Doctor G 3 のメディカル・ポプリ

地域医療とプライマリケア、総合診療などに関係したネット上のニュースを記録。医学教育、研修、卒後キャリア、一般診療の話題、政策、そしてたまたまG3が関心を持ったものまで。ときどき海外のニュースも。

10月19日 

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201510/20151019_13028.html
地域医療推進へ宮城病院と協定
2015年10月19日月曜日 河北新報

 独立行政法人国立病院機構宮城病院(宮城県山元町)は、山元、亘理両町と地域医療や住民の健康づくりの推進に関する相互協力協定を締結した。
 同病院での両町民の健診実施、医師確保などに向けて連携する。定期的な情報交換会の開催や病院敷地の草刈りといった環境整備への住民の協力も盛り込む。
 同病院で13日に締結式があり、清野仁院長と斎藤俊夫山元町長、斎藤貞亘理町長が協定書に調印した。清野院長は「両町とさらに連携を強化し、住民が安心して生活できるような医療に取り組む」、斎藤山元町長は「地域になくてはならない医療資源を大切に守りたい」とそれぞれ話した。
 宮城病院は1939年に開設し、亘理郡内で唯一、病床を持つ総合病院。2014年度の受診者は延べ2万1000人で、両町民が6割を占める。



http://www.qlifepro.com/news/20151019/eisai-of-gastrointestinal-disease-area-business-and-ajinomoto-pharma-to-integration.html
エーザイの消化器疾患領域事業と味の素製薬が統合、「EAファーマ株式会社」設立へ
2015年10月19日 PM12:30 QLifePro

国内最大級の消化器スペシャリティファーマが誕生
エーザイ株式会社と味の素株式会社は10月15日、同日開催されたエーザイの執行役会および味の素社の取締役会において、エーザイが消化器疾患領域に関連する事業の一部を吸収分割の方法により分割し、味の素製薬株式会社が承継することを内容とする統合契約を締結することが決議され、同日にエーザイおよび味の素社は同契約を締結したと発表した。


新統合会社の商号は「EAファーマ株式会社」(英文表記:EA Pharma Co., Ltd.)とし、エーザイと味の素社がその株式の60%および40%をそれぞれ保有。この新統合会社は、エーザイの連結子会社、味の素社の持分法適用会社となる。

エーザイは、消化器疾患領域において60年以上にわたって創薬活動や情報提供活動を行ってきた歴史を持ち、同疾患領域に有力な製品や開発パイプライン、ならびに長年の活動に基づく豊富な知識、経験、ネットワークを有する。一方、味の素製薬は、アミノ酸技術をベースとしたグローバル健康貢献企業グループを目指す味の素グループのもとで、特に消化器疾患領域において他社にはない製品、開発パイプラインを保有している。今回、エーザイの消化器疾患領域事業と味の素製薬の事業を統合することにより、国内最大級の消化器スペシャリティファーマとなるEA ファーマ株式会社が誕生する。

幅広いソリューションと専門性の高い情報提供が可能に
消化器疾患領域は、高齢化による罹患率の増加のみならず、生活様式の変化や社会的ストレスの増加などを背景に、より若い世代を中心にクローン病や潰瘍性大腸炎といった難治性の自己免疫疾患が急増するなど、未だ満たされない医療ニーズの高い領域。新会社では、販売製品の統合により、上部・下部消化管および肝臓、膵臓を網羅的にカバーする品揃えを実現することで、消化器疾患領域においてさらに幅広いソリューションと専門性の高い情報の提供が可能になるとしている。

また、研究開発においては、双方の開発品を組み合わせることで今後の継続的な新薬上市に向けた開発パイプラインの拡充が実現するとともに、同疾患領域における両社の知見・ノウハウを一体化することで、このような未だ満たされない医療ニーズに応える革新的な新薬の創出を目指すという。さらに、将来の開発製品の発売に際しては、その海外展開において、エーザイの海外事業ネットワークを活用して価値の最大化が期待できるとしている。

新統合会社は、この統合による販売シナジーのほか、重複機能の見直し等の効率化の追求により収益性を高め、新薬開発のための十分な資源を確保し、継続的な成長を実現していきたいとしている。(横山香織)



http://www.chunichi.co.jp/article/column/editorial/CK2015102002000120.html
社説
医療事故調 患者側に立った運用を

2015年10月20日 中日新聞

 医療事故調査制度がスタートした。死亡事故の原因究明と再発防止を目的とする仕組みだ。中立性、透明性を確保し、医療事故で肉親を失った遺族の信頼を得られる制度にすることが求められる。

 突然の肉親の死に、なぜ亡くなったのか、真相を究明して教えてほしいというのは、遺族の悲痛な願いだ。制度は地域医療・介護総合確保推進法が昨年、成立し創設が決まった。国内約十八万カ所の全医療機関や助産所が対象となる。

 死亡事故が発生したら医療機関は、第三者機関「医療事故調査・支援センター」に届け出て自ら院内調査を行う。調査結果は遺族に説明し、センターに報告。遺族が納得できなければセンターに調査を依頼することができる、というのが主な仕組みだ。

 ただ、残念ながら、遺族の納得が得られるような形で運用されるか、懸念は残る。

 第一に、調査の対象になるのは「予期せぬ死亡事故」に限定されることだ。治療中などに死亡する危険性を患者に事前に説明していたり、カルテに記載していたりすれば、対象から除外することもできる。その判断は医療機関に委ねられている。医療機関が「予期していた」と判断すれば、院内調査もセンターへの届け出もしなくていい。医療機関が調査しない事故について、遺族がセンターに調査を求めることはできない。遺族の訴えは考慮されないのだ。

 被害者団体は遺族などが相談できる窓口をセンターに設置することを求めていたが、退けられた。

 また、院内調査の報告書を遺族に提供することについては、任意となった。被害者団体が提供を義務付けるよう求めていたのに対し、一部の医療団体が裁判などの紛争に使われるとして反発したためだ。遺族への報告書提供を拒否すれば、かえって医療への不信が募るのではないか。



https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/anursing/kutsuna/201510/544156.html
忽那賢志の「感染症相談室」
なぜ、われわれは手洗いをしないのか?

忽那 賢志(くつなさとし)(国立国際医療研究センター国際感染症センター)
2015/10/20 日経メディカル ナーシング

図1 手指衛生の5つのタイミング
(参考文献1、2をもとに作図)
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 国立国際医療研究センター国際感染症センターの忽那(くつな)です。この連載は複雑に入り組んだ感染症診療に鋭いメスを入れ、様々な謎や疑問を徹底的に究明するものです。

 今回は手指衛生についてのお話です。突然ですが、皆さんは手洗いしてますか?曇りのないピュアな眼差しで、真顔で聞かせていただきますけれど、皆さん、手洗いしてますか?ねえ、どうですか?

手指衛生の5つのタイミングとは?

 手洗いが大事ってことについては、医療従事者の皆さんには説明は不要かと思います。ちなみに、最近は、ちょっとお硬い感じで手洗いのことを「手指衛生」という言い方をします。患者から患者に耐性菌やウイルスなどを伝播しているのは他ならぬ医療従事者の手ですから、アルコールなどの手指消毒薬を使って(ノロウイルスやクロストリジウム・ディフィシルなどはアルコールが効かないので流水で)しっかりと手洗いをすることで伝播を防ぐわけです。

 では、われわれはいつ手洗いすればいいのでしょうか。当然、患者に病原体をくっ付けないためには診察やケアをする前にしないといけません。そして、診察やケアをした後に付着した(かもしれない)病原体を他の患者に伝播させないため、診察室や病室を出た後にも手洗いが必要です。その他の手洗いのタイミングはご存知でしょうか。

 2009年に世界保健機関(WHO)が手指衛生のガイドラインを発表しています1)2)。このガイドラインでは、手指衛生の5つのタイミング(図1)ということで、(1)患者に触れる前、(2)清潔/無菌操作の前、(3)体液に曝露した可能性があるとき、(4)患者に触れた後、(5)患者の身の回りの環境や物品に触れた後、には手洗いをしましょうということを提案しています。まあ、これはこういうものだと思って覚えていただくしかないですね。

 こうした手指衛生を励行するために、皆さんの施設でも「手洗いキャンペーン」みたいなのがされているのではないでしょうか。標語などを作ってポスターを病院内に掲示し「手洗いしましょう!」と呼びかけるアレです。いろいろな病院で定期的に実施されていることと思いますが、しかし、なぜ、わざわざ今さら「手洗いをしましょう」なんて当たり前のことをポスターを貼ってまで呼びかけないといけないんでしょうかねえ…。

 そう、それは言うまでもなく、われわれ医療従事者が手洗いをしていないからですね。漫才師の人たちが漫才をするたびに「僕らももっと勉強していかなあかんなあて思てるわけですけどね」と言っているのは、彼らが勉強してないからかどうかは分かりませんが、病院内に何度となく「僕らももっと手洗いせなあかんなあて思てるわけですけど」というメッセージが掲示されているのは、われわれ医療従事者が手洗いをしていないからですッ!(自分で言ってて意味が分かりません)

 そんなことを言うと「つーか私は手洗いやってるし。勝手にしてないって決め付けるのやめてほしいし。マジ訴訟したいんだけど!」とお思いかもしれません(すみません、訴訟だけは勘弁してください…)。しかし!こっちには動かぬ証拠があるんだよッ!

 ここでご紹介するのは、日本の複数の教育病院における手指衛生の観察研究です3)。患者を診察・ケアする前に手指衛生が適切に行われているかを直接観察法で評価したこの研究によると、全体の手指衛生の遵守率は、なんとたったの19%だったとのことです。打率で言うと1割9分であり、強肩・堅守の正捕手ながらバッティングの苦手なプロ野球・西武ライオンズの炭谷銀仁朗の打率と同等ということになります。それでいいんか、日本の医療従事者!やはり目標としては全盛期のイチロー超えを狙いたいところであります。なお、職種別に見てみると、医師が15%、看護師が23%であったとのことです。

 直接観察法での評価ですから、誰かがじ~っと病室の外で見ているわけです。普段は手洗いしていなくても誰かに見られていたら手を洗いたくなるのがサガというものです。それでも19%ですから、実際の、観察者なしでの実施率たるや推して知るべし、です。まあ、看護師よりも医師の方がずっと遵守率は低いというのは、日頃見ていればなんとなく分かりますね。だって、回診でズラ~ッと患者の部屋に入っていくときに、全員手洗いしていないなんて光景もよく見かけますから。いずれにしても、これは非常に由々しき事態であります。もちろん、読者の皆さんは「手洗いをしている側」だと思いますが、自分だけしていればいいという問題でもないのです。

手洗い中毒者を目指しましょう

 それでは、なぜ、われわれ医療従事者は手洗いをしないのでしょうか。手洗いをしないといけないという理屈はほとんどの人たちが分かっているはずです。手洗いすべきタイミングも(少なくとも患者に触れる前後くらいは)分かっているはずです。それでも20%くらいしか遵守されていないというのは、なぜなんでしょうか。僕が思うに、理由はいくつかあると思います。

(1)面倒臭い:言わずと知れた人類最大の敵です。
(2)効果の実感がないからやる気が出ない:菌やウイルスは目に見えないので、手洗いをしてもしなくても、効果があるのか自分でははっきりと分からない。
(3)忙しくてできない:まあ、皆忙しいですからね…。それぞれ大変なのは分かります。ええ。

 しかし…もし、患者が自分の親だとしたら、それでもあなたは診察・ケア前に手洗いをしませんかッ!?いーや、するでしょう!?自分の親にMRSA菌血症になってほしくはないでしょう?であれば、自分の親の診察・ケア前後には手洗いするのに他の患者にはしないなんてことは医療従事者には許されませんッ!!(すみません、寝不足でちょっとテンション高いんです…)

 手洗いを適切なタイミングでできるようになるのは、そんなに難しいことではありません。まずは手洗いの習慣を付けることから始めてみましょう。100回くらい自分を律して強制的にやると、後は手洗いが習慣化して「診察やケアの前後に手洗いしないと落ち着かないッ!(ウズウズ)」という気になってきます(この感覚、手洗いしている人には分かりますよね?)。こうなってくると、もはや手洗い中毒ですが、それでいいんですッ!医療従事者の皆さんは手洗い中毒を目指しましょう!既に中毒の方は、中毒者を増やすべく布教活動に勤しみましょう!

 というわけで、今回はやや暴走気味にお送りいたしましたが、僕もまだまだ10代の血気盛んな若者ですのでお許しください。私から看護師さんたちに伝えたいメッセージは次の3点です。ぜひ明日からのお仕事に生かしてもらえれば幸いです。

  手洗いすべし!
  手洗いすべしッ!
  手洗いすべしッ!!!!

※ この連載では、読者の皆様から質問を受け付けます。「感染症にまつわる臨床現場での様々な謎や疑問」は、結構あちこちに転がっているのではないでしょうか?筆者に刺さった質問は、記事中で紹介・回答されるかも…。投稿はこちらから。お待ちしています。

【参考文献】
1)WHO Guidelines Approved by the Guidelines Review Committee:WHO Guidelines on Hand Hygiene in Health Care:First Global Patient Safety Challenge Clean Care Is Safer Care.
2)World Health Organization:Five moments for hand hygiene.
http://www.who.int/gpsc/tools/Five_moments/en/
3)Sakihama T,Honda H,Saint S,et al:Hand Hygiene Adherence Among Health Care Workers at Japanese Hospitals:A Multicenter Observational Study in Japan.J Patient Saf.2014 Apr 8.[Epub ahead of print]



http://getnews.jp/archives/1200846
「絵のある病院」患者癒やす=ノーベル賞大村さん提案―埼玉 [時事]
2015.10.19 05:24 時事通信社 ガジェット通信

 今年のノーベル医学生理学賞に選ばれた北里大特別栄誉教授の大村智さん(80)が提案し、設立に尽力した病院が埼玉県北本市にある。1989年に開院した北里大メディカルセンター。大村さんのアイデアで院内には多くの絵画が飾られ、「絵のある病院」として親しまれている。

 大村さんは82年、北里研究所に病院設立を提案した。絵画に造詣の深い大村さんは、絵画や音楽などの芸術によって癒やしの効果をもたらす「ヒーリング・アート」を新しい病院に導入。建設費はノーベル賞の受賞理由となった抗寄生虫薬「イベルメクチン」などの特許料を充てた。

 ベッド数は372。災害拠点病院に認定され、ヘリポートを備える。廊下や病室などには300〜400点の洋画や抽象画を展示。廊下の天井にはレールが備え付けてあり、壁につり下げた絵画を動かして展示作品を定期的に入れ替えている。

 病院を運営する北里研究所は、これまでに洋画コンクールを6回開催。病院のコンセプトに賛同した画家から寄贈を受けるなどして展示品を集め、現在は約1700点を所有する。 

[時事通信社]


  1. 2015/10/20(火) 06:08:14|
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