Doctor G 3 のメディカル・ポプリ

地域医療とプライマリケア、総合診療などに関係したネット上のニュースを記録。医学教育、研修、卒後キャリア、一般診療の話題、政策、そしてたまたまG3が関心を持ったものまで。ときどき海外のニュースも。

8月10日 

http://dot.asahi.com/life/lifestyle/2014080900014.html
大学を震撼させた「婚活女子」 医学部で伝説に
(更新 2014/8/10 16:00) dot

 大学医学部に女子学生が増えている。厚生労働省と文部科学省の調査によると、1980年には15%足らずだった女子は、95年には30%を超え、近年は33%前後で推移している。そして、最近は同じ医学部内で将来の伴侶を探そうとする“婚活女子”も増えているのだという。

 大きな声では言えませんが、と話すのは、ある私大医学部関係者。

「うちは学費が高いので、学生に病院関係者の子弟が多いんです。大学入学と同時に、一部女子の間では、あの手この手を使って男子の争奪戦が始まります。裕福な開業医の息子をつかまえたら、院長夫人になれますから。逆に、大病院の令嬢が入り婿を探して大学に来ている、というケースも珍しくありません」

 極端な場合、こんなケースも。ある女子医学部生は5年生の時、交際していた医学部の男子生徒との結婚が決まった。すると、直後になんと、彼女は医学部を中退してしまったのだ。現在は医師の妻にちゃっかり納まっている。この「寿退学」伝説は学内外を駆け巡り、周囲を震撼させた。彼女の先輩女医は嘆く。

「意味不明の一言ですよね。4千万近いそれまでの学費をドブに捨てるのかって話ですよ」

※AERA 2014年8月18日号より抜粋



http://www.kensetsunews.com/?p=36684
宮城県立大医学部設置で評価調書/栗原市に校舎、病院新築/総事業費270億、18年供用
[ 2014-08-11 7面 面名:北海道・東北面]日刊建設通信新聞

 宮城県は、宮城大医学部設置事業の大規模事業評価調書を公表した。総事業は270億円で、栗原市内に5棟総延べ3万1540㎡の校舎と、地下1階地上5階建て塔屋1層延べ2万8000㎡の付属病院第2病棟を新築する。文部科学省に提出した構想が採択されれば、2014年度中に用地を買収する。16年度に設計を完了させ、工事に着手する。18年4月の供用開始を目指す。
 医師不足解消に向けて県立宮城大学に医学部を新設する。付属病院は、既存の栗原市立中央病院(300床)を第1病棟とし、県立循環器・呼吸病センター(150床)と栗原医療圏の余剰病床(同)を活用して300床の第2病棟を新築する。1学年の入学定員は60人としている。
 校舎は、臨床医学研究棟と付属図書館・管理棟、基礎医学研究棟、実習・RI・動物実験施設棟、福利厚生棟で構成する。第2病棟は、地下1階に放射線治療機能、1階は外来診療と救急、2階は診療・手術・ICU機能、3-5階は病棟となる。
 事業費の内訳は調査設計費7億円、用地費15億円、建設費248億円。建設地は同市築館下宮野ほかの敷地19.4ha。



http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/cvdprem/blog/furukawa/201408/537894.html
BLOG: 古川哲史の「基礎と臨床の架け橋」
ICU勤務が動脈硬化に関係する?

2014/8/11 日経メディカル

 慢性ストレスが様々な疾患のリスクファクターとなることは疑いの余地のないところだろう。動脈硬化も慢性ストレスにより増悪することが知られているが、そのメカニズムはほとんど分かっていない。慢性ストレスのシグナル伝達経路として、(1)「視床下部-下垂体-副腎軸」を介するグルココルチコイド産生、(2)「交感神経-副腎-延髄軸」を介するカテコラミン分泌、の2つが良く知られている。それでは、慢性ストレスはこれらのいずれか、あるいはまったく別の経路を介して動脈硬化を増強するのだろうか? これに関してICUレジデントの検査に端を発して、動脈硬化患者を治療するICUレジデントが動脈硬化のリスクにさらされているというショッキングな研究がなされたので紹介する。

*慢性の様々なストレスが造血幹細胞を活性化する
Chronic variable stress activates hematopoietic stem cells
Timo Heidt, et al.
Nature Medicine 2014;20:754-758
http://www.nature.com/nm/journal/v20/n7/full/nm.3589.html

●ICU勤務と白血球増加

 本論文は、まずマサチューセッツ総合病院(MGH)に勤務する29名のレジデントに対して、off dutyとon dutyでCohen's Perceived Stress Scoreと血中の白血球数の測定から始まっている。ストレススコアはもちろんon dutyで高いが(図1A)、興味深いのは血中の白血球数もon dutyで多かったことだ(図1B)。

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図1 ICU勤務とストレススコア(A)・血中白血球数(B)

●マウスにおける慢性ストレスも白血球増加をもたらす

 ここからはマウスで実験が行なわれている。マウスを1週間から3週間、socioenvironmental stressorsなるもので慢性ストレスを与えている。これがどのようなストレスを与えているかは不明である。その結果、ICUレジデントと同様にマウスでも血中の白血球数が増加していた。その原因として、骨髄中の造血幹細胞が増加することが観察されている(図2矢印)。

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図2 ストレスと骨髄中の造血幹細胞
矢印:造血幹細胞

 カテコラミン産生の律速酵素チロシンヒドロキシラーゼの染色により交感神経線維数を見てみると、ストレスで骨髄周囲の交感神経線維の数が増加していた(図3)。

 CXCL12と呼ばれる造血幹細胞の増殖と遊走を阻害する作用を持つサイトカインがある。ストレスで骨髄におけるCXCL12発現が減少していた。CXCL12は交感神経β3受容体刺激により抑制されることが知られているので、「交感神経線維数増加→CXCL12抑制→造血幹細胞活性化」という経路で慢性ストレスが白血球増加をもたらしたものと考えられる。

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図3 骨髄周囲のチロシンヒドロキシラーゼ染色

●マウスにおける慢性ストレスと動脈硬化

 白血球のリンパ球、好中球、単球は動脈硬化を引き起こすことが知られている。また、これらから分泌されるプロテアーゼは動脈硬化巣の線維性被膜を菲薄化することが知られている。そこで、動脈硬化との関係も調べられている。動脈硬化モデルApoE-/-マウスで慢性ストレスを与えると、動脈硬化巣の線維性被膜が菲薄化していた(図4)。

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図4 ストレスによる動脈硬化巣線維性被膜の菲薄化

●World Cup観戦も慢性ストレス?

 ブラジルWorld Cupはサムライジャパン未勝利という残念な結果で終わったが、ストレスと心血管イベントとの関係について、前々回の2006年のドイツWorld Cupで面白いデータが報告されている(NEJM 2008;358:475-483)。World Cup中のドイツミュンヘンにおける心血管イベントがドイツ戦開催日に増加しており、ドイツにとって重要な準々決勝アルゼンチン戦と準決勝イタリア戦で特に高かったのだ(図5)。本論文では、これにも白血球増加が関係していた可能性が指摘されている。

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図5 ドイツWorld Cupとミュンヘンでの心血管イベント

●本論文から筆者が疑問に感じたこと

✓ ICU勤務が動脈硬化に関係するかもしれないという、循環器医にとってショッキングなデータだ。ヒトとマウスのデータが混在しているので、慢性ストレスにより白血球増加が起こることは間違いないが、その機序としてヒトでも交感神経β3受容体を介する経路で起きているかはまだ分かっていない。

✓ もし、ヒトでも交感神経β3受容体を介するのであれば、β3受容体のブロッカーが開発されればストレスによる動脈硬化を予防できるのだろうか? また、非選択的βブロッカーがβ3受容体も抑制するかは分からないが、もしそうであればβ1選択的なものより非選択的なものの方が良いのだろうか?

✓ 気になるのは時間経過と可逆性である。ICUのon dutyとoff dutyで差があるので、数十時間の単位で起こる反応であり、少なくともこの時間範囲であれば可逆的であると思われる。もし、数十時間で交感神経線維の数の変化という構造的変化まで起こるのであれば驚きである。

✓ 最近慢性ストレスに関する興味深い臨床研究が行われている。一般市民に以下の2つの質問を行い、その後5年間フォローアップするという単純な研究である。

 (A)昨年ストレスを受けたか? 答え:(1)強い、(2)中等度、(3)軽度
 (B)ストレスは害だと思うか? 答え:(1)思う、(2)思わない

 その結果、死亡率が最も高かったのは予想通りストレスを強く受け、ストレスを害だと思った(A)の(1)と(B)の(1)の組み合わせだった。意外だったのが、最も死亡率が低かったのが、ストレスを強く受けストレスを害だと思わない(1)-(2)だったことだ。ストレスをほとんど受けていないと答えた群よりも低く、この研究ではstress beliefがリスクファクターであることが示唆されている。ICU勤務でも、その受け取り方によって結果は異なるのかもしれない。ICU勤務もストレスと思わず、従事した方が良いようだ。

古川哲史(東京医科歯科大学難治疾患研究所生体情報薬理学分野教授)ふるかわてつし氏。89年東京医科歯科大学大学院医学研究科博士課程修了。米国マイアミ心臓研究所、マイアミ大学留学を経て、94年東京医科歯科大学難治疾患研究所自律生理分野・助手。99年秋田大学医学部第一生理学講座・助教授、2003年4月より現職。


  1. 2014/08/11(月) 06:14:30|
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