Doctor G 3 のメディカル・ポプリ

地域医療とプライマリケア、総合診療などに関係したネット上のニュースを記録。医学教育、研修、卒後キャリア、一般診療の話題、政策、そしてたまたまG3が関心を持ったものまで。ときどき海外のニュースも。

11月15日 

http://blogos.com/article/98868/
腹腔鏡手術で死亡 外科は職人 医療の不確実性との違い
中村ゆきつぐ
2014年11月15日 10:51 BLOGOS

どうやら衆議院が本当に解散されそうです。消費税をあげないこという法律に違反をすることについて、国民の信を問う解散総選挙だそうですが、なんかすこし違和感です。いっそ沖縄の選挙で負けて、集団的自衛権を含む米国との関係を問うといったものなら少しはお金を使うことに納得するのですが。

でも郵政解散、ばかやろう解散も含めて、もともとあまり意味はないのかな。選挙が好きで好きでしょうがないと政治家という職業はやらない方がいいと麻生さんが言ってましたが、それよりいっぱい法律を通して欲しかったとは感じてしまいます。社会保障へまわされる税金はこれで減ることがほぼ確定しました。

群馬大病院での肝臓切除に伴う死亡がニュースになっています。(群馬大病院で腹腔鏡手術後に8人死亡 40代の男性執刀医が施術 院長「実施体制に問題あったと認識)(「認識が甘かった…」執刀した助教が怠った3つの事前準備)以前、千葉のがんセンターでも話題になりましたが、腹腔鏡に伴う手術での死亡例です。病院側の対応を含めて今後の展開をみていく必要があります。

私は基本的に医療の不確実性を唱えています。それ故手術で死亡することは、患者さんの状態を含めてある程度の確率で起きるため、不可抗力だと言ってきました。今回の手術死亡例に関してもある一定の割合で予想できないことが起きることは仕方がないと思っています。

ただ記事による手術前の評価不足がもし存在しているのならば、話は別です。この医師は非難されるべきです。この不確実性を少しでも減らそうと努力している医師達に失礼です。

腹腔鏡手術。手術侵襲(手術に伴う体のダメージ)が少ないことから、入院期間が短くなり、胆石等で応用され、現在一部のがんにも高度先進医療として応用されています。それ故、今まで普通の手術ができない人にも適用されてきていますしロボット手術等もまさにその応用です。

しかし便利になった反面手術そのものの難易度は増し、術中の出血等突然起きる事象に関して細心の注意を払いながら外科医は対応し、絶対に手術が原因での障害、死亡をおこさせないように努力し続けます。だからこそ時間がある待機手術では、術前検査と呼ばれる手術に耐え得るかどうかをしっかり把握した後に手術を行うのです。(生命を助けるための緊急手術は別です)

高度先進医療は、まだ安全性を含めて確立されていない技術になります。そのためさらなる細心の注意が必要です。1例目の死亡事故が起きたとき、この医師はいったい何をしたのでしょう。何も改善せず、現在の8例に至ったのでしょうか。詳細な分析がまだされていませんのでまだ確定的なことは言えません。

文章の届出、インフォームドコンセント。確かに大事なものですが、それよりもひとつの失敗から自分の技術、準備を改善していなかったとしたらこの外科医にすこしいらだちます。

外科医は職人です。腕のいい外科医とそうでない外科医。見極めることは一般の人には無理でしょう。チームで行う外科の技術の伝承も、外科志望者が少なくなってきている現在なかなか難しくなってきているのかもしれません。でもひとつの失敗から自分の技術、準備を反省しない医師は、生命に直結する医療行為を行うべきではないと思っています。(ただ群馬大の組織(医局、病院)のサポート不足も気になります。)

中村ゆきつぐ
危機管理血液内科医
鹿児島ラ・サール中・高卒
平成元年防衛医科大学校卒業
元陸上自衛隊医官 イラク第4次派遣
防衛医科大学校助教勤務中、義憤にかられ参議院議員選挙に新党改革から出馬。
落選し現在浪人中
2012年4月 獨協医科大学血液内科講師



http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=108333
群馬大病院 手術後急速に容体悪化
(2014年11月15日 読売新聞)

 群馬大学病院(前橋市)で、高難度の腹腔鏡ふくくうきょうを使う肝臓手術を受けた患者8人が死亡した問題で、亡くなった患者のうち6人について、手術から死亡までの全体的な状況が遺族らの証言で明らかになった。2週間程度で歩いて退院できる通常の腹腔鏡手術とは異なり、いずれも集中治療室(ICU)に移って治療を受けた末に亡くなっていた。

 遺族らによると、6人は60歳代が3人、70歳代が2人、80歳代が1人。病院関係者によると、残りの2人は60歳代と70歳代とみられる。

 患者6人はいずれも手術後、急速に容体が悪化、重症患者が入るICUに移され、人工呼吸器の装着など24時間看護が必要な危険な状態になっていた。

 執刀医による術前の説明では、腹腔鏡手術以外の説明を受けなかったり、初めから腹腔鏡で手術を行うと告げられたりした患者もいた。

 同大病院の記者会見によると、患者8人の死因は感染症や敗血症、肝不全、多臓器不全など。術前に必要な肝機能検査や、術後に十分な肝機能を残すために安全に肝臓を切除する量を割り出す計算が行われていなかったケースもあったとしている。こうした場合、「肝臓の状態が悪いのに手術で負担がかかり過ぎたり、肝臓の切除量が多過ぎたりし、急速に容体が悪くなる可能性がある」と専門家は指摘している。



http://www.yomiuri.co.jp/national/20141116-OYT1T50000.html?from=hochi
腹腔鏡、保険手術と偽る…診療報酬を不正請求か
2014年11月16日 03時00分 読売新聞

 群馬大学病院(前橋市)で腹腔鏡ふくくうきょうを使う高難度の肝臓手術を受けた患者8人が死亡した問題で、病院側が保険適用外の手術を保険がきく手術として診療報酬を不正請求していた疑いのあることが、遺族らの証言などでわかった。


 病院では、8人を含む保険適用外の56人の事例について調査を進めており、不正に受け取っていたと判明すれば健康保険組合などの保険者に返還するとみられる。

 腹腔鏡を使う肝臓の切除手術は、比較的実施しやすい「部分切除」などについては2010年4月から保険適用されている。しかし、難易度の高い「区域切除」などの手術の場合は保険適用が認められていない。

 14日開かれた記者会見で群馬大病院は、死亡した患者に行った手術がすべて保険適用外の難しい手術であることを認めた。保険適用外の手術は通常、費用は研究として病院持ちで行うか、自費診療として患者側が全額支払う形になる。


  1. 2014/11/16(日) 06:54:13|
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