Doctor G 3 のメディカル・ポプリ

地域医療とプライマリケア、総合診療などに関係したネット上のニュースを記録。医学教育、研修、卒後キャリア、一般診療の話題、政策、そしてたまたまG3が関心を持ったものまで。ときどき海外のニュースも。

7月13日 

http://www.niigata-nippo.co.jp/life/medical/news/20150713192847.html
医師確保への努力求める
県監査委員が審査意見書

2015/07/13 10:35 新潟日報

 県監査委員(野上信子代表監査委員)は10日、2014年度企業会計の決算審査意見書を泉田裕彦知事に提出した。病院や電気など6事業会計について「おおむね適正」とした上で、病院事業会計では、医師不足により診療科の休診など地域医療への影響が出ていると指摘、医師確保への努力を求めた。

    ◇    ◇

 意見書では、医師確保対策として、大学との連携や職場環境の改善などを挙げた。看護職員に関しても、院内保育所の利用や育児休業からの復帰支援によって、働きやすい環境づくりを進めるよう求めた。

 電気事業会計については、15年度から水力発電所の売電先を入札で選ぶ方式にしたことや、新たな太陽光発電施設が稼働したことで利益の拡大が見込まれるとし、県民への利益還元を検討するよう求めた。

 意見書を受け取った知事は「意見を踏まえて県政運営に取り組みたい」と述べた。医師確保について「引き続き取り組みたい」とした。



http://www.huffingtonpost.jp/masahiro-kami/medical-student_b_7785148.html
医学生の病院選びで大切なこと
上昌広
東京大学医科学研究所 先端医療社会コミュニケーションシステム社会連携研究部門 特任教授
2015年07月13日 23時34分 JST 更新: 2015年07月13日 23時34分 JST  BLOGOS

もうすぐ夏休みだ。医学生にとってはマッチングの季節である。

医学生向けのメディアは「大学病院か市中病院か」、「ジェネラル志向か専門志向か」などを判断基準に掲げている。

何れも大切だ。ただ、病院選びではもっと大切なことがある。それは「リーダーの実力」と「資金力」だ。

医学教育に限らず、組織はトップ次第だ。また、教育には金がかかる。経営が悪い病院には行くべきでない。これは一般企業への就活中の学生なら誰もが考えることだ。

一方、資金力があり、トップがしっかりしている病院は、必ず成長する。

この意味で、私が注目している病院がある。仙台厚生病院だ。一般財団法人厚生会が運営する409床の急性期病院である。

最終的には実現しなかったが、2011年1月、医学部新設を表明したので、ご存じの方も多いだろう。

仙台厚生病院という中規模病院が、なぜ、こんな大それたことを考えたのだろう。それは、資金力があったからだ。

13年度の仙台厚生病院の売上は182億円。利益は30億円で利益率は16.5%。全国トップである。

患者数も多い。12年度の全国DPC対象病院の退院患者数ランキングは24位。ちなみに23位は亀田総合病院、25位は近大病院だ。

この病院は古くから一流病院だったわけではない。1943年に設立された当初は結核、戦後は慢性疾患中心の病院で、隣接する東北大学病院から終末期患者を受け入れていた。

これでは経営も悪化する。倒産の危機に瀕したこともある。窮状を救ったのが、96年に心臓センター部長に就任した目黒泰一郎医師(現理事長)だ。

目黒医師が着任後、経営は改善し、10年には約25億円の黒字となった。そして、貯め込んだ200億円の資金が医学部新設の原資となった。

目黒医師の経営方針は「選択と集中」。東北大学病院と差別化をはかるべく、循環器・呼吸器・消化器にウェイトを置いた。

何れの領域でも患者数は東北地方で一番多い。例えば、12年度の循環器疾患の患者数は7980人。二位の東北薬科大病院の1523人を大きく引き離す。

この仙台厚生病院が困っている。今年度、初期研修医が一人しかこなかったのだ。枠は10名である。

仙台厚生病院は他の病院と連携しており、地域医療などの研修は可能だ。しかしながら、昨今の総合医ブームを考えれば、特定の診療科にウェイトを置く仙台厚生病院を敬遠する医学生が多いのはわからないでもない。

ただ、本当にそれでいいのだろうか。私は、程度の差こそあれ、初期研修でも「選択と集中」を考えるべきだと思う。

何を隠そう、私もそうやって生きてきた。私は血液内科医だ。しかしながら、研修医2年目の大宮日赤(現さいたま日赤)在職中には、循環器内科を8ヶ月ローテションした。血液内科医として生きる上で循環器救急に対応できるようになりたいと思ったからだ。武居一康先生をはじめ、素晴らしい指導医に恵まれた。今でもこの選択は正しかったと思っている。

話を戻そう。私は、リーダーの実力・資金力共に申し分ない仙台厚生病院の研修希望者が一名しかいなかったことは、我が国の医学教育を象徴していると思う。

それは、医学生たちが自分の頭で考えていないことだ。あまりにも厚労省や医学会の意向に影響されすぎている。

本来、医療は多様だ。医師にも多様性が求められる。どのような医師になれば、自らが生き残れるか、自分自身で考えるしかない。医学生に皆さんには、地に足の着いた選択をしてもらいたいと思う。

本稿は「医療タイムス」の連載に加筆修正したものです。



http://mainichi.jp/shimen/news/20150714ddm041040173000c.html
武田薬品の降圧剤問題:誇大広告 広告審査「営業」を排除 改善計画公表
毎日新聞 2015年07月14日 東京朝刊

 武田薬品工業(大阪市)の降圧剤カンデサルタン(商品名ブロプレス)を巡る誇大広告問題で、同社は13日、厚生労働省の医薬品医療機器法(旧薬事法)に基づく業務改善命令を受けた改善計画を公表した。医療関係者向けの薬の広告を出す場合、適法性をチェックする社内の審査委員に外部の弁護士を加え、営業部門の職員は排除するとしている。8月から実施する。

 同社によると、広告審査会は現在8人で構成し、営業部門の社員も委員になっている。新体制では委員長を医師が務め、営業からは完全に独立させる。過去に作られた広告も継続使用の是非を改めて判断し、審査委員や広告作成者に対して法令や業界の自主基準の教育訓練をするという。

 日本製薬工業協会の広報部は「外部の有識者を入れて広告審査を行う企業はまだ少ない。業界でも信頼性向上のため、検討課題として取り組む必要がある」と話している。【河内敏康】



http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ13HRP_T10C15A7TJC000/
武田、弁護士が広告審査 誇大広告で改善計画
2015/7/13 20:26 日本経済新聞

 武田薬品工業は13日、行政処分を受けた降圧剤「ブロプレス」の誇大広告問題で、再発防止に向けた改善計画を開示した。厚生労働省の業務改善命令に基づき、来月から社外の弁護士が医療用医薬品の広告審査に加わる。審査体制が整うまでは医療用医薬品広告の作成を停止する。



http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG13H0A_T10C15A7000000/
指定医の不正取得巡り立ち入り検査 聖マリアンナ医大病院
2015/7/13 13:30 日本経済新聞

 川崎市は13日、聖マリアンナ医大病院(同市)に、医療法と精神保健福祉法に基づく定期検査で立ち入った。通常の検査に加え、精神保健指定医の不正取得問題を受け、指定医の数が減った病院の精神医療体制が維持されているかを重点的に検査する。立ち入り検査は2日間。

 定期検査は年に1回、例年10~12月に実施してきたが、不正取得問題を受けて実施時期を早めた。市は3月、不正取得問題の調査で臨時立ち入り検査も実施した。定期検査では通常、設備や医師の人数、神経精神科患者の入院の状況などを調べている。

 不正取得問題で厚生労働省は、病院の退職者を含む医師23人の指定医資格を取り消した。病院の指定医は2人に減り、今月に入って関連先に出向するなどしていた指定医7人を復帰させた。〔共同〕



http://medical.nikkeibp.co.jp/inc/mem/pub/series/naniwa/201507/542995.html
なにわのトラブルバスターの「患者トラブル解決術」
「医師も看護師も無能だ」と暴言を吐く患者

2015/7/14 尾内康彦
Nikkei BP / 日経メディカル

 医師からすれば、必要以上に神経質な患者は、家族への病状説明をはじめ、コミュニケーションが取りづらい。対応に手を焼くことがしばしばあり、時間的には「非効率」な存在となる場合が多い。例えば、術後の経過をいくら詳細に説明しても、後になって「それは聞いていなかった」と抗議してきて困っているという相談を、これまで何度も受けてきた。

 神経質な患者は、ネガティブな情報を聞くと、わが身に起きたことを素直に受け止められず、身体的にも精神的にも極端に不安定になり、医師による説明内容が少しも頭に入っていかないのではないかと私は想像する(私の経験上、神経質でインテリジェンスの高い患者ほど、この傾向が強い印象がある)。

 その結果、医師側が「あのとき、きちんと説明したはずだ」と主張しても、患者にしてみれば記憶がないので「そんなことは聞いていない」と水掛け論になり、議論は平行線を辿る。医師にとって、こうした患者は対応が難しい。今回紹介する事例も、その典型と言えるかもしれない。

【ケーススタディー】
副作用の苦しみを病院の責任にすり替える患者

 「『こんな重い副作用が出るとは聞いていなかった。あなたは、医師としての説明義務を果たしていない。医師も看護師も無能な人ばかりで困る』と言われて困っています。一体どうしたらいいのでしょうか」

 電話をかけてきたのは、大阪府北東部の大規模なA病院のB看護部長だった。

 説明に関するトラブルは、患者トラブル相談の中でも定番である。ただこのケースでは、患者が「医師も看護師も無能だ」と暴言を吐いており、もはや一般の患者と同列で扱うべきではない可能性もある。もう一つのポイントは、病院側に落ち度があるかどうか。そのあたりを意識しながら、詳しく話を聞くことにした。

 患者は60歳代半ばの女性X。高校の元英語教師で、退職後に英語塾を開き、中高生に教えている。通院し始めたのは2カ月前。これまでにも何度か「待ち時間が長い」と苦情を言ってきていたので、病院としては注意していた患者だった。

 Xは乳癌が進行し、1カ月ほど前に両側の乳房を切除し、その後、抗ホルモン療法(内分泌療法)を続けている。乳癌の場合、早期であっても他の部分に癌が広がっていることがあり、手術だけでは十分ではないことから、抗ホルモン療法は本人も納得の上、実施した。

 抗ホルモン療法については、本人のほか娘にも同席してもらい、副作用が比較的少なく、QOLが高く維持できること、術前や術後に継続投与することで、ホルモン依存性の患者の再発抑制効果が期待できることなどを事前に説明。乳癌の標準治療の一つであると提案し、了解を得ていた。予想される副作用(ほてり、悪心・嘔吐、食欲不振など)についても、一通り説明したという。

 ところが、抗ホルモン療法を始めてから、Xは自分が事前に想定した以上の副作用の苦しみを感じたようだ。Xが英語が堪能であることから、インターネットなどを使って抗ホルモン療法に関する医学論文などを色々と調べ始め、「そもそも、治療法や副作用について十分な説明を受けていないのではないか」という疑いを持つようになったという。

 その後Xは、自分がネットで仕入れた知識を試すように、医師や看護師を質問攻めにした。相手が少しでも答えに詰まると、鬼の首を取ったように「そんなことも知らないのか」「あんたはバカか」という発言も飛び出すようになった。そんなことを何回か繰り返すうちに、Xの中では、「自分が今苦しんでいること」と「医師や看護師に能力がないという思い込み」を結び付けて考えるようになったようだ。

 しかも、毎回の話し合いで、自分の顔の教師時代からの数々の逸話や自慢話が何度も長々と語られる。自分のインテリジェンスが高いことを誇示して、医師や看護師には無能と言い放ち、机をペンで叩いて恫喝めいた態度を示すこともあった。看護師の中には、Xとは怖くて話ができないと漏らす者もいるという。

 電話で相談内容を聞く中で、この患者は手術前に病院からきちんと説明を受けたが、術後予期せぬ影響が出てきて、そうした現実に十分納得していないことが伺えた。治療経過が思わしくないという事実を受け入れられず、攻撃的な態度がエスカレートしているようだ。患者が「怒り」や「否認」など拒絶状態にあるとき、患者の訴えを傾聴しようと医療者は努力するが、今回のケースのように、医療者に対して暴言を吐く事態に発展している場合、患者の精神面のフォローを試みるだけでは、解決できない可能性がある。

【尾内流解決術】
「診療拒否を前提とした対応」に切り替える

 これらを踏まえて、私なりに頭に思い浮かぶままを助言してみることにした。

 第一に、病院側の基本姿勢を「ただ黙って聞いてあげる」から「患者を跳ね返す」に転換すべきだ。困った患者を担当する医師や看護師が心身を疲弊させてまで耐えるべきと考えるのは間違いである。何事も限度・限界があるように、「応召義務」にも限度がある。病院側は「説明責任」を尽くさねばならないと思い込む必要はない。「あんたはバカか」「そんなことも知らないのか」と暴言を吐き、職員に恐怖を感じさせるような患者は、もはや普通に対応すべき患者ではない。話を聞く限り、病院側に落ち度はないことから、診療拒否を前提に対応しても何の問題もない。

 第二に、「治療法や副作用の説明が不十分だった」というクレームに関しては、カルテに記載された術前の対応記録をもとに、「病院としてはきちんと説明してきた」と繰り返せばいい。

 B看護部長は院長とも相談して、私のアドバイスを実行すると約束し、電話を切った。

 その後A病院では、Xとその娘を呼び、「Xさんの言動に職員が疲弊しており、受診態度を改めてもらえないようであれば、残念ですがこれ以上当院で診ることはできません。他院をご紹介します」と病院としての方針を告げたという。病院が見せた強気の態度に2人は相当面食らったようだったという。あれだけ悪口を言っていたXだったが、ずっと治療を続けてきたA病院から転院することには抵抗があったようで、「できればA病院で治療を続けたい」と小さな声でつぶやいたという。Xはその後2度ほど来院したが、まだ完全に納得していないものの、以前に比べれば、受診態度は大幅に改善されたという。

【トラブルの教訓】
「傾聴」が逆効果になることもある

 患者満足を上げるには「傾聴」が重要だと言われるが、ハードクレイマーに対しては、ただ黙って聞いていると相手をつけあがらせ、聞いている側はどんどん疲弊していくことになりかねない。普通の患者と「跳ね返すべき患者」を区別し、後者には診療拒否を前提にした強い対応を取ることが求められる。



http://getnews.jp/archives/1042074
胃癌患った外科医 「時代遅れのバリウムより内視鏡検診を」
2015.07.13 16:00 NEWSポストセブン
ガジェット通信

 年間1000万人以上が受けるバリウム検査では、多くの胃がんの見逃しや死亡事故が起きている。

「僕の主治医が内視鏡で見つけてくれたのは、8ミリの印環細胞がんという初期のスキルス性胃がんでした。胃粘膜の色が少し違っていたんです。凹凸がないから、バリウム検査では絶対に見つからなかった」

 日本を代表する外科医だった武藤徹一郎・がん研有明病院名誉院長は、2006年に受けた内視鏡検査で胃がんが早期発見され、胃の粘膜切除を受けて完治した。

 バリウム検査は、X線画像のシルエットに現われる凹凸で、がんを見つけ出す。ただし、ある程度進行しないと凹凸が出ないので“毎年受けていたのに、見つかった時には手遅れ”というケースは多い。

 一方、内視鏡は鮮明なハイビジョン画像になり、胃粘膜のわずかな変化を特殊な色素で強調するなど、技術革新が著しい。鼻から挿入する細くてしなやかな経鼻内視鏡は、「内視鏡は苦しい」というイメージを一新。発見率もバリウム検査の3倍以上と報告される。武藤医師が自身の経験を振り返って語る。

「僕が外科医を引退する決意をしたのは、アメリカの腹腔鏡手術を見た時だった。日本は開腹手術が主流で僕も腕に自信があったけれど、腹腔鏡手術は出血量が10分の1で、次元がまったく違ったからだ。胃がん検診も同じで、時代遅れのバリウムは発見精度に優れている内視鏡に代わる必要がある。こうやって元気にしている僕が生き証人だ」

 胃がんの早期発見には、内視鏡検査がベストな選択である。ただし、内視鏡検査も絶対安全ではない。医師であれば誰でも内視鏡を扱えるのをご存じだろうか。専門の資格は必要ないため、診断の技術格差が極めて大きいのだ。

 バリウム検査同様、内視鏡検査においても深刻な偶発症(医療上の検査や治療に伴って生じる不都合な症状、事故)が起きている。

 日本消化器内視鏡学会による調査では、2003~2007年の5年間で、上部消化管(食道、胃)検査740万件のうち、偶発症は372件、発生頻度は「0.005%」だ。内視鏡で咽頭付近を突き破る穿孔(臓器に穴を空ける重大事故)が最も多く、14人が死亡した。

 体内の奥深くに内視鏡を入れる以上、事故のリスクはゼロではないことを我々は知るべきだ。

●文/岩澤倫彦(ジャーナリスト)と本誌取材班

※週刊ポスト2015年7月17・24日号


  1. 2015/07/14(火) 06:18:33|
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