Doctor G 3 のメディカル・ポプリ

地域医療とプライマリケア、総合診療などに関係したネット上のニュースを記録。医学教育、研修、卒後キャリア、一般診療の話題、政策、そしてたまたまG3が関心を持ったものまで。ときどき海外のニュースも。

10月25日 

https://www.mixonline.jp/Article/tabid/55/artid/52248/Default.aspx
中医協総会 抗精神病薬の多剤併用 減薬への取り組み強化へ
公開日時 2015/10/26 03:50 ミクスOnline

中医協総会は10月23日開かれ、抗精神病薬の多剤併用をめぐる論点として、十分な指導を行わずに大量投与されているケースについて評価を見直す方針が示され、大筋で了承された。クロルプロマジン換算で1日1000mgを大量投与のひとつの基準に定めたデータが提示されたが、診療側委員の長瀬輝諠氏(日本精神科病院協会副会長)は、「減薬も試みなければいけないが、1000mgはいかがなものか」と一律的な基準の設定には疑義を示した。今後は、例外措置の設定も視野に入れて議論が進む見通しだ。

抗精神病薬の大量処方をめぐっては、クロルプロマジン換算1日1000mgなど一定量を超えると、治療効果は変わらずに、副作用のリスクが増大することが指摘されている。臨床研究データでは、安全に減量が可能であることも報告されている。

2014年度診療報酬改定では、1回の処方において3種類以上の睡眠薬、4種類以上の抗うつ薬または4種類以上の抗精神病薬を投与した場合について、処方せん料、処方料、薬剤料について減算措置がとられた。その結果、4種類以上の抗精神病薬を処方されている外来患者は、2013年の5.3%から3.8%と減少傾向を示した。一方で、レセプトデータによると、7日以上の処方のうち、クロルプロマジン換算1000mg/日を超える処方は2.5%あった。さらに、大量投与患者においても精神療法実施時間の延長がみられず、1回あたり10分未満の場合が多いことから、十分な指導が実施されているかも言及した。

こうした状況を踏まえ、「副作用の状況等を把握し、また安全性に配慮しながら抗精神病薬を減薬する試み等を促すよう、十分な指導によらず大量処方を行う場合の精神療法を見直してはどうか」と論点が示された。

◎診療側長瀬委員 一律的な基準に疑義

診療側、支払側も大筋で了承したが、診療側委員の長瀬輝諠氏(日本精神科病院協会副会長)は、クロルプロマジン換算1000㎎を指標にしている点について、「単剤が望ましいが、如何ともしがたいところがある」と述べた。その上で、リスペリドンやオランザピンを引き合いに、上限の用量を投与すると、クロルプロマジン換算で1000mgを超えるケースもあると指摘。「減薬も試みなければいけないが、1000mgはいかがなものか」と述べた。

これに対し、厚生労働省保険局医療課の宮嵜雅則課長は、臨床上の必要性からクロルプロマジン換算1000mgを超える場合もあることに同意した上で、「常量であれば越えない」と指摘。臨床状況を見て医師の裁量で投与がなされている実態も踏まえ、「一律にという意味ではない。そういうときの例外措置などをどのように設けるかも合わせて考えることが必要だ」と述べた。



http://www.sanin-chuo.co.jp/edu/modules/news/article.php?storyid=555552068
中学生が模擬手術 ブラックジャックセミナー
('15/10/25 山陰中央新聞)

 中学生を対象にした医療現場体験学習「ブラック・ジャックセミナー」が24日、島根県出雲市塩冶町の島根大医学部付属病院であり、市内の中学生21人が五つの手術を模擬体験して医療職への理解を深めた。

 将来の職業選択に役立ててもらおうと、同学部消化器・総合外科が毎年開き4回目。

 超音波振動で発生する摩擦熱を利用して止血しながら切開できる「超音波凝固切開装置」を使った腫瘍除去手術の模擬体験では鶏肉を内臓、鶏肉に刺したピンを腫瘍に見立てて挑戦。慣れない手つきながら、真剣な表情で装置を動かした。

 腹部に小さな穴を開けて行う腹腔鏡下(ふくくうきょうか)手術のシミュレーション機器を使って胆のう摘出を体験したり、気管にチューブを入れて酸素を送る「気管内挿管」を人形を使って行ったりした。

 医師になるのが夢という市立佐田中学校2年の小山璃々さん(14)は「気管内挿管は思ったより力が必要で大変だった。体験して医師になりたい気持ちが強くなった」と話した。



http://www.sankeibiz.jp/macro/news/151025/mcb1510251703004-n1.htm
“爆買い”中国人が「人間ドック」へ殺到…なぜ? 日本観光の合間に受診
2015.10.25 17:03  SankeiBIZ

 陽電子放射断層撮影(PET)検査とコンピューター断層撮影(CT)検査が同時にできるPET-CT装置。訪日中国人の間では「爆買い」だけでなく、こうした医療装置をつかった人間ドックなどにも関心が高まっているという9月30日に関空で行われた「爆買い」観光客への啓発のためのティッシュ配り。来日する中国人の関心は「爆買い」から徐々に変わりつつある中国建国66年の国慶節を迎え、北京の天安門広場で国旗掲揚式を見る大勢の人たち。訪日する中国人の「爆買い」は日本経済を底上げしているが、買うだけじゃなく健康志向の「診る」ことにも関心が強まっている=10月1日(新華社=共同)
 今年も国慶節の始まりとともに来日した中国人が店頭に殺到し、さまざまな商品を大量に買い集める「爆買い」が注目を集めた。ただ、最近はその中国人の行動パターンにちょっとした変化が表れているという。日本旅行の際、「爆買い」だけに注力するのではなく「診察体験」を新たに加えるケースが出始めている。来日中国人らは“神薬”と呼ぶ日本の医薬品も大量買いすることが知られているが、中には観光旅行を楽しむ合間に「人間ドック」を受けるなど、トータルで200万円近くにもなるツアーで日本が世界に誇る健康診断を利用する富裕層もいるという。

 内視鏡検査まで

 日本政府は成長戦略の一環として、医療ツーリズムを推し進めており、日本国内の医療機関を利用してもらうために中国だけでなく世界各国から日本に招き入れるようとしている。

 日本国内の旅行会社でもこうした動きを受けて、訪日プランの中に日本の医療機関での健康診断を組み入れるケースが出ている。中には全身PET-CT検査、頭部MRI、腫瘍マーカーなど人間ドック並みの検査項目がずらりと並ぶプランも用意されている。来日した中国の観光客は日本国内での観光や「爆買い」を満喫する合間にあらかじめ予約していた健康診断を受けるというわけだ。

 ある旅行会社のウエブサイトをみてみよう。「中国人・在日華僑のお客様限定」と銘打ったコースでは5日の滞在期間中、1泊2日で人間ドックを受診し、残りは東京などでの観光を楽しむ。その健診内容は問診から始まり、身体測定、尿検査、血液検査、胸部X線検査、消化器の内視鏡検査、腹部超音波検査など普通の人間ドックで受診できる内容と同じである。

 5500億円の市場規模

 日本国内の大学病院でも併設されている健診センターで中国からの受診者を積極的に受け入れているところもある。参考のために日本の大手旅行代理店が過去に立てたプランをみてみると、平均的なツアー費用は3泊4日で総額約180万円。宿泊費などのほか、検診代約35万円が含まれている。

 中国人が日本の健康診断に殺到する背景には、中国国内の医療態勢の未熟さが要因の一つにある。先進的な医療なら、欧米諸国など日本以外の国でも受けることができるはずだが、中国人が日本に来るケースが多いという。まず、地理的な近さに加えて、中国人は日本人と同じ東洋人で身体的な特徴が似ていることなどから、日本の医療機関での受診を希望するようだ。

 健康診断などを軸とした市場規模は5500億円になるといわれており、政府は経済産業省や観光庁を中心に「医療ツーリズム」への取り込みを進めている。

 ただ、課題も多いようだ。アジアにはシンガポールやタイなどのように国を挙げて海外からの医療機関への受診者受け入れに取り組んでいる諸国がある。また、受診に際してトラブルが起きた場合にどう対処するかといった問題にも直面することになる。



http://www.sanin-chuo.co.jp/column/modules/news/article.php?storyid=555565035
談論風発 : 主治医として体験する臨床現場/焦りは禁物 物事丁寧に
 島根県済生会江津総合病院名誉院長 堀江裕
('15/10/25 山陰中央新聞)

 私は「臨床最前線」という言葉が好きである。盆や正月と同じで、きりっとした気分になるからである。テレビや映画でみる災害や、交通事故などで遭遇する救急室での世界をまず思い浮かべる人も多いと思う。

 古い話だが、ベンケーシーという脳神経外科医のドラマをみて、医療の世界を志した人もいるはずだ。しかし、臨床最前線は救急医療だけではない。私は一般内科医として臨床の現場で仕事を再開して半年になる。主治医になることが臨床最前線にいることだと確信はしているが、とまどったり、違和感を抱いたりすることも多い。その体験談を述べてみたい。

 まず、現場復帰は勉強である。「イヤーノート」という医学生の90%以上が買って国家試験対策をする勉強する本がある。その存在さえ、私は数年前まで全く知らなかったが、難病疾患の執筆を頼まれたので、数年前に書いたところ毎年、著者進呈で新しい本が送ってくるようになった。

 これまでは、若い先生に右から左へとプレゼントしていたが、今年は何とか自分で食らいついてイヤーノートをそばに置いて勉強することに決めた。この本は毎年更新されていくので、最前線の知識が得られると思って実行している。大海の中で水かきしているだけかもしれないが、最新の領域を勉強しているという気分に浸れるので、精神衛生上、ありがたいと思っている。

 しかし、実践治療となると、話は別である。電子カルテを使いこなさなければいけない。電子カルテに慣れない医者には、クラークさんといって医師医療事務補助の人に、日常的にそばで手伝ってもらうシステムがあって、私も例に漏れず、専任の人がそばにいて助けてもらっている。

 薬の処方はもちろん、次回診察の予約、検査の予約、紹介状の返事など多岐にわたるが、その場で落ち度なく、チェックしてもらえるのは、うれしい限りである。まだクラークさんなしで独り立ちはできていないのが現状である。

 入院患者さんが決まって、主治医として説明するときに最も戸惑いを覚えるのが、急変事の対応を外来でご家族と話す時である。

 私は医療現場は言葉が大切だと、いつも自分に言い聞かせているが、人の話がゆっくり聞けない性格である。「急変時にどうされますか」と質問したところ、「病院だからすべてできることはしてください。挿管して心臓マッサージもお願いします。胃ろうも当然つくってください」と返事されて二の句がつげなかった体験がある。

 ご高齢でも患者さんのご家族がそう言われるのも、もっともだと得心した体験がある。しかし、患者さんには何が起こるか分からない世界なので、対応策はあらかじめ決めておいてという、今時の病棟の看護師さんたちの気持ちも理解しているつもりである。また、肝炎の患者さんの説明で、インターフェロンに代わる内服薬の治療説明がうまくいかず暗礁に乗り上げた。1カ月でも早く治療開始しようという気の焦りで、ゆっくりご家族と話すことを怠ったためである。

 そういえば正月にもらった「上手より、丁寧に」という年賀状があることを思い出した。「気の焦り」は性格でもあるが、迅速さや上手さよりも、物事を丁寧にしましょうという年賀状で、机の前に貼って座右の銘にして自分に言い聞かせている毎日である。

…………………………

 ほりえ・ゆたか 雲南市吉田町出身。鳥取大医学部卒。鳥取県の日野病院長などを経て、2004年6月に島根県済生会江津総合病院院長に就任。15年4月から同名誉院長。


  1. 2015/10/26(月) 05:49:42|
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