Doctor G 3 のメディカル・ポプリ

地域医療とプライマリケア、総合診療などに関係したネット上のニュースを記録。医学教育、研修、卒後キャリア、一般診療の話題、政策、そしてたまたまG3が関心を持ったものまで。ときどき海外のニュースも。

1月20日 

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201601/20160120_15022.html
津波で流失の診療所 宮城県石巻市、待ちに待ったオープン
2016年01月20日水曜日 河北新報

 東日本大震災の津波で流失し、宮城県石巻市が牡鹿半島の寄磯浜に再建を進めていた寄磯診療所が完成し、19日現地で開所式があった。早速、市立病院の伊勢秀雄院長が診察を始めた。新しい診療所は、高齢化が進み、仮設住宅での暮らしが長引く地域で住民の健康を担う拠点になる。

 診療所は木造平屋で延べ床面積約130平方メートル。以前よりも約50メートル高台にあり、診療室や待合室に加え、薬局なども備える。総事業費は約6700万円。財源は県の地域医療復興事業補助金などを活用した。

 開所式には住民ら約30人が出席し、テープカットをして祝った。亀山紘市長は「ようやく施設が開所し、皆さんが安心して医療を受けられる環境ができた。地域包括ケアの重要な施設にもなる」とあいさつした。

 震災後の2011年11月からこれまでは、市が近くに設置したプレハブ施設で診察をしていた。新しい診療所で受診した近くの仮設住宅に住む無職渡辺健治さん(72)は「風邪で診てもらいに来た。月に1度は利用するので、地域にある診療所は心のよりどころになっている」と話した。

 診療科目は内科と外科で、診察は火曜と木曜の週二日。常勤医が不在のため、伊勢院長ら市立病院の医師が交代で訪れ、診察に当たる予定。急患の場合は市立牡鹿病院が対応する。

 利用者は主に、寄磯浜と前網浜の109世帯計約860人。両地区は最も近い医療機関の市立牡鹿病院まで車で約30分、市中心部までは1時間程かかる。プレハブ施設での昨年度の診療日は99日で、延べ795人の患者が受診した。



https://www.m3.com/news/general/392242
原因不明まひ、26都府県66人 感染研最新調査、20歳未満が9割
2016年1月20日 (水)配信 朝日新聞

 原因不明のまひを起こす子どもが昨年夏から相次いだ問題で、国立感染症研究所(感染研)は19日、実態調査の最新情報を明らかにした。昨年8月から12月3日までに報告された患者は、大人も含めて26都府県の男女66人としている。

 原因不明のまひは、発熱やせきなどの症状が出た後に起き、一部の患者から「エンテロウイルスD68」が検出されている。まひが出た患者の報告は昨年10月時点では47人だった。

 感染研によると、12月3日現在の患者66人のうち6歳以下は41人。20歳未満が全体の9割強を占めた。性別は男性35人、女性30人、不明1人。発症した時期は9月に集中していた。

 感染研は「発症のピークは過ぎたとみられる」と説明。D68とまひとの関連はまだわからないとした。患者の回復状況や治療内容などを詳しく調べ、今年度内に結果をまとめる予定だ。

 エンテロウイルスは100種類以上ある。子どもに発熱や鼻水、せきを起こすことが知られ、夏から秋にかけて流行する。手足にまひが出るポリオの原因になるウイルスも含まれる。

 2014年に米国でD68が見つかった患者の一部にまひが出たことが問題になった。日本では昨年、鼻やのどに炎症などが起きた患者200人以上からD68が見つかっており、05年以降で最多だった。



https://www.m3.com/news/iryoishin/392385
リーズ: 中央社会保険医療協議会
シ「年間販売額1500億円超」のソバルディなど4成分
「特例拡大再算定」対象決定、薬価維持対象は134成分

2016年1月20日 (水)配信 橋本佳子(m3.com編集長)

 中央社会保険医療協議会総会(会長:田辺国昭・東京大学大学院法学政治学研究科教授)は1月20日、2016年度薬価制度改正で新設する「特例拡大再算定」の対象品目を決定した(資料は、厚生労働省のホームページに掲載)。

 4成分(6品目)で、「年間販売額1500億円超」のC型肝炎治療薬のソバルディ錠(一般名ソホスブビル)とその類似薬のハーボニー配合錠(同レジパスビル アセトン付加物・ソホスブビル)、「年間販売額1000億円超」の抗血小板薬のプラビックス錠(同クロピドグレル)と抗がん剤のアバスチン点滴静注用(同ベバシズマブ)だ。プラビックス錠の関連では、その後発医薬品も引き下げ対象になる。

 「特例拡大再算定」は、2016年度から新規に導入され、「年間販売額1000億円超、かつ予想販売額1.5倍以上」では最大25%、「年間販売額1500億円超、かつ予想販売額1.3倍以上」では最大50%、それぞれ引き下げる仕組み(『年間1500億円超の薬、最大50%も薬価ダウン』を参照)。2016年度の薬価は、3月上旬に決まる予定で、(1)特例拡大再算定による算定額、(2)市場実勢価格に基づく薬価改定などによる算定額――のうち、低い方になる。ただし、アバスチンについては一定の臨床上の有用性を評価し、補正加算(5%)を付け、薬価下げ幅は緩和される。昨年末の2016年度予算編成段階では、「特例拡大再算定」の引き下げ分として、国費ベースで約280億円が想定されている(『「2回連続のマイナス」、2016年度改定率決定』を参照)。

 従来の「市場拡大再算定」(年間販売額150億円超、かつ予想販売額1.5倍以上)の2016年度の対象品目も、20成分(45品目)に決定。ただし、オ―ファンの適応追加などの3成分については、補正加算(5%)の対象とする。「効能変化再算定」は1成分(3品目)。

 20日の中医協総会では、昨年末に了承した「薬価制度改革の骨子」を具体化した、「2016年度薬価制度の見直し(案)」も了承した(『2016年度、薬価と保険医療材料の制度改革決定』を参照)。2016年度は、「特例拡大再算定」を新設するほか、薬価収載から25年以上経過し、臨床現場で広く使用されているなどの一定の条件を満たす「基礎的医薬品」の薬価を下支えする仕組みも試行的に導入する。成分別に、最も販売額が大きい銘柄に価格を集約して薬価を維持する。その対象は20日の総会で、134成分(617品目)を対象とすることが決まった。

 「特例拡大再算定」などの対象品目については意見は出なかったが、健康保険組合連合会理事の幸野庄司氏は、「基礎的医薬品」について、「(対象品目は)限定的に捉えていたが、今回は初めて導入する仕組みなので、数多くの申請があったのだろう」と述べ、申請品目数を質問。厚労省保険局医療課薬剤管理官の中井清人氏は、「申請があったうち、7、8割が対象になった」と回答した上で、「今回の試行は限定的であり、その結果を踏まえ、次回改定以降の対応を今後検討していく」と述べた。



http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS20H34_Q6A120C1EE8000/
高額医薬品4種類、最大25%~50%値下げ 16年度から厚労省
2016/1/20 20:16 日本経済新聞

 厚生労働省は2016年度から、C型肝炎治療薬など4種類の高額医薬品の公定価格を最大25%~50%下げる。対象はC型肝炎薬の「ソバルディ」と「ハーボニー」(ともにギリアド・サイエンシズ)、抗血小板薬「プラビックス」(サノフィ)、抗がん剤「アバスチン」(中外製薬)で、いずれも年間販売は1000億円を超えている。医療費の抑制につなげる。

 20日の中央社会保険医療協議会(厚労相の諮問機関)で、16年度から導入する高額医薬品の特例値下げの対象品目を示した。引き下げ幅はソバルディとハーボニーが最大50%、そのほかが最大25%で、3月に決める。ソバルディの薬剤費は1日6万円で併用薬を含めると治療に550万円ほどかかる。

 価格が半額になれば治療にかかる医療費は半分になり、国や地方の負担が減る。高額医薬品を使う患者の負担はもともと自己負担の上限を大きく超えているため、薬価が下がっても窓口での負担は変わらない見通しだ。



http://www.kensetsunews.com/?p=59550
機能のあり方提言/鹿児島県立薩南病院検討委
[ 2016-01-20 10面 面名:中国・四国・九州面]建設通信新聞

 鹿児島県が設置した「県立薩南病院のあり方検討委員会」の最終会合が18日に開かれ、提言案をまとめた。提言は病院機能のあり方とそれを踏まえた施設整備の方向性の2項目で構成される。施設整備については病床数の増床や医師の確保などの課題が多く、現時点で方向性を示すのは難しいとした。3月に提言書を提出する。
 委員会は、地域の医療需要調査や同病院の経営シミュレーションの結果などを踏まえ、病院の必要性を始め、地域に必要な医療機能、規模などを協議し、経営安定化に向けた将来の方向性を提言する。
 提言案では、病院機能のあり方として地域の医療ニーズを踏まえ、小児科の再開、産婦人科への麻酔医配置など周産期医療の充実、整形外科の再開、地域包括ケアの導入などの目指すべき方向を示した。
 同時に県の地域医療ビジョンが策定中で地域全体や機能別の病床数の確保が可能か、医師不足の中で必要な医師を確保できるかなどの課題を指摘し、現時点で施設整備の方向性を示すことは難しいと結論付けた。
 今後は、委員会の提言を基に、2016年度に策定予定の県地域医療ビジョンなどを踏まえながら、課題への対応策を含めた病院機能のあり方を検討する。一定の方向性がまとまれば、その段階で施設整備の具体的検討に着手する。経営分析業務は病院システムが担当した。



http://www.sankei.com/west/news/160120/wst1601200075-n1.html
兵庫県、公立病院統合へ県と西宮市共同で検討委設置を提案 市議会は評価
2016.1.20 14:57 産經新聞

 兵庫県西宮市議会が、県に提出した県立西宮、市立中央両病院の経営統合を求める意見書について、県は19日、県市共同で両病院のあり方について検討する委員会の来年度設置を提案する回答書を、同市議会に渡した。大川原成彦議長は「県は統合に向けて動いているという認識。ありがたい回答をいただいた」と話した。

 同市は両病院を統合し、新病院をアサヒビール西宮工場跡地(同市津門大塚町)に建設する計画を掲げており、平成26年12月には同跡地の購入を土地所有会社と基本合意している。同年11月からは、県市の関係者が両病院の諸課題について話し合う「意見交換会」を開催。昨年12月には市議会が統合を求める意見書を県に提出していた。

 この日、県病院局の佐藤二郎・病院事業副管理者が、同市役所を訪れ、大川原議長に井戸敏三知事からの回答書を手渡した。回答書で井戸知事は「意見書は重く受け止める。これからの地域医療の基本方向を検討することは重要かつ喫緊の課題」とし、検討委員会を来年度にも設置することを提案した。検討委では、おおむね1年程度で結論を出すとしている。



http://www.asahi.com/articles/SDI201601197393.html
健康ガイド/これって効きますか?
「エビデンスがない」は「効かない」を意味するか

アピタル・大野智
2016年1月20日07時00分 朝日新聞デジタル

前回(http://www.asahi.com/articles/SDI201601126813.html)、健康・医療に関する信頼性の高い情報のひとつである「システマティックレビュー」の代表例として、コクラン・レビューを紹介しました。

○ コクラン・レビュー(日本語サイト) : http://www.cochrane.org/ja/evidence 別ウインドウで開きます

このサイトはご覧いただけましたでしょうか? まだの方は、お時間のあるときにアクセスしてみてください。気になる単語を日本語で入力して検索することも可能です。

そして、実際にアクセスしてみた人は気づかれたかもしれませんが、コクラン・レビューに記載されている「著者の結論」には、あまり結論めいたことが書かれていません。

もしかすると、「あれ?」と思った方もいるのではないでしょうか。

特に補完代替医療領域の報告を確認してみると、「臨床試験の報告数が少ない」あるいは「報告はあるものの研究の質が低い」などの理由から、

■「~の効果に関して、臨床試験によるエビデンスは不十分である」

■「~が有効かどうか依然として明らかではない」

■「~が有効であるかどうかの結論を導くことができない」

と歯切れの悪いものが多いです。

しかし、これは「補完代替医療には効果がない」ということを意味しているわけではありません。

補完代替医療に限らず、エビデンス(科学的根拠)に関する重要な考え方に次のようなものがあります。

『Absence of Evidence is not Evidence of Absence.』

医療に当てはめて日本語訳すると「(ある治療法について)効くというエビデンスがないことは、効かないことを証明しているわけではない」ということになります。「効かない」と明言するためには、臨床試験によって効果がなかったことを証明しないといけないのです。

では、そもそも、「エビデンス」には、どのような意味があるのでしょうか。

医療の分野では、エビデンスとは、「ある治療法がある疾病や症状に対して、効果があるのかないのかを示す検証結果」とされています。

言い換えると、エビデンスとは、その治療法が効くのか効かないのかの「裏付け」ということになります。そして、さまざまな裏付けの中で信頼性が高いものがシステマティックレビューになるわけです。

補完代替医療の話に戻ります。

補完代替医療の多くは、ランダム化比較試験があまり行われておらず、効くのか効かないのかを示す検証結果が少ないのが現状です。

ですので、補完代替医療の多くは、「現時点では効くのか効かないのか『分からない』」という言い方が、科学的には正確な理解の仕方になるかと思います。

つまり、「エビデンスがある=効果がある」「エビデンスがない=効果がない」ということではありませんので、これを機会にぜひ覚えておいてもらえたらと思います。

ただし、さまざまな施術や療法が、補完代替医療の名のもとに、有効性が検証されることなく漫然と行われることは、患者さんにとって不利益につながる可能性があります。

ですから、筆者自身、現在の状況のままで良いということを主張しているわけではありませんし、エビデンスのない補完代替医療を擁護しているわけでもありません。

今後、ひとつひとつの補完代替医療について、適切にデザインされた臨床試験によって、有効/無効、有害/無害が明らかにされていくことが求められているのだと思います。

<アピタル:これって効きますか?>
http://www.asahi.com/apital/healthguide/kiku/

アピタル・大野智(おおの・さとし)
大阪大学大学院准教授



http://www.cabrain.net/news/article/newsId/47898.html
社保審・医療保険部会が今後の議題を確認
2016年01月20日 21時00分 キャリアブレイン

 社会保障審議会(社保審)の医療保険部会は20日に会合を開き、今後の主な議題などを確認した。都道府県が次の「医療費適正化計画」で掲げる目標などについて年度内に議論するほか、国の財政健全化目標を達成するための制度改革の工程表に基づき、「かかりつけ医」を受診しない患者から特別料金を徴収する制度の導入などについて検討する。【佐藤貴彦】

 医療費適正化計画は、健康を損なう人を減らす施策などを計画的に講じることで、医療費の伸びを抑制するためのもの。次期計画には、入院・外来の医療費の不適切な地域差を縮めるための取り組みや、効果があった場合に見込まれる医療費などが盛り込まれる。都道府県がその取り組みに関する目標を設定する方法や、医療費の計算式などは、厚生労働省が医療保険部会などでの議論を踏まえて年度内に告示する予定だ。

 また、国の財政健全化目標の達成に向けた制度改革の工程表では、かかりつけ医以外を受診した患者から特別料金を徴収する制度の導入や、患者が支払う医療費を一定額以下に抑える「高額療養費制度」の見直しについて、年内に方向性を決めることになっている。医療保険部会では、そうした課題の検討にも取り組む。

 さらに、今後の高齢者医療制度の在り方や、療養病床の在り方を踏まえた保険制度の見直しなどについても並行して議論する。

 このうち、療養病床の在り方をめぐっては、厚労省の保険局と医政局、老健局が合同開催した検討会で、療養病床が今後担うべき役割などについて議論され、近く取りまとめ結果が公表される。



https://www.mixonline.jp/tabid/55/artid/53620/Defalut.aspx?ex160121e
基礎的医薬品 ケフラール、ホスミシン、MSコンチンなど134成分617品目が対象
2016/01/21 03:52 ミクスオンライン

 厚労省は1月20日の中医協総会に、4月実施の薬価制度改革で試行的導入される“基礎的医薬品”の対象品目として、ケフラールやホスミシン、MSコンチンなど134成分617品目がリストアップされたと報告した。現行の不採算品再算定、最低薬価になる前の薬価を下支えする仕組みで、規格ごとに販売額が最も大きい銘柄に価格を集約し、その薬価を維持する。この日の総会には、特例拡大再算定として抗血小板薬・プラビックス錠、C型肝炎治療薬・ソバルディ錠、ハーボニー配合錠、抗がん剤・アバスチン点滴静注の4成分6品目が該当したほか、ダクルインザ錠、スンベプラカプセル、ヴィキラックス配合錠のC型肝炎治療薬や加齢黄斑変性治療薬、抗てんかん薬など20成分45品目が市場拡大再算定に該当することが報告された(ミクスOnline 20日付詳報 記事はこちら)。

 以下の関連ファイルから、市場拡大再算定、特例拡大再算定、基礎的医薬品の資料をダウンロードできます。1月25日まで無料公開、その後はプレミア会員限定コンテンツになります。

 基礎的医薬品は、(1)収載から25年以上経過し、かつ成分全体および銘柄の乖離率が全ての既収載品の平均乖離率以下 (2)一般的なガイドラインに記載され、広く医療機関で使用されているなど汎用性のあるもの (3)過去の不採算品再算定品目、並びに古くから医療の基盤となっている病原性物に対する医薬品及び医療用麻薬――を満たす製品。

◎オーグメンチン、タリビット、スミフェロンもリストアップ

 対象品目としては、ケフラール、ケフレックス、ホスミシン、オーグメンチン、タリビット、バクシダール、アザクタムなどの代表的な抗菌薬がリストアップされた。このほかスミフェロンやイムノマックスなどのインターフェロン製剤も含まれる。

 厚労省が中医協資料に示した代表的な基礎的医薬品は、 ▽感染症治療薬・アモリン細粒、肺結核治療薬・エブトール錠、HIV感染症治療薬・レトロビルカプセル、単純ヘルペス脳炎治療薬・アラセナーA点滴静注用など病原性物51成分163品目、 ▽MSコンチン錠、アンペック注など麻薬6成分33品目、 ▽てんかんのけいれん発作治療薬・アレビアチン散、乳幼児甲状腺機能低下症治療薬・チラージンS散、多発性骨髄腫治療薬・経口用エンドキサン原末、有機リン酸中毒治療薬・パム静注、経口摂取不能な場合の水分補給・ソルデム3輸液(維持液)など不採算品再算定品目77成分421品目――となっている。

 なお、この制度によらず十分な収益性が見込まれる品目は対象外とするとともに、基礎的医薬品として薬価が維持されている間は継続的な安定供給を求めることとした。一般的には最も販売額が高い品目で最も高薬価になるケースが多いが、これに該当しないケースについては企業の意見を拾い上げ、品目を決定した。

 厚労省保険局医療課の中井清人薬剤管理官は、今回対象となった品目数が実際に申請のあった品目の約7~8割程度だったと説明。要件を明確化していたことから申請企業で一定の判断ができたとの見方を示した上で、「申請品目のうち、(要件である)ガイドラインへの記載や平均かい離率に関する要件を満たさなかった約2~3割の品目が対象品目とならなかった」と説明した。

関連ファイル
16年4月薬価改定 市場拡大再算定等対象品目
http://www.mixonline.jp/download/detail/tabid/259/downid/8640/Default.aspx



http://news.livedoor.com/article/detail/11084777/
乳房の誤切除事故 後遺障害が軽いと判断され損害賠償額低い
2016年1月20日 11時0分 NEWSポストセブン

 千葉県がんセンターで、早期乳がんの患者Aさん(30代)と進行乳がんの患者Bさん(50代)の検体(検査の材料となる血液や組織)を取り違え、誤った診断により、Aさんの右乳房を全摘出する手術をしてしまうという事故が発生した。同病院が昨年12月25日に発表した。

 過去15年を遡ると、このような事故は全国各地で起きている。検体の取り違えによる誤診がほとんどだが、乳房だけでなく、誤診によって子宮を全摘出された事故もある。ちなみにこの事故は熊本県でおきたものだが、子宮を全摘出された被害女性はまだ20代、未婚だった。結婚、出産、そんな未来を控えていた彼女は、目の前が真っ暗になったことだろう。

 それは、乳房でも同じこと。全摘出した場合、再建手術を受けることができるが、費用は保険適用で数十万円ほど。しかし、より高度な仕上がりを求めると保険は適用されず、100万円以上かかることもある。いずれにせよ、決して安い金額ではない。

 乳房、子宮──女性にとって命ともいえる部分を誤診によって切除されたショックはお金で解決できるものではないが、事故によっては裁判で争われたケースもある。せめてもの償いとしての賠償金にも、大きな開きがある。医療事故を専門に扱う、医学博士で弁護士の石黒麻利子さんは、「乳房を誤って切除されたときの損害賠償額は、他の医療過誤事件に比べて低い」と指摘する。

「損害賠償の額は、植物状態になった、普通に歩けない、などといった後遺障害の程度で変わります。乳房の場合、切除されたとしても日常生活は可能なため、後遺障害の認定が難しくなるのです。過去の事例では、切除の必要がない良性腫瘍のある乳房を一部切除してしまったにもかかわらず、賠償金が275万円しか認められていないケースもあります。障害が認定されなければ、金額を決める基準がないため、ケースバイケースになり、300万~600万円が支払われることが多いです」

 乳房と違い、内臓の1つである子宮の場合は、損害賠償額を決める基準があるという。

「生殖器である子宮は、全て摘出した場合、後遺障害が認められます。裁判所の基準では、その額が690万円と定められています」(石黒さん)

 誤った診断や治療で出産の可能性がなくなる、女性の体の一部を失う──それに対する賠償が1000万円にも満たないのは、あまりに低すぎるのではないか。ましてや、内臓として認定されない乳房は後遺障害の認定すら難しく、賠償額も定まっていないとは。

“子宮がなくても、乳房がなくても、命に別状はないからいいじゃないか”──この金額からは、そんな声が聞こえてくるようだ。

※女性セブン2016年1月28日号


  1. 2016/01/21(木) 05:54:36|
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