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地域医療とプライマリケア、総合診療などに関係したネット上のニュースを記録。医学教育、研修、卒後キャリア、一般診療の話題、政策、そしてたまたまG3が関心を持ったものまで。ときどき海外のニュースも。

12月29日 

https://www.m3.com/news/iryoishin/387441
シリーズ: 群馬大学腹腔鏡死亡事故
外科学会が50人態勢で調査、群大腹腔鏡死亡問題
調査対象は8年間で51の死亡症例

2015年12月29日 (火)配信 高橋直純(m3.com編集部)

 群馬大学医学部付属病院で腹腔鏡手術を受けた患者8人が死亡した問題を受けて、同大が新たに設置した外部委員による「群馬大学医学部附属病院医療事故調査委員会」(委員長:上田裕一・奈良県総合医療センター総長)は12月29日、京都市内で会見し、日本外科学会が専門調査を受託し、調査を開始したことを報告した。同学会は総勢50人態勢で9つの小委員会を設け、群大病院での消化器外科手術後に死亡した51例について医学的な調査する。

 2015年8月に発足した新たな群大事故調査委員会は、当初から医学的な調査については専門学会などに依頼するとしていた(『群大、新たな事故調が始動「負から正の遺産に」』を参照)。日本外科学会は11月24日に受託、12月24日に第1回の委員会を開いた。上田氏によると、外科学会は本件調査に当たって、総合的に検討する合同委員会とその下に9つの小委員会を設置。小委員会は臓器別に構成され、それぞれ3、4人の医師が参加する。肝胆膵分野での死亡例が多いことから半数は同分野になる。合同委員会は小委員会の委員長と弁護士や医療安全の専門家などで構成され、全体で総勢50人規模になるという。

 外科学会の調査対象は、8人の腹腔鏡手術を担当した執刀医が群大病院で手術を始めた2007年度から2014年度までの8年間で、旧第1外科と旧第2外科で行われた消化器に対する手術で、術後に在院死亡した症例。当該執刀医以外が担当した手術も対象にし、術式や手術から死亡までの期間は問わない。8年間で約6700例の手術が行われており、そのうち在院死亡した64例についての基礎データ(年齢、疾患名、術式など)を外科学会の第1回委員会で検討。51例については、診療録、画像データなどを基に、さらに詳しく調査する必要があると判断された。今後、大学が遺族の同意を得た後に資料を提出し、外科学会の小委員会で専門的に調査する。

 各小委員会は2016年1月と2月に2、3回ずつ開いて、それぞれ5、6例を検討する。その後、合同委員会でまとめ、外科学会の理事会で承認を得た後、群大事故調に提出される。群大事故調は2015年度内の報告書提出を予定していたが、外科学会の学術総会が2016年4月に予定されていることなどから、その後にずれ込む見通し。

 検討対象となった64例の内訳は、第1外科で肝胆膵16例、上部消化管4例、下部小器官6例の計26例。問題となった当該執刀医が所属する第2外科では、肝胆膵33例、上部消化管4例、下部小器官1例の計38例。同期間の肝胆膵の手術数は、第1外科で約600例、第2外科で約570例だった。術後の在院死亡の基準は外科学会が決めており、上田氏は「消化器外科の全体を判断すべきと考えられたのでは」と説明した。

 64例の執刀医は計15人。これまでの会見などで当該執刀医の死亡症例は腹腔鏡下、開腹手術を合わせて30例あることが明らかにされており、51例に全て含まれる。

 費用については、1例につき30万円程度を大学が外科学会に支払う。交通費などの実費に充てられ、調査を担当する医師への謝礼金はないとみられる。外科学会の受託が遅れた理由について、上田氏は「新たな医療事故調査制度が10月から始まり、ファジーな時期だった。(3月に公表された大学による)事故調査報告書では『過失あり』という文言が入るなど、新しい制度への多大な影響があった。外科学会内部で議論に時間がかかったようだ」と説明した。

 群大事故調は12月20日までに10回の委員会を開催した。20日には当該執刀医、診療科長へのヒアリングも行った。それぞれ弁護士を同席した上で、2時間以上のヒアリングになったという。「答えなくない質問には答える必要がないことを話した上で、全ての質問に答えてくれた」(上田氏)。

 ヒアリングでは、診療科の体制やインフォームド・コンセントの在り方などのほか、3月の報告書の作成過程などについても質問したという。執刀医と診療科長は「前回調査ではヒアリングが1回20分程度で、事前に報告書の確認できず、一部は事実と異なる」などと主張したとのこと。また、診療体制については、死亡症例検討会を行っていなかったことが確認された。

 上田氏は「(群大事故調では)専門領域の質問はできない」として、医学的な内容については外科学会が別途、ヒアリングを行う見通しであると説明した。

 そのほか、これまでの委員会で対象とする腹腔鏡手術8例、開腹手術10例のうち、15遺族からヒアリングを行い、さらに1遺族から行う予定。2遺族からは「必要ない」との回答があったという。



http://www.asahi.com/articles/ASHDY4R2YHDYULBJ01T.html
術後死64人、半数が同じ医師 群馬大病院の症例調査へ
竹野内崇宏
2015年12月29日22時00分 朝日新聞デジタル

 群馬大病院で肝臓手術を受けた患者が相次いで死亡した問題で、外部の有識者でつくる医療事故調査委員会は29日、日本外科学会に医学的な検証を委託し、同じ期間に肝臓を含む消化器の手術後に病院内で死亡した全症例64人分を調べることを発表した。問題が指摘されている40代の男性医師(退職)が執刀した手術では術後に30人が死亡しており、約半数を占めている。

 調査委は学会からの報告を受け、4月にも報告書をまとめる予定。

 会見した上田裕一委員長(奈良県総合医療センター総長)によると、学会が調査対象としたのは、男性医師が群馬大病院で手術を執刀した2007~14年度に、消化器外科で実施された手術約6700例のうち、問題の有無にかかわらず院内で死亡した64人について。診療体制などを調べるには、男性医師が担当した手術だけを対象とするのは適切でないと判断した。64人の手術を執刀した医師は男性医師のほかに14人。

 また上田委員長は、今月20日に調査委が男性医師から聞き取りをしたことを明らかにした。男性医師は、術後の死亡例については病院内の検討会や会議の場で情報を共有していたと説明したという。

 上田委員長は「マンパワーが足りないなど、病院の診療体制に問題があったと考えている」と話した。(竹野内崇宏)



http://mainichi.jp/articles/20151230/k00/00m/040/025000c
群馬大患者死亡
日本外科学会へ医学的な検証委託

毎日新聞2015年12月29日 19時52分(最終更新 12月29日 22時14分)

 群馬大医学部付属病院(前橋市)で、同一の医師から肝臓手術を受けた患者が相次いで死亡した問題で、同病院医療事故調査委員会の上田裕一委員長(奈良県総合医療センター総長)は29日、京都市内で記者会見し、日本外科学会(東京)へ医学的な検証を委託したと明らかにした。

 上田委員長によると、検証は責任追及ではなく再発防止が目的。日本外科学会は、約50人のメンバーで同病院消化器外科全般の診療態勢を検証するため、問題の医師の担当だけでなく2007〜14年度に同病院で手術後に亡くなった64症例すべてを調べる。うち51症例は病院側に詳細なデータの提出を求めたという。

 調査委は「64症例すべてに問題があったわけではない。今後は資料要請があった患者の診療記録などを、病院が遺族の同意を得て提供していく」としている。日本外科学会は来年4月までに検証を終える見通し。【土本匡孝】



http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=128648
群大術後死、外科学会が51例検証へ…問題医師以外の執刀も
(2015年12月30日 読売新聞)

 群馬大学病院(前橋市)で肝臓の手術を受けた患者が相次ぎ死亡した問題で、第三者による調査委員会(委員長=上田裕一・奈良県総合医療センター総長)は29日、2007~14年度に行われた消化器外科手術後に死亡した患者51人を対象に、診療に問題がないか詳細な医学的検証を行うと発表した。

 この中には、既に明らかになっていた問題の男性医師による30人も含まれる。検証は日本外科学会に委託されており、来春にも結果をまとめる予定だ。

 この日、京都市内で記者会見した上田委員長によると、同学会は、問題の男性医師が旧第二外科に在職した07年4月から15年3月まで8年間の調査を実施。難易度の低い手術も含め、旧第二外科と旧第一外科で行われた消化器外科の全手術(約6700例)から、入院中に死亡した64人(旧第一26人、旧第二38人)の病名や手術方法といった基礎データを検討した。64人の手術は、問題の男性医師を含む15人が執刀した。

 検討の結果、51人に詳細な調査が必要と判断。今後、遺族の同意を得てカルテや検査画像を精査し、手術や術後管理など診療に問題がないか調べる。51人のうち30人は、問題の男性医師が執刀した肝胆膵かんたんすい(肝臓、胆道、膵臓)外科手術の患者(腹腔ふくくう鏡8人、開腹22人)だった。

 また、上田委員長は、今月20日に男性医師と上司だった教授に聞き取りを行い、教授が、患者の死亡が相次いでいたことを認識していたことを明らかにした。それでも手術を継続した理由については、上田委員長は明言を避けた。



http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=128640
検査怠り誤診、重い障害…佐賀大病院が患者に謝罪
(2015年12月29日 読売新聞)

 佐賀大付属病院は28日、40歳代の女性患者へのMRI(磁気共鳴画像)検査や治療などが遅れ、女性の下半身に重い障害が残るミスが発生した、と発表した。

 同病院は女性に謝罪し、厚生労働省などへ報告した。

 同病院によると、女性患者は10月、「両足に力が入らない」と来院。診察した総合診療医(40歳代)は、別の医師から勧められたMRI検査を見送り、女性の病歴などから「ストレスなどが原因」と診断して別の病院を紹介した。

 女性は症状が改善せず、数日後に別の病院でMRI検査を受け、脊椎に血腫が見つかった。佐賀大付属病院で血腫を取り除く手術を受けたが、下半身にまひが残った。

 同病院の森田茂樹院長は「速やかに(血腫を)除去すれば、まひは残らなかった可能性がある。再発防止を徹底する」と話した。



https://www.m3.com/news/iryoishin/386093
シリーズ: 2015年の医療界:1000人アンケート
2015年、診療室の波乱万丈エピソード◆Vol.5
「勤務先が不祥事で閉鎖」「75歳で専門医取得」

医師調査 2015年12月29日 (火)配信 成相通子(m3.com編集部)

 Q6-1.  2015年に、医療関連でご自身の身の回りで起きたことの中で、良かったことはありましたか。最も印象深かったエピソードを、可能な限り具体的に教えてください。(任意)
 Q6-2.  2015年に、医療関連でご自身の身の回りで起きたことの中で、悪かったこと、困ったことはありましたか。最も印象深かったエピソードを、可能な限り具体的に教えてください。(任意)

 2015年の印象的なエピソードを、良かったことと悪かったに分けて任意で尋ねました。世相を表すような患者とのエピソードや、診療にまるわるヒヤリとした出来事、ショッキングな思い出、波乱万丈な人生の一コマなどが多数寄せられました。

「悪かったこと・困ったこと」

<院内環境・職場環境の悪化>

・勤務先の医療法人が不祥事で全部理事辞職。勤務先が閉鎖され解雇された。【勤務医】
・大学病院からの当直医の応援がなくなり、60歳を前に再び当直勤務に就くことになった。【勤務医】
・勤務していた医療法人が理事長の暴走で解散(計画倒産)し職を失ったが再就職した。【勤務医】
・部長が定年退職したために後任の部長になったが、人は減る、仕事量は多い、給料は少ないで肉体的にも精神的にもきつい年になった。【勤務医】
・税制が変わり、給料が減った。看護学院長を併任になり、仕事が増えて忙しくなった。次第に体力が低下。【勤務医】
・自分の専門分野以外の病院業務を分担させられ、その業務にかなりの時間を割いていること。【勤務医】
・病院の採算環境がますます悪化し、急性期医療が崩壊しつつある。【勤務医】
・バイト先が看護師不足で診療を中止した。【勤務医】
・勤務病院を変えましたが、どこも問題は同じであることを実感しました。【勤務医】
・院長が相談もなく科の方針を決め、医師も事務も振り回されているので、転職を決意。給料は下がるし勤務時間はかなり伸びるし、退職金や福利厚生も期待できなくなるけど、新しいスキルは身につけられるのかな…。【勤務医】
・業績の悪化で役員報酬の1割カット、冬のボーナス2分の1に。とほほ。【開業医】

<薬の関係>
・患者の方がインターフェロンフリーの新薬の情報が早くて、説明に難渋した。【勤務医】
・院内薬剤がジェネリック医薬品に強制的に替えられた。【勤務医】
・製薬会社との関係性が難しくなった。【勤務医】
・政府主導でジェネリックが決まり、新薬開発において製薬メーカーとの協議、すなわち、未来へ向けての議論が少なすぎたように感じる。【開業医】
・医療費無料の患者に3倍量の座薬を間違って処方してしまったが、薬局で無料だからいいでしょうと言われて、大量の薬をもらいましたと患者から報告受けたこと。【勤務医】
<診療でヒヤリ>
・脊椎の手術でレベル誤認したこと。患者さんに謝罪し、再手術をさせていただきました。幸いにしてその後の経過は良好です。【勤務医】
・予防接種後の水痘を誤診したかもしれない。【勤務医】
・心臓血管外科との手術連携が旨く行かず、患者さんを混乱させてしまったこと。結果的には上手く行きましたが、連携の際、患者さんへの説明の手順について考えさせられました。【勤務医】
・スタッフの処方ミス。【開業医】

<世相と患者の問題>
・患者がインターネットで入手した「生半可な医学知識」を振りかざすので、当方が閉口する。【開業医】
・早期発見・早期受診の名の下で、特に問題のない物忘れや頭痛の患者が増加した。【勤務医】
・些細なことで患者さんがどなり、辟易したことが以前よりも増加した。昼休みがなくなるくらい多忙を極めた。【勤務医】
・なぜか予約時間よりもかなり早く来院していた方を、順番通りで良いということだったので、予約時間通りで診察室にお呼びしたら「いつまで待たせるんだ!」と30分くらい罵倒された。【勤務医】
・受診を控えたり、投薬日数を増やせように申し出る方の激増。【開業医】
・重症患者が在宅において増えた。【勤務医】
・神経内科専門医で勤務医ですが、見当違いの紹介患者が増えていること。【勤務医】
・年々ネット情報が氾濫し、患者さんが知っている病名を上げ続けて尋問される外来になり無駄な検査と説明の時間がかかるようになってきた。【開業医】
・外来診療を依頼されたが、入院から退院までの1カ月の間に、次第に血性アルブミン値が低下しており、退院時1.8mg/dlの状態で紹介されたこと。すぐに病院へ戻した。【開業医】
・長年、診療させていただいておりました患者さんが亡くなられたこと。【開業医】
・患者さんの窓口負担の未納が増えた。【開業医】

<その他>
・医局の医師が病気により急逝されたこと。【勤務医】
・PAが高値を示し、同時に大腸ポリープも癌が疑われた(現在、前立腺癌も大腸癌も疑いが晴れつつある)。【勤務医】
・電子カルテがとうとう導入されたが、仕事が楽にならない。【勤務医】
・昨年メーカーを変えた電子カルテに不具合が多く、明らかな欠陥をメーカーにクレームを付けても対応しない。カルテの電子化を進めたのは厚生労働省なのに監査もしていないのはなぜだろう?【勤務医】
・開業10年以上経って、機械類が次々壊れ買換えに追われた1年であった。【開業医】
・施設や設備の老朽化で、新規購入や買い替えが必要になったが、どれにももれなく8%の消費税が付いてきたこと。診療報酬は引き下げられるし、消費税は相変わらず損税のままで収入は減少傾向なのに、大変きつい出費だった。【開業医】
・知らないところで事務長の不正請求があり、訴訟問題に発展しかかった。【開業医】
・税務署が来て、重加算税を取って帰った。【開業医】
・特になかった。自分自身が加齢からと思うが、色々と能力的に低下してきている。【開業医】


「良かったこと」

<個人的なエピソード>
・75歳で日本人間ドック学会健診専門医の試験に合格。【勤務医】
・子どもが医学部に合格した。【開業医】
・自分が腹腔鏡の手術を受けて、無事終了したこと。【勤務医】
・自分が心筋梗塞に罹患して、運良く助かったこと。短期間、患者にもなったが、また医師に復帰。通院しながら診察・検査も行うという両面性を初めて体験したこと。自分の運命は自分だけで左右できるものではないということを実感させられた年であった。【開業医】
・一泊二日で自分自身が心臓カテーテルを2回して、費用が高くて驚いた。安くはないと思うが、普段病気をしないのでびっくりした。たまには医者も、患者になった方が良い経験になるだろう。【開業医】

<仕事で良かったこと>
・私(整形外科医)が勤務する病院の手術室ナースの多くが、私の手術の介助に入りたがっているという事実を知ったこと。おそらく私が手術中に声を荒げたりすることがない(つまりおっかなくない)からと推察されます。外科医にとって手術室ナースは仕事上の最も重要なパートナーですので、ありがたいことと思っています。【勤務医】
・研修医が処置や問診の取り方が素晴らしく外来負担が減った。【勤務医】
・売り上げや稼働率の低下が、医療の質の向上に伴ってやむを得ず派生していることに、勤務している病院が一定の理解を示してくれていること。【勤務医】

<医療の発展に感謝>
・C型肝炎ウイルスの経口薬が画期的な治療成績を示していること。【勤務医】
・糖尿病内科をしている者にとって、画期的な新薬が出たことは実に喜ばしいことであった。他の分野でも言えることであるが。【開業医】

<患者とのエピソード>
・長く待たせた外来で、待たせたことを謝罪した後に、患者さんに全く怒ることなく「先生優しいから、いろいろ話聞いてくれるから大変でしょ」と労われたこと。看取った患者家族に、「本当に先生に診てもらってよかったです」と言われたこと。【勤務医】
・月並みですが、患者さんに喜んでいただけるのが一番うれしいです。【勤務医】
・救急外来で、救急車の無理な利用を減らそうとする旨の発言を、患者さん自身から何度も御聞きしたこと。【勤務医】
・重症仮死で生まれた新生児を蘇生したが、無事後遺症なく退院させられたこと。【勤務医】
・胃癌のため胃全摘後でうつ病の50代の患者が、るい痩と低カリウム血症で入退院を繰り返していたが、ようやく落ち着いて外来通院していること。【勤務医】
・地道に患者様のこと考えて診療していたら患者さんが戻ってきたこと。【開業医】
・ジェネリックが、増えることが当たり前のようになり、患者さんから、喜ばれました。【開業医】
・20年以上前の勤務医時代に看取った患者の家族と偶然再会し、一家4人全員のかかりつけ医になったこと。【開業医】
・以前から診ていたAS患者が他院で弁置換術をして無事だったこと。【開業医】
・以前診た患者さんが、お母さんになって子供を連れてきたこと。【開業医】

<新しい職場で気持ちを新たに>
・6月末で今まで23年務めた病院を辞め、7月より現在の職場に就いたこと。ストレスが激減しました。【勤務医】
・大学病院に転勤となり、多様な症例が経験できるようになった。【勤務医】
・思い切って東京を跳び出してみて良かった。地方にはまだまだ活躍できる場所がある。【開業医】

<その他>
・メーカーさんが提供してくれる勉強会に数多く出席して、多くの知識を得ることができた。【勤務医】
・民事医療訴訟の被告となったが、訴訟ビジネス集団の弁護士や専門医のもっともらしいデッチ上げの訴えをことごとく論破していること。【開業医】
・初めて聴診した心疾患で勉強になった。【開業医】
・警察の検死官の定員が増えたお陰で、死体検案の際に検死官が立ち会う機会が増えて検案がスムースに行えるようになった。【開業医】
・W台風で床上浸水になったが 清掃業者も終日緊急で対応してくれ スタッフも文句一つなく通常の勤務についてくれました。ひたすらみなさんに感謝、感謝でした。【開業医】
・医師会を辞めることにより、時間が作れるようになり、当直も無くなり、改めて現在の医師会が制度疲労を起こしているのを再認識致しました。【開業医】
・長年のスポーツドクターとしての仕事が認められ、県よりスポーツ功労賞を授与された。【開業医】
・診療所をやっていますが、後輩に副院長職で来てもらって時間的余裕から旅行に行けるようになった。【開業医】
・世の慢性的な看護師不足の中、良い人材に巡り会えたこと。【開業医】

<良いこともあれば⇒悪いことも>
・「患者さんが宿舎の玄関先に何も言わず置いていってくれた野菜の数々が今年は上出来でうまかったこと」⇒「就職活動の準備をせざるを得なくなったこと。いつも目にするWeb広告の「ちくしょう!転職だ!」が洒落にならない」。【開業医】
・「当院が訪問診療を開始してそれなりの売り上げになったこと」⇒「訪問診療開始でオンコールが頻繁になり精神的・体力的に疲れた」。【開業医】
・「最悪な理事長を退任させた」⇒「最悪な前理事長の借金が残った」。【開業医】 
・「患者さんの数が一気に増えて、全国レベルに並べたこと」⇒「同業者から根拠のない誹謗中傷を受けたこと」。【開業医】
・「長い公務員生活にピリオドを打ち開業したこと」⇒「開業の手続きの複雑性にびっくり」。【開業医】
・「大会長を任じられた学会地方会を無事に終わらせることができたこと」⇒「職員の内部におけるいじめ、それに伴う退職、それに伴って私自身が円形脱毛に陥ったこと」。【開業医】



http://www.tokyo-np.co.jp/article/chiba/list/201512/CK2015122902000147.html
乳房切除医療事故 「患者、家族に申し訳ない」
2015年12月29日 東京新聞【千葉】

 森田健作知事は二十八日の記者会見で、県がんセンター(千葉市中央区)で患者の検体を取り違え、県内の三十代の女性が直ちに必要のない手術で右乳房を切除された医療事故について「患者、家族に申し訳ない。おわび申し上げる」と陳謝した。
 知事は「女性にとって乳房は命。それを間違えたのは忍びがたい。『私の人生をどうしてくれるの』というお気持ちだと思う」と述べた。県は、外部専門家を含む「院内事故調査委員会」を年明けの一月初旬にも開催し、取り違えが、どの過程で発生したかなどを調べる。 (村上一樹)



https://medical-tribune.co.jp/rensai/2015/1229038107/
【2015年 私の5大ニュース】
新春特別企画 2015年私の5大ニュースと2016年の抱負

香坂 俊
2015.12.29 Medical Tribune

 2015年はどのような年だったでしょうか。医療を必要とする人々を支援すべく,奔走を続ける先生方も多いことと思います。一方,第三者機関による医療事故調査制度の開始,次々と現れる新薬とジェネリックの躍進など,医療を取り巻く環境の変化を感じる出来事も相次ぎました。Medical Tribuneは医療関係者と医療・医学の最新情報をつなぐ架け橋として,鋭意活動を続けていきます。本企画では魅力あるコンテンツづくりに多大な貢献をいただいている,さまざまな診療科・領域でご活躍の先生たちに,2015年の5大ニュースと個人的ニュースを語っていただきました。

5. 血圧はもっと下げた方が良い? SPRINT試験(N Engl J Med 2015年11月9日オンライン版)

 まずはSPRINT試験の結果である。血圧(収縮期)は140mmHg前後よりも厳格に120mmHg前後をターゲットとした方が予後は良いという結果をたたき出したランダム化比較試験であるが,注意すべきは,試験に登録されたのはCKD(慢性腎臓病)やCAD(冠動脈疾患)などさまざまな背景疾患を持ち,10年リスクが「15%以上」という超ハイリスク症例にとどまるということである。ほとんどの日本人の高血圧患者には当てはまらず,かつ平均3〜4剤という重層的な降圧薬投与がなじむとも思えない。「慎重な解釈が必要」に1票。

4. LCZ696が全てのリスクの心不全で効果的(J Am Coll Cardiol 2015; 66: 2059-2071)

 LCZ696は,ACE阻害薬やARBに代わって(おそらくは強力なプロモーションとともに)導入されてくるであろう次世代の心不全治療薬である(米国の商品名:Entresto)。その有効性を証明したのはPARADIGM-HFという試験であったが,自分はこの薬剤が全方位的に使えるのかどうか疑問に思っていた。SPRINT試験の降圧薬のように,そのリスクの大小によって効果に違いが出るのではないかといぶかしんでいたのである。しかしこの論文では,既存の予後予測モデルを活用し,そのリスクの大小にかかわらずLCZ696が威力を発揮しうるとの結果をきっちりと出した。臨床試験のpost-hoc解析もここまで来たかと感嘆した次第である。

3. エンパグリフロジンが劇的な予後改善,EMPA-REG試験(N Engl J Med 2015年9月17日オンライン版)

 エンパグリフロジンのこの結果には驚かされた。DPP-4阻害薬が「引き分け」ばかりだったのでSGLT2阻害薬も同じだろうと高をくくっていたら,ごく早い時期から著明な予後改善効果が見られ,そのまま突っ走ってゴールしてしまった。糖尿病には簡単な対処法は存在しないと思っていたが,SGLT2阻害薬は意外なブレイクスルーとなるかもしれない。ただ,効果の出方が非常に早く,単なる血糖のコントロールによる帰結だけではなさそうである。米国型の糖尿病患者(この試験の患者の平均BMIは30)には心不全治療に近いアプローチが必要なのかと考えさせられた。

2. Precision Medicine の威力の定量化(BMJ 2015; 350: h1302)

 この論文は薬剤を扱ったものではない。臨床系の論文でちょくちょく出てきている統計的な予後予測モデルを臨床現場に持ち込んだらどうなるか,というテーマを扱ったものである。その具体的な内容であるが,電子カルテと連動し患者情報を入力した際にその出血リスク(%)が同意書に印刷されるようにしただけで,カテーテル手技後のイベント発症を半分近くまで落とすことができたというものであり,恐るべき結果といえる。今後この論文のタイトルにもなっている「Precision Medicine(適格化医療)」は1つのキーワードになっていくのではないか? まさに次世代のEBM手法である。

1. PCSK9がやってくる(N Engl J Med 2015; 372: 1489-1499)

 PCSK9阻害薬は劇的にLDL値を下げる。しかし,ただそれだけでは今年のニュースの筆頭には置かない。この薬剤は「ただ最大量のスタチンだけを使っていればよい」という現在の米国ガイドラインに挑戦する破壊力を秘めており,おそらくは近い将来再びLDL値をターゲットとした規定が作成されるのではないか。またモノクローナル抗体である本剤は,循環器内科領域に初めて免疫学の内容を持ち込み,脂質治療の在り方を根本から変える可能性がある。この薬剤の開発がこのまま進めば,ワクチンでコレステロールコントロールを行う,ということも将来は十分ありうる。
日本のIABP解析結果が海外で波紋(JAMA Intern Med 2015; 175: 1980-1982)

 自分たちのデータベース(JCD-KiCSレジストリ)から発表した内容であるが,"LESS IS MORE"を標榜するJAMA Internal Medicine誌に採用していただいた。IABPの適正使用をうたったものであるが,驚いたのがこの内容が電子版に出て,すぐに海外のメディアからインタビューや取材の連絡が来たことである。インターネット時代の情報伝達力のすさまじさを思い知ることとなった(関連リンク参照)。なお,この論文の共著者は,一連のプロジェクトで現在も重要な位置を占めている方々で(臨床研究大学院一期生,システムと統計担当,CRC主任,カテーテル班チーフ,主任教授),この場を借りて今年1年分飛び切りの感謝をさせていただきたい。
(慶應義塾大学内科学 香坂 俊)



http://www.kobe-np.co.jp/news/himeji/201512/0008684801.shtml
姫路聖マリア病院に新館 体験型医療を充実
2015/12/29 20:30神戸新聞NEXT

 患者の治療、介護、最期のみとり-。これらを継続的に学べるシミュレーションセンターがこのほど、姫路聖マリア病院(兵庫県姫路市仁豊野)に完成した。生体反応を再現する人形を使った医療処置や、在宅介護、終末期患者への対応などが模擬体験できる。こうした施設は全国的にも珍しいといい、関係者は「地域医療レベルの底上げを目指す」と意気込む。(三島大一郎)

 姫路メディカルシミュレーションセンター「ひめマリア」。11月に同病院にできた新館「タボール館」の4階に整備された。タボールは、新約聖書に記載がある「タボール山(別名・変貌山)」から名付けた。

 模擬体験できるのは「医療」「介護」「みとり」の三つで、具体的な状況を想定した複数のシナリオをもとに行う。

 「医療」では、ナースステーションをはじめ、病室や医療機器類などの臨床状況を忠実に再現。医療処置はもちろん「チーム医療」に欠かせないコミュニケーション力や患者対応なども学ぶ。看護師が医師役を担うなど、他職種の動きを知る機会にもなるという。

 「介護」では、実際に介護ベッドや移動リフトを操作。専門職のトレーナーから技術指導を受ける。「みとり」では、ホスピス病棟のスタッフらが、終末期患者の苦痛を和らげる「緩和ケア」の手法などを直接手ほどきする。

 同センターは、県内外の医療従事者や救急隊員のほか、地元市民や教職員らにも開放される。同センターの田中宏治・エグゼクティブマネジャーは「知識だけでなく、さまざまな状況を実際に体験することが大事。多くの人に必要な技術を身に付けてほしい」と呼び掛ける。

 一方、タボール館には、医療的な要素を取り入れたフィットネスジム「マリアプラス」も併設。利用者は、医師や理学療法士、看護師らのサポートを受けながら、血液検査や心電図などのデータをもとに、体力と目標に応じた運動プログラムが組み立てられる。現在、2週間体験も実施中。

 ひめマリア http://himemaria-sim.jp/ ▽マリアプラス http://mariaplus.jp/



http://www.chunichi.co.jp/article/front/list/CK2015123002000063.html
「レセプト債」56億円償還不能か 田原証券
2015年12月30日 中日新聞 朝刊

 医療機関の診療報酬請求権を基に「レセプト債」と呼ばれる債券を発行したファンドが破綻し、田原証券(愛知県田原市)がこの債券を顧客六百人以上に計五十六億円余販売していたことが、同社の内部資料などから判明した。顧客は償還を受けられない可能性があり、同県弁護士会の消費者問題担当の弁護士らが、被害者弁護団を結成する方向で検討している。

 破綻したのは資産運用会社「オプティファクター」(東京)と、同社が管理するファンド三社。四社の負債総額は二百九十億円に上り、東京地裁は十一月、破産手続き開始を決定した。

 レセプト債はファンド三社が発行し、田原証券やアーツ証券(東京)、竹松証券(金沢市)など七証券会社が延べ三千人の投資家に販売。発行債券の残高は二百二十七億円に上り、償還できない可能性があるという。証券取引等監視委員会はファンドの決算内容に不審な点があるとして、オプティ社や各証券会社などの調査に乗り出している。

 弁護士らによると、レセプト債は年利3%、償還期間は一年で、田原証券は安全性の高い商品として、東三河地区の一般投資家を中心に販売。オプティ社などの破綻直前には顧客らに書面で「見掛け上、商品の運用状況が極めて悪いと認識される可能性があるが、運用状況を確認し改善を図る要請もしている」「運用開始から金利や償還金の未払いが発生したことは一度もない」と説明していた。

 田原証券は本紙の取材に対し「顧客の対応に忙しく、取材には一切応じられない」としている。

 同社は一九二九年創業で、愛知県豊橋市や豊川市に営業所がある。小口取引が中心で、二〇一五年三月期の売上高は三億八千万円。

 <レセプト債> 各医療機関が市町村や健康保険組合に診療報酬を請求する権利をファンドが買い取り、それを裏付けに発行する金融商品。診療報酬は請求から支払いまで約2カ月かかるため、医療機関は請求権を売却すれば、即座に現金を調達できるメリットがある。診療報酬は健保組合などからほぼ確実に支払われるため、安全性が高いとされるが、元本割れすることもある。


  1. 2015/12/30(水) 05:40:35|
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