Doctor G 3 のメディカル・ポプリ

地域医療とプライマリケア、総合診療などに関係したネット上のニュースを記録。医学教育、研修、卒後キャリア、一般診療の話題、政策、そしてたまたまG3が関心を持ったものまで。ときどき海外のニュースも。

1月17日 

http://news.ameba.jp/20160117-499/
【医療現場のウソとホント】第3回:当直って、どんな感じですか?
2016年01月17日 16時00分  Doctors Me

 体調を崩してしまったときに夜遅くでも朝早くでも、病棟を備えた医療機関の救急外来を受診すると、お医者さんが必ず現れます。症状の専門科ではなくても応急処置を行ってくれたり、翌日の各科受診についてアドバイスをくれたりと、当直医は時間外診療を支える重要な存在です。

 今回はこの「当直医」についてお話します。

法律で定められていること

 医療に関わる法律では、応召(おうしょう)義務といって正当な理由なく医師は診察治療を拒んでいけない[医師法 第19条]とか、入院設備を持つ場合は医師が毎日宿直しなければいけない[医療法 第16条]と決められています。眠そうな目をこすりながらお医者さんが時間外に現れたときは、これらの法律に則った当直勤務をしているのです。

 私も数年前まで各病院で内科系の当直勤務(あるいは、宿日直勤務とも呼ばれます)を続けていたのですが、真夜中や早朝であってもきちんと診療しなければいけない責務を感じる日々でした。疲れたとか眠いという医師個人の事情は法的に無意味ですから、文字通りの”不眠不休”を乗り越えなければなりません。

学生時代に気がついた当直の過酷さ

 私にとって初めての当直は、医学部生の臨床実習でした。6年間の学生生活では、後半2年間に大学病院を含む近隣の医療機関に赴き、医師の指導を受けながら泊まり込みでグループ実習を行うのです。

 当直は夕方に開始ですが、当日も朝から通常勤務をしているのが日本では普通です。医学部生として初の当直突入に際しても、朝からこれといった大きな変化があるわけでもなく、なんだか拍子抜けしました。
しかし、まもなく家に帰れない事態(院内で働きつづける)の重大さに気がつきました。当直中の医師には、プライベートな休憩時間がありません。トイレに行きたい、お風呂に入りたいといった欲求は、患者さんのご事情より後回しにしなければいけないのです。先輩医師の奮闘ぶりを目撃しながら、これが人生の中で何を意味するか、懸命に理解しようとしました。「どうやら、私たちは大変な職業に就くらしい…」と感じるばかりでした。

 サイレンを鳴らしながら救急車が次々と到着する中でも、先輩医師はテキパキと看護師に処置を指示し、各スタッフと連携しながら診察をこなしていきます。救急室前のソファには何名もの患者さんが黙って待っており、医師に診てもらうまで我慢しているのです。混雑した時間外の外来だけでなく、入院病棟からも次々と連絡が入り、医師は病室まで駆け足で移動していきます。「医師とは走る職業なのか」と驚いたのが、私の人生にとっての”当直開始”でした。

安心安全な医療を支えている

 2001年に医師国家試験に合格し、新米医師になってからも、各科でのローテーション研修に当直がありました。内科系では緊急の内視鏡治療やカテーテル検査を経験し、外科系では真夜中の緊急手術。産婦人科では急な分娩や帝王切開手術などを先輩医師と一緒にこなし、救命救急センターでは交通事故や火災などの患者さんを診てきました。

 2004年からは医師全員に初期臨床研修(2年間)が義務化されたので、現在の新米医師は私も経験したように、各科の特色ある当直をこなしています。回数は数日から週に1回程度が多いようですが、朝から勤務開始をして夜通し働き、翌朝以降も昼から夜まで連続して働きつづける過酷さは変わりません。
私はこうした当直を「36時間勤務」と勝手に呼んでいましたが、夜中に少し仮眠できたとしても、救急対応への準備は欠かせず、白衣を着たままの緊張感からは解放されません。腕時計を眺めながら、12時間目、24時間目、30時間目と数えている自分は、やはり大変な職業に就いてしまったと率直に感じました。

 けれども、夜間に診察や緊急治療ができる当直勤務が実施されているからこそ、日本の医療は安心安全なのです。近所に入院病棟があれば医師が当直していると分かりますし、日中と変わらない高度な医療体制を維持している場合もあります。交代勤務の看護師や薬剤師、各技師や事務員も含めて、当直時間帯は献身的な医療スタッフによって今日も支えられています。

ハードワークの危険性もある

 ただし、心身の消耗を起こしやすい当直勤務を続けることで、医師に深刻な過労をもたらして、医療ミスを誘発する不安はぬぐえません。午前10時でも翌日深夜2時でも、同じ水準の診察と決断を求められる大変さは、実際に経験している医師でないと説明しにくいものです。医療機関によっては医師が中年に達すると当直免除となりますが、これは若い医師が当直を引き継いでくれるから可能です。地方によっては慢性的な医師不足が解消せず、高齢医師でも免除されずに、当直医の順番も組みにくい事態が起きています。

 もちろん、当直勤務を担当していない医師も日中の診療に大きな責任を負って働いています。人命に関わる判断を行う重圧は職業の宿命ですし、残業で夜遅くまで勤務している医師(当直医と医局で一緒にいたりする)も少なくない。過労死の一歩手前で働いていたとしても「あの先生は仕事熱心で、頼りになる良い先生だ」と評価されてしまえば、真面目な医師は逃げ道が閉ざされてしまうこともあります。

 お医者さんたちが夜遅くでも当直している光景は、決して当たり前ではなく、各自の懸命な努力によって維持されているのが、日本の実情です。

ワンポイントアドバイス
 夜の救急外来のほうが空いているとか、平日は忙しくて…といった理由で受診し、当直医の限られた労力を誰かが使ってしまうと、当直時間帯の治療が破綻してしまうのは当然です。お医者さんも人間ですから、空腹や眠気を感じるわけで、やむを得ない症状以外で当直医を尋ねるのは、できるだけ避けた方がいいでしょう。

 もちろん、当直医は我が身を削って診療しているだけでなく、治療が必要な皆さんの受け入れ準備を整えようと夜間も努力しています。でも利用される皆さんのちょっとした配慮によって、当直医の自由時間が少し増えるだけで、もっと余裕を持って診療できるようになるのです。気になる症状があれば、なるべく平日の日中に時間を作って各科を受診したり、各自治体の救急相談センターなどを利用してみることも必要です。
 
「当直は、どんな感じですか?
 その答えは、何年も訓練した技能を発揮しつつ、眠気や疲労と戦いながら全国の医療を支えている感じ。さらに言えば、医学部生時代からの忍耐と根性をもって、それぞれのご病状と勝負している感覚。私たちの脳裏にうかぶ当直中の光景は、各医師が独自に磨き上げている治療実績そのものです。

とはいえ、お医者さんにも心身の限界があり、日常生活があり、家族も恋人もいるわけで、皆さんと何も変わりません。多忙で余裕がない様子であれば、少しのお気遣いだけでも、当直中のお医者さんは助けられます。
 そして本当に困ったときは、遠慮なく頼っていただければ良いのです。質の高い医療の存続は、患者さんのご配慮とご協力あってこそ可能だと私は思います。

          ~医師・医薬コンサルタント:宮本 研~



http://www.j-cast.com/healthcare/2016/01/17255543.html
医学界は男性優位と若手医師が「立証」 「権威の象徴」とされた顔の特徴は
2016/1/17 18:00 J-CAST News

医師の世界は、保守的な男性優位で、女性の進出を阻んでいる。その証拠に、大学医学部の指導教官は「権威の象徴」として口ひげを生やしている人物が幅を利かせ、その数は女性教官より多いというユニークな研究が、英医学誌「ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル」(電子版)の2015年12月24日号に発表された。

同誌は毎年、変わった研究をクリスマス号に載せることで知られる。発表したのは米ペンシルバニア大学医学部の若手医師のグループだ。

「口ひげ」指数が高いのは、患者を支配下に置く精神科

研究グループは、大学医学部に占める指導的立場の教官(医師)の男女比を調べるため、米国立衛生研究所から助成金を受けている医学系大学の上位50校を対象に選んだ。そして各大学のウェブサイトをあたり、指導教官をピックアップ。男女比とともに男性教官の顔写真をチェック、口ひげがあるかどうか検証した。

口ひげの有無については、鼻の下のちょびひげ、あごひげ、もみあげからほおに伸びるひげ、ドジョウひげ、顔の下半分一帯に伸びたひげなど様々な形がある。そこで、あらかじめ33種類の「口ひげの顔」を図案化し、該当する顔写真を「ひげの教官」に分類した。

その結果、指導教官は50校で計1018人おり、うち男性は881人(86.5%)と圧倒的で、女性はわずか137人(13.5%)だった。また、「ひげの教官」は190人(18.7%)おり、女性教官の数をも上回っていた。米国では「ひげの男性」は「マッチョを誇示するオトコ」の象徴とみられるケースが多い。

論文では、外科や内科、産婦人科など専門分野ごとに「ひげの教官」の割合を示す「口ひげ指数」をつくって分析。20の専門分野のうち、「口ひげ指数」が低く、女性教官の数が「ひげの教官」を上回ったのは、小児科、家庭医学科、皮膚科、産婦人科、形成外科、一般外科の6つだけだった。

逆に、もっとも「口ひげ指数」が高かかったのが精神科で、「分野の特徴として、患者を支配下におくために、権威の象徴のひげを生やす医師が多い」と分析している。
「ひげが本物かどうかわからなかった点はごめんなさい」

研究グループでは、「1960年代以降、女子学生が医学部に進学するようになり、現在、学生の男女比は半々です。医師の数も分野によっては半々なのに、指導的立場の教官では、明確な女性差別が行なわれています。口ひげは男性優位の象徴です。まず、ひげを剃らせることから始めましょう。ただ、顔写真のひげが、本物かどうかの確認がとれなかった点は、私たちもおわびしたい」とコメントしている。

http://www.bmj.com/content/351/bmj.h6311
Wehner, Mackenzie R., et al. Plenty of moustaches but not enough women: cross sectional study of medical leaders. BMJ 351 (2015): h6311. (Published 16 December 2015)



http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201601/20160117_11032.html
開成仮診療所は当面維持 新市立病院再開後も
2016年01月17日日曜日 河北新報

 宮城県石巻市は、東日本大震災で被災した市立病院の診療を補う開成仮診療所について、JR石巻駅前に建設中の新市立病院が夏に再開院した後も、当面継続して運営する方針を決めた。市内で最大規模の開成、南境の両仮設住宅団地に近く、被災者の住宅再建が進んでいない状況を踏まえた。

 仮診療所は、両団地で計約1900戸の仮設住宅が整備され、周囲に医療機関がないため2012年5月末に開所。平日に医師7人が交代で内科と外科の外来診療や訪問診療を実施してきた。
 14年度の延べ患者数は8059人で、うち仮設住宅居住者が4039人(50.1%)を占めた。本年度の仮設住宅居住者利用は11月末までで5947人中2310人(38.8%)となっている。
 被災者の住宅再建が進み、患者数に占める仮設住宅入居者の割合は減少している一方で、診療所の認知度が向上して一般市民の外来や訪問診療が増え、全体の患者数は伸び続けている。市は現時点で仮設住宅の解消が見込めず、夏に新市立病院が開院しても一定の需要があるとみている。
 市立病院開院後の仮診療所には医師、看護師を1人ずつ配置し、内科外来に対応する。閉鎖時期は患者の状況を見ながら、あらためて判断する。訪問診療は市立病院が引き継ぐ。
 市病院管理課は「被災者の仮設住宅での生活が長引く中で、健康維持は欠かせない。需要があるうちは仮診療所を維持し、住民の不安がないよう配慮する」と話す。



http://www.yomiuri.co.jp/local/shizuoka/news/20160117-OYTNT50303.html?from=ycont_top_txt
周産期センター、開業に暗雲 三島総合病院
2016年01月18日 読売新聞

 三島市谷田の公的病院「三島総合病院」で、新生児集中治療室(NICU)に準じた最新の設備を持つ「周産期センター」の開業のめどが立っていないことが分かった。センターは病院敷地内に昨年8月に完成し、同10月にもオープンする予定だったが、産婦人科医ら医療スタッフの確保が出来ていないためだ。子育て支援を進める同市にとって、中核施設として期待が大きいだけに、関係者は不安を募らせている。


 病床は24床で、このうち3床は疾患を抱えた新生児を集中的に管理・治療できるようにする。24時間態勢で、出産や診療などに対応するため、少なくとも産科医3人、小児科医2人の常勤医師が必要だが、年が明けても確保できていないという。

 同病院の樋川洋一事務長は「計画段階では医師が確保できる見込みだったが、全国的な産科医不足の影響で難しくなっている。年度内にはオープンできるよう努力を続けている」と話す。

 三島市内にある出産できる医療機関は2か所だけで、いずれもNICUはない。2014年度に出産した市民842人のうち、市内で産んだ人は3割強の288人にとどまることから、市は同センター建設の総事業費約14億円のうち、14~15年度で計1億7600万円の補助金を出した。三島市の豊岡武士市長は15日の記者会見で、「センターは市の子育て支援策の中核。早く医師確保ができるよう市も努力したい」と述べた。



https://www.mixonline.jp/Article/tabid/55/artid/53603/Default.aspx
薬協・多田会長 「死にもの狂いで」新薬創出・導入必要  長期品市場の縮小受け
2016/01/18 03:51 ミクスオンライン

日本製薬工業協会の多田正世会長(大日本住友製薬社長)は1月15日、都内で行われた定例記者会見で、従前は収益に寄与していた長期収載品が急速に後発医薬品(ジェネリック)に置き換わる市場に変化したことを挙げ「我々製薬企業は死にもの狂いで新薬を創り出す、導入してくる。それで初めて我々、創薬型企業の存在意義が認められる」と述べ、新薬創出・導入を加速する必要性を強調した。

多田会長は、「今までは長期収載品は比較的緩やかに(ジェネリックに)置き換わり、その時間的猶予の中で(製薬企業は)なんとか生き延びてきた」と説明。しかし、「その前提が崩れた」として、新薬メーカーの成長には新薬創出・導入の加速が必要だとするとともに、薬価上のイノベーション評価の必要性を訴えた。

「マイナスにしかならない」現行薬価制度の限界吐露 「自由薬価」に言及も

他方、現行薬価制度について、薬価改定のたびに薬価が引き下げられ「マイナスにしかならない」と述べ、現行制度に限界を感じていることを吐露。「今の薬価制度を根本から変えるようなやり方、例えば自由薬価というようなやり方を採らない限り、なかなかこの構図から抜け出せないというのが私の実感」と話した。

毎年改定の阻止「最大のテーマ」

16年度薬価制度改革で特例で実施される「巨額再算定」に対しては「イノベーションの適切な評価に反しており容認できない」と表明。頻回薬価改定も「研究開発力を削ぐ」として断固反対の姿勢を示し、予定される17年度の消費税率引き上げに伴い検討される実勢価改定の阻止は今年前半の「最大のテーマ」と述べた。次期改定の16年度、17年度、通常改定の18年度と3年連続改定が引き金になることに強い危機感を示し、17年度実勢価改定阻止に「相当の気合いというか覚悟して臨まなければならないと思っている」と話した。

田中常務 医療用薬広告の社内審査透明化 早期に実施方針

多田会長は会見で、医療用薬広告の新たな社内審査体制について検討していることも明らかにした。田中常務理事は、「より透明性を高める観点から検討している。できるだけ早くやりたい」と述べ、早期に実施する方針を示した。これは厚労省研究班の「医療用医薬品の広告の在り方の見直しに関する提言」(主任研究者:白神誠・日本大学薬学部教)で、「各製薬企業は、広告の審査にあたっては、社外の第三者を参加させるなど、透明性を確保した組織を設置すること」との指摘への対応。

ほか、医師らに対する情報収集・提供活動で台頭しているMSL活動のあり方について検討の必要性についての質問に対し田中常務は、MRとの区別について「必要であれば議論して考え方を整理したい」と述べるにとどまり、具体化を検討する段階ではないとの姿勢を示した。この点については、日本製薬医学会(JAPhMed)の岩本和也理事長が、15年10月の講演でMRとMSLの棲み分けについて、製薬協などと協議したいとの意向を示している。


  1. 2016/01/18(月) 06:04:03|
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