラリアの方が受診された際、必死に英語を交えながら説明していたところ、『かえって分かりにくいから全部日本語でお願いします』と言われたことがあります。【開業医】
・30年前プライベートでサイパンを旅行した際、片言の英語でショッピングをしていたら、現地の人に日本語の方が良く分かると言われ、自分の語学力の無さを恥じた。【開業医】

2.恥ずかしい経験
・麻酔の術前外来を英語で行うも、座薬が英語で出てこずジェスチャーで表現。「オオー、サポね!!」と返してもらった。恥ずかしかったな… 【勤務医】
・通訳に手伝ってもらいながらやるしかない状況でかっこ悪かった…ことがあります。【勤務医】
2.言い間違い、聞き間違い
・hymenectomy(※処女膜切除術)とhymenotomy(※処女膜切開術)を間違えて叱られた。【勤務医】
・meetとmeatを、間違えて、恥をかいた 。【開業医】
・コーラ頼んだらコーヒーを持って来た。そんなに発音悪い?【勤務医】
・食べられないものがあるかと聞いたら冷麺冷麺!と言っているかと思い、冷麺?と聞き返したらlemonだった。【勤務医】

3.切ない
・日本に住んでいるアメリカ人を長く見てきたが、結局最後は母国に帰って手術を受けた 。【勤務医】
・散々英語で会話させて最後に「英語の練習」と日本語で言われた。【勤務医】
・御主人がアメリカの方で日本語が話せない。咳が1カ月以上も続くと言うことで来院。検査にて肺炎クラミジア感染症と判明して除菌を行う方向となったが、漢方以外の薬をとにかく飲みたがらないので直接説明してほしいとのこと。どうにか片言の英語で説明したが結構日本語が分かるとのことでした。それならそうと早くに言ってくれれば・・・と思いました。【勤務医】

4.話せても切ない?
・幼少時の環境のため希少言語が分かります。受診される方も少ないですが、まれにその言語の方が来られると、先方はまさか医者がその言語を理解するとは思ってもいないので、診療の合間にあれこれ遠慮なく自国語で話します。英語や日本語で愛想良くても、合間にご不満をおっしゃっていたりして。分かるのがいいのか悪いのか。【開業医】

 苦労も多い外国語の診察ですが、異国で不安を抱えながら診察を受ける外国人患者に喜んでもらえた経験を大事に思っている方も多いようです。
【喜んでもらえた話】
1.信頼関係を構築
・在米華僑のご家族と、日本で受傷した重症外傷の患者さんのやりとりを英語でしたことがあります。説明をできるだけシンプルに、事実のみを繰り返し説明しました。結局亡くなったのですが、お帰りの際にご家族にハグされました。もう10年近く前のことです。【勤務医】
・留学経験がないのでそれほどうまくないが、元外交官だった外国人患者さんに話が通じたため非常に信頼されたことがある。ビジネス英会話を聞いていたからかもしれない。【勤務医】
・不安感を持って受診した英語しか話せないフィリピン人の患者さんと英語で医療面接し、診療後には安心して帰っていただけた。【勤務医】
・日本の病院では日本語しか通じないと思っていた外国からの観光客から、とても喜ばれ感謝された。【勤務医】

2.英語以外の言語
・中国残留孤児の方に中国語で診療し、不安が無くなったと非常に感謝された。【勤務医】 ・ロシアのバレリーナがトレーニング中に足を捻挫して受診したことがあった。マネジャーが同行したが、彼は英語が得意ではなかった。ロシア語で「心配ない。また踊れるようになる。」と言ったら感激して泣いていた。【開業医】
・利用する外国人の国に合わせて、中国語、ベトナム語、インド・ネパール語、タイ語については「大丈夫」や「健康である」などの安心させる言葉はその国の言葉で話すようにしている。それだけで安心してもらえるようだ。【開業医】

3.英語を褒められた
・ジェスチャーも加えながら必死に問診を取り、診断や治療についての説明をしたら患者さんのお母さんに非常に感謝され、うれしかった。英語もほめてもらえた。【勤務医】
・オーストラリア人の英語教師が救急搬送されたとき、医療英語のみしか話せなかったが、退院時に「あのドクターは英語の達人だ」と日本語で言い残していったため、その後、英語圏の患者は全て私の外来に回されるようになった。今から20年前の話です。【勤務医】
・英語学習歴30ウン年。英語圏の患者が来た時に英語で話したら、この辺りの病院の医師で英語が一番上手と褒められたのが良い思い出です。【勤務医】

4.コミュニケーションの重要性
・日本のギャグを教えてやる、例えば「コマネチ!」患者と2人で練習、コマネチはどんな人かも教えてあげました。喜んでいました。【開業医】
・観光で日本に来たアメリカ人が、急に一側の耳が聞こえなくなり受診した。見ると一側の耳垢栓塞によるもので、複雑耳垢除去術を行い、聞こえるようになった。その時、「This is mede in USA 」と言ったところ、大受けして、以来その患者と親しくなり、帰国後プレゼントをもらい友人関係となった。【開業医】
・学生時代に著名なピアニストの方(ロシア人)に対して院内で誰も検査の内容を説明出来ず困っていたため、必死でコミュニュケーションを試みたら検査に非協力的であったのが一転し、馬鹿なのに医学生として重宝され、以後外国人で性格的に難しい人の問診担当となった。人間、何でも特技を持つと生き延びられると痛感した。【勤務医】
・外国人患者から、ここの病院は英語ができる医者がいると友人に教えると言われたが、非常勤の勤務医で歩合制ではないのでうれしくなかった。初めて、開業して英語ができることを宣伝しようかな、と考えた。しかし、いまだに非常勤医。【勤務医】
・南アフリカ人、虫垂炎術後の退院処方(3種類)に関して、私なりに説明したところ(専門的な単語は知らない)大変感謝され、帰国後に感謝状が送られてきた。【勤務医】

5.院内スタッフからも感謝
・通勤時のラジオで、ドイツ語、スペイン語、フランス語、中国語は少しだけ勉強したことがあり、他診療科入院中の患者であったが、看護師と患者で意思疎通が難しく間に入って説明したところ双方から感謝された。【勤務医】
・以前の勤務先の夜間当直で、チリ人の患者さんが来院。英語も日本語もできない方でした。小生がスペイン語が話せたので、患者さんとのコミュニケーションが取れ、看護師さん達から、尊敬の眼差しで見られた経験があります。今となっては、年齢で当直免除のため、懐かしい思い出です。【勤務医】

6.その他
・国際便内(日本への復路)での急患発生時に英語でのやりとりができ、患者を地上の医療施設に移動でできたこと。【勤務医】
・後期研修医のときに日本語が話せないイギリス人患者のために、入院診療計画書を自前で英文にして作ったことがあります。【勤務医】
・研修医時代に入院した子が外国人だったが、退院時にご両親がお礼にと絵本をくださったのが印象深い。【勤務医】

びっくりするような話や印象的な話、思わず笑ってしまうようなエピソードも寄せられました。
【印象的な話】
・25年近く前、オーストラリア原住民が診察に現れ、付添いのオーストラリア大使館の方が原住民の言葉を英語に通訳してくれたことがあった。また15年程前、セネガル人の犯罪者を警察が連れてきて、フランス語を辞書片手に通訳してくれたこともあった。ともに診察には大変苦労したが、今となっては話の種として面白い。【勤務医】
・警察官に連れられた外国人犯罪者がベーチェット病+糖尿病。【勤務医】
・けいれんで救急搬送されたアイルランド人、ビザも切れており大使館に連絡したり大変だった。結局支払いはしてもらえず仕方なく帰したが、翌週ATM強盗をして逮捕されていた。【勤務医】

【面白?逸話も】
・昔、外国人の入院患者が浅田飴をナースステーションに預けていて、ある朝、飴が欲しいと言ってきたので、「浅田飴ね?」と聞いたところ「朝ダメね」と言われたと思ってスゴスゴと引き返していったという申し送りを聞いたことがあります。【開業医】
・昔行っていたバイト先の病院は隣のブースとは壁1枚だったので会話が丸聞こえだった。自分の曜日は内科の自分と40才手前の整形外科医と二診体制だった。ある日、日本語がほとんど話せない英語圏の患者を整形外科医が診察していた時、カタカナ発音の英単語をつないで話していた。しかし、彼は片言ながら「Yeah」「Oh!」「aha」など感嘆詞を交え自信満々の診察。「フムフム..英語に不慣れながらも頑張って診察してる。頑張れよォ」と聞き耳を立てていた。そして最後、処方の説明になった時「アイ、ギブ、ユウ、ドラッグ、イズ、シィップウゥゥ...」と 英語風イントネーションで湿布と言い放ったのが聞こえた時は、吉本喜劇的でき過ぎた落ちに、ぶっ飛んで机から転げ落ちそうになった。【開業医】
・職場近くでホテルまでの道を英語で聞かれ、思わず「〇〇ホテル、アッチ」と英語訛りで言ってしまった。【勤務医】
・外国の人に、検査の説明を日本語で大きな声で説明している看護師がいた。耳が悪いわけじゃないのに、勢いで説明しているのに、爆笑!【看護師】

【びっくりした話】
・大学病院に勤めていた頃、救急にカナダ人の20代の女性が膀胱炎で受診した。診察ベッドに寝てもらいカーテンをしたら、裸になっていた。タオルを渡して日本では一般に服は脱がないと教えてあげた。【勤務医】
・屈強なドイツ人の患者の採血で、針を挿した途端に気を失って椅子から崩れ落ちたときには、驚きました。こんな怖がりがどこにいる、と思わず言いそうになりました。 【開業医】
・母親と話していたら、子供が○○弁で答えたのはビックリしました。【開業医】
・外資系製薬会社に勤めるドイツ人の主治医でしたが、最初日本語が分からず、英語での診察でしたが、1年くらい経つと、日本語でのやり取りにほとんど問題がなくなり、言語獲得能力の高さに驚きました。【勤務医】

「お薦めの勉強法」、「外国人の診察時のコツ」、「外国語による診療の賛否」など、他に寄せられた回答は、随時ご紹介いたします。



https://www.m3.com/news/general/393676
輸血で慢性肝炎さらに3人 E型感染、20~30代患者 日赤、献血時の検査なし
2016年1月25日 (月)配信 共同通信社

 輸血を受けた患者がE型肝炎ウイルスに感染し、新たに3人が肝硬変や肝がんにつながる恐れがある慢性肝炎になった疑いがあることが23日、関係者への取材で分かった。3人は20~30代の血液がん患者。昨年10月には、臓器移植時の輸血感染で2人が慢性E型肝炎を発症した国内初の事例が明らかになったばかり。

 献血を募る日本赤十字社は、過去に食品による感染で死亡例が出て、献血者の感染率が比較的高い北海道を除いて同ウイルスの検査をしておらず、検査体制の強化が求められそうだ。

 日赤などによると、感染の報告があったのは2004~14年で、3人はいずれも関東甲信越地方の病院で輸血を受けた。このうち、関東地方の病院で血液がんの治療を受けていた30代女性は輸血後に肝機能の異常が現れ、同ウイルスへの感染と慢性化が判明した。抗ウイルス薬の投与を受けているが、完全には回復していない。そのほか、20代女性は慢性化したが回復。20代男性は肝機能が改善したものの、元の病気の合併症で死亡した。

 昨年10月には肝臓移植に伴う輸血感染で2人が慢性E型肝炎になったことが明らかになった。

 輸血によるE型肝炎ウイルスへの感染は02~14年までに17人が確認されており、5人の慢性化例も含まれる。日赤は少なくとも4人については慢性化とみられる事例だと認識していたが、具体的な対策は取っていない。「状況をきちんと整理して把握したい」としている。

 豚の生レバーを食べてもうつることのあるE型肝炎ウイルスは急性肝炎を起こすが、慢性肝炎になることはないとされてきた。筑波大の大城幸雄(おおしろ・ゆきお)講師(消化器外科)は「抗がん剤治療を受けている人やエイズウイルス(HIV)感染者などは免疫の力が落ちていることから、海外では慢性化例も報告されており、リスクが高い」としている。

 国立感染症研究所などによると、英国では一部の輸血でE型肝炎ウイルスの検査をする方向で検討が進んでいる。感染研の石井孝司(いしい・こうじ)室長は「免疫が低下していてリスクが高い人に輸血するときは、E型肝炎ウイルスの検査が必要ではないか」としている。

 ※E型肝炎

 E型肝炎ウイルスへの感染が原因で、発熱や黄疸(おうだん)などの症状が出て急性肝炎となるほか、一部は劇症化することもある。妊婦や高齢者はリスクが高いとされる一方、症状が出ないこともある。主な感染経路はウイルスに汚染された食品の飲食で、発展途上国で多く見られる。日本では加熱が不十分な豚肉からの感染が疑われており、厚生労働省は2015年、生レバーを含む生の豚肉の提供を禁止した。C型肝炎などとは異なり慢性化しないとされてきたが、近年国内外で慢性化した例が相次いで報告されている。



http://mainichi.jp/articles/20160125/k00/00e/040/206000c
医師法違反容疑
歯科医が「がん治療」…警視庁が逮捕

毎日新聞2016年1月25日 15時00分(最終更新 1月25日 15時59分)

 医師にしか認められていない医療行為を無資格で行ったとして、警視庁生活環境課は25日、東京都江東区有明3の診療所「東京有明メディカルクリニック」(既に廃院)院長で歯科医の玉置秀司容疑者(58)=東京都府中市宮町=ら3人を医師法違反(無資格医業)容疑で逮捕した。クリニックは事実上、歯科医師しかいないのに、「遺伝子治療」などとし、内臓にがんを抱える患者らを診察するなどの医療行為をしていた疑いがあるとして、警視庁が捜査していた。【斎川瞳】

 捜査関係者によると、玉置容疑者らは内臓にがんを抱える患者らに対し、通常では医師にしか認められていない点滴注射などの医療行為をした疑いがあるという。玉置容疑者は昨年11月の毎日新聞の取材に対し、「(歯科医に認められている)口腔(こうくう)がんの予防などを行っていただけ」などと話していた。

 クリニックでは、玉置容疑者が経営するようになった2011年当初は実際に医師を雇って診療を行っていた。

 しかし、14年初めまでに医師が相次いで辞め、その頃から、実質的に歯科医の玉置容疑者だけが診療を行っていたとみられる。「医師じゃない人が治療している」などの情報が江東保健所などに寄せられ、生活環境課が14年秋にクリニックを捜索していた。
医師が名義貸し、一度も出勤せず

 14年初め以降は30代の男性医師が書類上、管理者となっていたが、この医師は名義貸しだけでクリニックに出勤したことは一度もなかったという。医療法は病院や診療所が常勤医師を管理者として置くことを義務づけており、生活環境課は同法違反容疑でも調べている。

 玉置容疑者が理事長を務める医療法人「秀真会」は都内で複数の歯科医院を展開している。秀真会を巡っては、脱税の疑いがあるとして東京地検特捜部が法人税法違反容疑で捜査し、昨年11月末に玉置容疑者を在宅起訴した。



http://mainichi.jp/articles/20160126/k00/00m/040/127000c
無資格がん治療
歯科医、未承認薬を投与

毎日新聞2016年1月25日 22時29分(最終更新 1月25日 23時07分)

 東京都江東区の診療所「東京有明メディカルクリニック」(閉院)での「がん遺伝子治療」を巡る医師法違反事件で、同法違反(無資格医業)容疑で逮捕されたクリニック院長で歯科医の玉置秀司容疑者(58)=東京都府中市宮町=らが、内臓にがんを抱える患者らに未承認薬を投与していたことが、警視庁生活環境課への取材で分かった。クリニックに関係する人物が開発したとみられ、投与された患者の中には湿疹やめまい、脱力感などの副作用的な症状を訴える患者もいるという。

 他に逮捕されたのは、NPO法人「先端医療支援機構」代表、玉置公人(42)と、看護師の赤坂修子(しゅうこ)(42)の両容疑者。3人の逮捕容疑は2013年9月〜14年3月、医師免許がないのに、東京都や宮城県などに住む30〜60代の乳がん、大腸がんなどの患者6人に対し、点滴や注射などの医療行為を行ったとしている。秀司容疑者は「(歯科医として)口腔(こうくう)がんの治療と予防をしていただけ」と容疑を否認。他の2人も否認しているという。

 生活環境課によると、投与されていた未承認薬は「AJS2010」という薬品で、治験(臨床試験)などは行われず、効果や危険性も確認できていない。クリニックは13年半ば以降は事実上、医師がおらず、主に秀司容疑者が診療していた。医療系の資格を持たない公人容疑者が白衣を着て診療することもあったという。

 クリニックはホームページで「『がん』に狙いを定め、体を切らずに治療する」などと宣伝。13年9月からの半年間で少なくとも16人のがん患者に未承認薬を投与し、治療費計約2500万円を受け取っていた。歯科医は一般的に口腔がんの治療はできるとされるが、16人はいずれも他の部位にがんを抱える患者で、病状が進んで他の医療機関での治療を断念した末に来院した人もいるという。

 また、病院や診療所は医療法上、常勤医師を管理者として置くことが義務づけられているが、クリニックは書類上の管理者である男性医師(40)に名義だけを借りていた疑いもあり、生活環境課は医療法違反容疑でも調べている。【斎川瞳】
「内臓は治療せず」秀司容疑者

 玉置秀司容疑者は逮捕前の昨年11月、東京都内で毎日新聞の取材に応じ、クリニックで行われていた行為は医師法違反にはあたらないとの認識を示していた。主な一問一答は次の通り。

 −−内臓にがんを抱える患者に対して医療行為を行っていたとの疑惑がある。

 歯科医として口腔(こうくう)がんの治療や予防を行っていただけ。歯科医師法も「治療のみならず予防にも努めよ」としている。それを忠実に守っていた。

 −−口腔がんの患者だけでなく、内臓にがんを抱える患者も来院していたようだが。

 あくまで口腔がんの予防、ケアという視点で点滴などを行っていた。点滴は全身を巡るので、その副作用として他のがんに効くことは期待したが、胃がんや肺がんなどの治療をしたということは一切ない。

 −−常勤医師(管理者)を置かずに医療行為を行っていたのか。

 クリニック内部で経営を巡るトラブルがあり、一時的に管理者不在となった。短い期間ならばいいか、と男性医師の名義を借りて診療を続けていた。

 −−投与した薬は自分たちで開発したのか。

 院内製剤として開発し、安全試験も行った。決して危険なものではなく、サプリメントとなんら成分は変わらない。私たちの扱っている薬品は日本最高レベルで、効果も劇的だ。



https://www.m3.com/news/general/393783?dcf_doctor=true&portalId=mailmag&mmp=MD160125&dcf_doctor=true&mc.l=140828636&eml=3f492a08f1681d66441569ec02c0b51e
【高知】土佐清水市の特養で投薬ミス 看護師が名前の確認怠る
2016年1月25日 (月)配信 高知新聞

 高知県土佐清水市が運営する土佐清水市以布利の特別養護老人ホーム「しおさい」(山本弘子園長)で2015年12月、利用者へ間違った薬を投与するミスがあり、泥谷光信市長が22日の土佐清水市議会1月会議で報告、陳謝した。施設では2004~2014年度に薬の誤配が計38件発生し、マニュアル改善などを進めているが、2015年4月にも薬を誤飲させるミスがあったばかりだ。

 土佐清水市の報告などによると、投薬ミス発生は12月16日午後4時半ごろ。4人部屋を訪れた50代の女性臨時看護師が、90代の女性利用者の鼻から胃へ通しているチューブに、粉薬を溶かした白湯(さゆ)が入った注射器状の容器を接続する際、誤って、同じ部屋にいる別の利用者用の容器をつなぎ、中身をそのまま投与した。

 女性利用者に予定していたのは便を軟らかくする薬のみだったが、ミスにより、寝付きをよくする▽血圧を下げ血流を増やす▽鉄分補給▽不安や緊張を緩和する―の4種類を投与された。約10分後に現場に来た別の看護師が誤りに気付き、市内の病院に連絡した。翌朝まで施設内で経過を観察し、体調に大きな変化は見られなかったという。施設側は利用者と家族に謝罪した。

 従来は看護師が1人で投薬する場合、利用者のベッドの名前と、容器ラベルの名前を声に出して確認するよう申し合わせていたが、徹底されていなかった。

 施設側はその後、投薬時は必ず2人でチェックするよう業務マニュアルを変更した。

 施設は2015年4月の薬誤配の後、11月までに高知県から計4回の指導監査を受けている。泥谷市長は市議会本会議で「研修を重ね一定の改善が図られていた中での事故で、深くおわびする」と陳謝した。

 詳細報告を受けた市議会産業厚生委員会では、委員から「命を預かっている認識がない」「家族にとってたまらない問題。年に何回もあっては話にならない」など、ミスを繰り返す施設側に厳しい声が上がった。


  1. 2016/01/26(火) 06:28:28|
  2. 未分類
  3. | コメント:0
<<1月26日  | ホーム | 1月24日 >>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する