Doctor G 3 のメディカル・ポプリ

地域医療とプライマリケア、総合診療などに関係したネット上のニュースを記録。医学教育、研修、卒後キャリア、一般診療の話題、政策、そしてたまたまG3が関心を持ったものまで。ときどき海外のニュースも。

7月11日 

http://www.m3.com/news/iryoishin/337786
入学式のあいさつとお薦めの本◆医学部長アンケートVol.6
『権利のための闘争』『星の王子様』など

2015年7月11日(土)配信 成相通子(m3.com編集部)

 医学部の入学式で、各大学の医学部や学長は学生にどんな言葉をかけたのだろうか。それぞれのお薦めの本とともに紹介する(調査の概要は、『「大学の役割、高まる」 ◆医学部長アンケートVol.1』を参照)。


山形大学医学部長 山下英俊氏

あいさつ
* プロフェッショナルとは何か?
* 大学における学問の在り方と勉強の仕方。
* 山形医学部の高いactivity、特色。
お薦めの本
* 『権利のための闘争』イェーリング著(岩波文庫)


筑波大学医学専門学群長 原晃氏

あいさつ
* グローバル人材として育ってほしい(学長)
* 地域から発信する世界水準の医療人を目指してほしい(医学部長)
お薦めの本
* 特にありませんが、英文(内科)教科書の読破


埼玉医科大学医学学長 別所正美氏

あいさつ
* 本学の建学の理念について説明するとともに、本学が現在取り組んでいる「日本のメイヨークリニックを目指す運動」についても紹介し、本学の教育目標である「優れた臨床医」となって社会に貢献するため、高い目標をもって医学部6年間を有意義に過ごすよう話した。具体的な毎日の過ごし方としては、ウイリアム・オスラ-先生が医学生に対して行った講演を紹介し、学生時代に身につけるべき3つの能力(さまざまな誘惑から逃れる能力、勉強方法をシステム化し、その方法を習慣として着実に繰り返し行う能力、徹底的に学ぶ能力)について説明し、医学生としてどのような心構えで毎日を過ごしたらよいかをお話しした。
お薦めの本
* 『医療の場のコミュニケ-ション 言葉を贈る 心を贈る』日下隼人著 (篠原出版)


東京慈恵会医科大学長 松藤千弥氏

あいさつ
* 新入生の皆さんは、大学に所属する我々と建学の精神と大学の理念を共有し、やがてわれわれが理念の実現を託すことになるので、大学にとって宝物である。
お薦めの本
* 『星の王子様』サン=テグジュペリ著


信州大学医学部長 池田修一氏

あいさつ
* 本学の医学教育について
   地域で求められる医療人材の育成、国際的な質保証のための参加型臨床実習等による世界標準の医学教育の実現、研究医養成のための教育プログラム策定→リサーチマインドを持った医師養成が求められており、常に探究心を持った医師を目指してほしい。
* 本学医学部の今後目指す方向について
   社会のニーズに応える研究(再生医療・癌研究、長寿研究)を進めていく。
* 新入生へのメッセージ
   医学を取り巻く環境は急速に変化していくが、地に足をつけて夢を持った学生生活を送ってほしい。


大阪市立大学医学部長 荒川哲男氏

あいさつ
* コミュニケーション・スキルを磨くことが大事。方法としては、クラブ活動に積極的に参加することを勧める。大学生活を謳歌しながら、自然に先輩・後輩とどのように向き合うかのトレーニングができる。本大学はグローバル医療人材育成を目指している。英語はあくまで手段でブロークンでもいいから臆することなく話すこと。重要なのは国際的に信頼される人間形成である。
* 上記2点に共通するキーワードは「思いやり」である。自分を先に考えると「思いやり」が持てない。急ぐ人が多い出勤時間など、階段を使うようにするといった配慮ができる学生になれ。
お薦めの本
* 『人間やっばり情でんなあ』竹本住大夫著(文藝春秋)
* 『まいど!』青木豊彦著(近代セールス社)


兵庫医科大学長 中西憲司氏

あいさつ    
* 本学の歴史について
* 本学の建学の精神について
* 本学の教育、研究、診療のレベルの高さについて  (新卒国家試験合格率98%、IL-18の発見、科学研究費の採択額、文科省からの研究医枠による定員増の承認、週刊誌の病院評価で兵庫県1位)
* 本学の位置する西宮市の素晴らしさについて
* 目標達成に向けた物事の取り組み方について
* 吉田松陰の事例を基にした自身の心構えの大切さについて
* 大学院で研究をスタートさせる皆さんに対して、研究の楽しさと研究倫理の遵守について
* 北里柴三郎の言葉を引用した激励の言葉
お薦めの本
* 『セレンディピティと近代医学 - 独創、偶然、発見の100年』モートン・マイヤーズ 著 (中公文庫)


広島大学医学部長 木原康樹氏

あいさつ    
* 医師は公僕である。
* 医師は生涯学び生涯発展しつづける職業である。
お薦めの本
* 『私を離さないで』カズオ・イシグロ著


鹿児島大学医学部長 佐野輝氏

あいさつ
* 鹿児島医学校の祖、ウイリアム・ウイリスの言葉に基づき障害に渡って謙虚な勉学の精神を忘れぬことを説き、また国際的に羽ばたくことを期待を込めて要請した。
お薦めの本
* 『平静の心-オスラー博士講演集』ウィリアム・オスラー 著



http://www.m3.com/news/iryoishin/339135
2016年度改定へ、診療報酬の基本方針を議論
スケジュールは例年通り、各種制度改革も具体化へ

2015年7月11日(土)配信 成相通子(m3.com編集部)

 厚生労働省の社会保障審議会医療保険部会(部会長:遠藤久夫・学習院大学法学部教授)が7月9日、開催された。今後、2016年度の診療報酬改定の基本方針のほか、医療費適正化計画、後期高齢者支援金の加算・減算措置、国保改革等の改正法の施行関係、「経済再生運営と改革の基本方針2015」(骨太の方針)の具体化に関する議論、短時間労働者の適用拡大などについて議論を行う予定。今国会での法案成立を受け、2018年4月からスタートする「紹介状なし大病院受診時の定額負担の導入」と「患者申出療養」については、主に中医協で議論する(資料は、厚労省のホームページに掲載)。

 2016年度の診療報酬改定に関しては、同部会が今夏以降議論し、11月から12月初旬にかけて基本方針を策定する。12月下旬には、内閣が来年度の予算編成過程で診療報酬の改定率を決定し、中央社会保険医療協議会が社会保障審議会の基本方針と内閣の改定率を受けて、具体的な診療報酬点数の設定を審議する。これらは例年通りのスケジュールと同じだ。

 昨年以降の動きとして、厚労省保険局医療介護連携政策課の渡辺由美子氏は2014年に制定された医療介護総合確保推進法の医療介護総合確保基金について、「診療報酬と並ぶもう一つの財政支援ツールとなる」と説明。「診療報酬と医療介護総合確保基金の役割分担」と、その次の2018年度が介護報酬との同時改定になることを踏まえた「2016年度改定の位置づけ」が改定のポイントになると述べた。

後発医薬品をめぐり意見
 9日は、医療保険制度改革関連法や骨太の方針、「保健医療2035提言書」などの報告を受け、各委員の意見交換を行った。特に負担能力に応じた公平な負担や給付の適正化、後発医薬品の使用率80%以上などの目標が掲げられた「骨太の方針」の報告では、委員からは「投薬する医療者に使いやすい後発医薬品にしてほしい」「質の担保が必要」などの目標達成のための課題が指摘された。

 日本医師会副会長の松原謙二氏や日本慢性期医療協会会長の武久洋三氏は「品質の担保」が重要だと指摘。松原氏は「投薬している立場から見ると、(同じ構造式でも)効き方が異なることがある」と紹介した上で、後発医薬品の名前を分かりやすい付け方にするなど、「投薬する医療者が使いやすい状態にしてほしい」と求めた。

 武久氏も「以前と比べて改善されてきたが、処方する際には使いなれた薬だったり、信頼性など考えて処方する」と指摘し、患者が調剤薬局で薬剤師から尋ねられた時に、後発医薬品を選ぶ根拠となる情報が不足しているのではないかと疑念を呈した。

 日本商工会議所社会保障専門委員会委員の藤井隆太氏は「作る立場も考えて」と呼び掛け、「安く、信頼性も上げて作らないといけないが、急激に需要が増えて製造が追いつかなくなったり、手続きに大変手間がかかっていたりする」と指摘し、製薬における課題を指摘した。

 薬価に関しては、武久氏は「創薬会社は莫大な費用をかけて開発するが、後発医薬品の値段設定は適切かについての議論が必要。日本は諸外国に比べて薬価が高い」と発言。松原氏は「安くなりすぎるのも問題」と指摘した。

 日本薬剤師会副会長の森昌平氏は、利用拡大の目標達成のためには「関係者が今まで以上に協力して課題を乗り越えないといけない」と述べ、連携を呼びかけた。

マイナンバーとレセプト情報
 マイナンバー制度をめぐっても、意見が相次いだ。日本労働組合総連合会副事務長の高橋睦子氏は、レセプト情報は「他人に知られたくない疾患や健康状態など、まさに個人のプライバシーに関わる繊細な情報」と指摘。マイナンバー制度とレセプト情報の連携について「慎重に対応すべき」だと述べた。松原氏も、社会保険庁の年金情報流出問題に触れて、「健康情報がマイナンバーと一緒に流出したら大問題。マイナンバーと健康情報は紐づけしても、別立てにすべき」との意見を示した。

 国民健康保険中央会理事長の柴田雅人氏は、マイナンバー制度のスムーズな開始に向けて早めに制度説明の告知や説明が必要だと指摘した。



http://apital.asahi.com/article/news/2015071100011.html
不正に研究費500万円、慶大教授を懲戒解雇
2015年7月11日(土)配信 朝日新聞

 慶応大学は10日、薬学部の40代男性教授が研究費計約500万円を不正に受けとったなどとして、2日付で懲戒解雇したと発表した。国からの研究資金も一部含まれているという。

 慶応大によると、教授は参加したセミナーの主催企業から旅費をもらったのに、大学にも請求。インターネットで購入した航空券を旅行業者で購入したようにみせかけて、手数料分を上乗せして請求。学生らに支払われた旅費の一部を徴収するなどして、2011年から研究費を不正に受給していたという。

 ほかにも、公的資金の助成を申請する際、申告書にうそを書いたり、半期計15回の担当授業を数回しかやらなかったりしたなど不適切な行為があったとされる。

 今年1月、内部告発で発覚した。



http://www.m3.com/news/iryoishin/332685
不十分な項目、実効性に問題- 野村忍・早稲田大学人間科学学術院教授に聞く◆Vol.3
工夫次第でメリットも、新制度

2015年7月11日(土)配信 聞き手・まとめ:成相通子(m3.com編集部)

――産業医にとっては負担が大きい新制度ですが、どのようなメリットがあるのでしょうか。

 心身医学を専門とし、自身も産業医の経験がある早稲田大学人間科学学術院教授、野村忍氏に伺った。
 メリットはメンタルヘルスの一次予防が挙げられますが、実は今の57項目では非常に不十分です。もし一次予防をやるなら職場のストレス要因、環境要因をきちんとチェックできるようなツールを使わないといけないと思います。

 厚生労働省の57項目では、職場の要因に関する項目が数項目しかなく、メンタルヘルスの一次予防には不十分だと思います。

――57項目の妥当性は新制度の検討会でも問題になっていました。

 57項目では一次予防にも、二次予防にも不十分です。メンタルに関する項目も数項目で、それで拾い上げるのはどうかと思います。例えば民間企業が提供しているものでは200項目ぐらい、多くの質問項目でいろんな要因を踏み込んで調べようというツールがあります。そうしたものを使った方が役に立つ可能性はあります。

――メンタルを専門としない医師が産業医をされている場合、急に57項目を渡されると混乱が起きないでしょうか。

 困るでしょうね。厚労省の委員会でも、57項目でいいのかという議論はずっとありました。ただ、他の調査票を使ってもいいことになっています。57項目で測れないのをほかのツールを付けてやるなど、そういう工夫も必要になると思います。

――工夫して使えば、新制度にはプラス面もある。

 厚労省の言っているように、一次予防に役立てて職場を良くする環境作りに貢献する可能性も、上手く使えばあると思います。それはいいと思っています。

 また、二次予防でうつ傾向の人を早く発見して、治療ベースに載せればうつも早く治り、やりやすくなるので、もちろんメリットも大きいと思います。

 研修などで産業医の理解を深め、ツールも57項目ではなく、もっといいものを使えば、(治療対象者を)スクリーニングできると思います。

――産業医の研修と言っても、うつの面談にはスキルが必要だと聞きます。

 とりあえず精神科や心療内科の先生はできる人がほとんどで問題ないですが、それ以外の内科や外科の先生がどう対応できるかが問題です。

 産業医の研修会では今までもメンタルヘルスに関するものはありましたが、一コマ聞いたからできるものではありません。実際に実務をやってみて練習が必要なので、ちゃんとした研修が必要です。

――57項目の調査票についてはいろいろな意見がある中、始まることになりましたが、現場から反対の声はないのでしょうか。

 57項目で必ずやらなければいけないわけではなく、今までのものでもいいと言っているので、反対のしようもないでしょうね。

 見切り発車というか、いろいろな問題があるがとりあえずやってみて、その中で考えて行きましょうということだと思います。

――調査票は57項目でなくても、『仕事のストレス要因』『心身のストレス反応』『周囲のサポート』の三領域に関して検査すればいいということですが、そこに異論などはないのでしょうか。

 それはありません。ストレス反応とストレス要因とソーシャルサポートの三つの測定は、現状で使われているものでは、だいたい含まれています。それを継続してやるのは問題ないでしょう。

 問題は費用で、厚労省のものならそのまま使えるので、ソフト制作にしても1人当たり300円ぐらいでできるでしょうが、民間企業のツールは1000円や2000円ぐらいするでしょう。

 それはストレスチェックだけでなくそのあとの組織分析や事後のフォローアップ、電話相談やネット相談、あるいは面談するということも含めて少し高い値段で契約している場合が多いからです。

 しかし、事業所としては費用は安い方がいいので、どこまで実効性を持ったストレスチェックが行われるかという点が問題だと思っています。

――事業所の負担に加え、産業医の負担増加も懸念です。

 報酬が増えればなんとかなると思いますが、報酬を増やすのも難しいでしょう。

 産業医にとっての負担は、業務量が増えるという負担と、責任が追及されるという心理的な負担。その両方だと思います。特に訴訟の対象になり得るという心理的負担は大きいです。そのための訴えられた時の保険ができるかもしれないですね。



http://apital.asahi.com/article/news/2015071100003.html?iref=comtop_btm
痛み止め薬、「高級品」が人気 働く女性が主な買い手
2015年7月11日(土)配信 朝日新聞

 痛み止めなどに使う解熱鎮痛薬の「高級品」が売れている。昨年以降、相次いで発売され、効き目のはやさをうたう。頭痛や生理痛に悩む働く女性たちに、受け入れられている。

 ライオンが2014年2月に売り出した「バファリンプレミアム」は、実勢価格が標準品の約3倍する。それでも14年の売れ行きは計画の1・5倍になった。

 エスエス製薬が昨年10月に出した「イブA錠EX」も、実勢価格は標準品より2割前後高い。シリーズ合計の売上額は今年6月までの9カ月間に12・9%伸び、解熱鎮痛薬市場全体の伸びの5倍以上だったという。第一三共ヘルスケア(HC)は今年6月、胃への負担を和らげた新商品「ロキソニンSプラス」を売り出した。7月17日から大量のテレビCMを流し、シェア確保をねらう。

 ■市場、4年連続伸びる

 市場調査会社インテージによると、14年の解熱鎮痛薬の市場は486億円。4年連続で伸び、4年間で8・5%増えた。同じ期間に市販薬全体の販売は6%減り、ドリンク剤や胃腸薬は1割以上減っているなかで、勢いがある。ここに「高級品」が加わり、さらに市場は広がりそうだ。

 解熱鎮痛薬の主な買い手は20~40代の女性という。ドラッグストア大手スギ薬局の仕入れ担当者は「働く女性が増え、会社を休めないからと解熱鎮痛薬を服用する頻度が増えた。高くても良い薬を選ぶ傾向が出ている」と話す。

 好調な流れにのり、男性にも買ってもらおうと「肩こり、腰痛を和らげる」とうたう商品も登場。エスエスの担当者は「今後も、高機能な商品は伸びる」とみる。

 高級品を各社が出す流れをつくったのは、11年1月に売り出された第一三共HCの「ロキソニンS」だった。主成分のロキソプロフェンは1986年に医療用で発売され、この分野で20年以上国内トップだったもの。それが市販薬に転用されたことで、「イブプロフェン」を使った商品が中心だった解熱鎮痛薬の勢力図は一変した。ロキソニンSは、14年4月時点で市場シェアの15・8%を占め、イブ、バファリンと並ぶ3強になった。

 (伊沢友之)



http://apital.asahi.com/article/news/2015071100017.html
群馬大病院の重粒子線治療、新患受け付け再開
2015年7月11日 朝日新聞

 群馬大医学部付属病院は、新たな患者の受け入れを停止していた重粒子線治療について、新規患者の受け付けを再開した。個人で直接予約はできず、通院する医療機関を通じた完全予約制にする。

 病院によると、重粒子線の治療を新たに予約していた患者は119人いたといい、患者に連絡して7日から順次治療が始まっている。今後、予約する新たな患者についても13日以降、治療を始めるという。

 同病院は肝臓手術を受けた患者18人が亡くなるなど、安全管理体制の不備が問われ、厚生労働省が5月、先進医療で新たな患者を受け入れないよう求めていた。病院は重粒子線治療を含めた計11の先進医療で、初診患者の受け入れを停止し、適切な処置がされていたか自主点検した。厚労省の専門家会議が今月2日。再開に問題ないと判断した。

 重粒子線治療と担当医師がいなくなり、治療が出来なくなった医療を除く九つの先進医療はすでに受け付けを再開している。2014年度には重粒子線治療を約500人が受けていたという。

(朝日新聞 2015年7月11日掲載)

  1. 2015/07/12(日) 06:28:41|
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