Doctor G 3 のメディカル・ポプリ

地域医療とプライマリケア、総合診療などに関係したネット上のニュースを記録。医学教育、研修、卒後キャリア、一般診療の話題、政策、そしてたまたまG3が関心を持ったものまで。ときどき海外のニュースも。

5月4日 

http://www.gifu-np.co.jp/kikaku/focus/fo20140504.shtml
医師不足解消へ一歩
「地域枠」1期生、県内で臨床研修

2014年 5月 4日(日)岐阜新聞

 県内出身者を対象に、岐阜大医学部を卒業後、県内の医療機関で一定期間勤務することを条件に授業料などを貸与する「地域枠」制度。地域枠を卒業した第1期生10人が4月から、初期臨床研修を開始した。医師不足は県内でも深刻化しており、その解消に期待が高まる。

 「お変わりないですか」。入院患者に優しく声を掛ける熊谷信利さん(25)。地域枠第1期生で、4月から高山赤十字病院で研修医として勤務する。患者の手を取り、手際よく血圧を測る。たわいもない会話に、病室は自然と笑い声に包まれる。

 熊谷さんは、土岐市出身。脳梗塞で倒れた祖父を間近で見て、高校生の時に医師を志した。2008年度に地域枠で入学。当時は特別な意識はなかったが、地域医療の現状を学ぶ中で、岐阜県に残って医療に携わることの重要性を感じた。「医者として少しでも早く役に立てるよう、技術を習得したい」と意欲を燃やす。同病院の棚橋忍院長(66)は「研修医がいることで現場も助かるし、医師らも刺激になる」と話す。

 県は、08年度から県医学生修学資金の貸し付け制度を導入。岐阜大医学部に入学する県内出身者を対象に、入学金や生活費、授業料を貸し付ける。学生は卒業後に県内で2年間の初期臨床研修を受けた後、医師不足地域を含む県内の医療機関で9年間勤務することで貸し付け金の返還が免除される。高額な学費が必要な医学生に対し、勉学に集中できる環境を整えることが狙い。県にとっては一定期間、県内の病院に勤務してもらえるというメリットがある。

 制度導入の背景には、全国的に深刻な問題となっている医師不足がある。県内の12年の医師数は4028人と、過去20年間で初めて4千人を超えた。しかし、人口10万人当たりの医師数は195.4人と全国平均の226.5人を大きく下回り、全国38位。

 地域別でみると、人口10万人当たりの医師数は、岐阜圏域で唯一全国を上回ったが、西濃、中濃、東濃、飛騨圏域でいずれも全国を下回り、地域における医師の偏在が浮き彫りとなっている。全国的に生活の便利な都市部に医師は集まりやすく、県内でも岐阜市に医師は多く集まる。高度な医療を担う病院が集中するのも要因の一つだ。

 地域枠は、08年度10人、09年度15人、10年度以降は毎年25人が利用しており、この10年間で計225人の医師が県内に輩出される見通しという。県地域医療推進課は「今後は県内の医師不足に一定のめどが立つ。県内に医師がより確実に定着するよう、医師の育成に力を入れたい」としている。



http://www.chibanippo.co.jp/news/local/191781
入院多いが外来少なく 政治対立で“風評被害”か 東千葉MC開院1カ月
2014年05月04日 10:18 千葉日報

 4月に東金市丘山台に開院した救急基幹病院・東千葉メディカルセンター(MC)の開院1カ月間の患者来院状況が3日までに、千葉日報社の取材で分かった。4月30日までの外来患者総数は約1250人で救急車で搬送された患者は153人、入院患者総数は109人。病床数に対して入院患者は多かったが、外来患者が予想を下回った。原因について、平澤博之センター長は同病院をめぐる事実と異なる風評の影響を指摘し、「多くの市民が誤解している。理解が得られるように努めていく」と話した。

 同センターでは4月1日に救命救急センターが、2日から外来がオープン。これから3年間かけて医師や看護師の確保を進め、集中治療室(ICU)10床、高度治療室(HCU)10床を備えた計314床の病院となる計画だ。まだ開院直後のスタッフ習熟期間のため、4月中はICU8床・HCU8床、一般病床42床の計58床が稼働した。

 平澤センター長によると、救急車搬送患者は153人で、自力で通院した中・軽症の救急外来患者は109人。入院患者は計109人で、すでに退院したのは56人。4月30日現在の入院患者は53人で、稼働していた病床がほぼ埋まった。5月から順次新病棟を開け、8月にも本年度目標の146床となる。

 一方、一般の外来患者は約1250人。1日当たりの外来患者の目標が400人だったが、最も多い日でも100人程度だった。

 外来患者の少なさは開院直後ということや立地条件もあるが、開院までのさまざまな政治的対立と4月に行われた東金、山武両市長選の影響も大きい。「東千葉MCは麻酔医がいないので手術はできない」「設置団体の東金市と九十九里町の住民以外利用できない」「紹介状がないと診てもらえない」など、水面下で虚偽の情報が広がった。

 風評に対して、平澤センター長は「麻酔医の専門医の資格を持つ医師は3人おり、千葉大から非常勤医師も来ている。5月から派遣の専門医も来る」と力説。4月中にくも膜下出血など19例の手術(うち17例は緊急手術、全身麻酔は11例)を行っているといい、患者も東金市や九十九里以外に山武市や大網白里市の住民が多いと強調しつつ「外来の少なさは宣伝不足かもしれないが、ネガティブキャンペーンが効いている」とため息を漏らした。



http://astand.asahi.com/webshinsho/asahipub/weeklyasahi/product/2014042800003.html
社会・メディア 朝日新聞出版
黒塗りで潰した医療死亡事故 エース外科医が暴走したワケ

2014年05月02日 (6700文字) 週刊朝日

 医療事故、手術患者死亡、隠蔽、不正請求……。医療現場のドラマを地でいくような問題が、千葉県がんセンターを舞台に次々と起きている。膵臓がん患者2人が手術後に死亡した事故の執刀医は、同センターのエースと目される外科医。なぜ事故は起きたのか。何が外科医の暴走を許したのか。院内に設置された事故調査委員会の報告書は、9割以上が黒く塗りつぶされていた。闇から闇へと葬られかかった黒塗りの下の真実が、いま暴かれる。

◇高難度手術でも、院内手続き無視
◇会議で決定した保険の偽装請求
◇報告書の内容は遺族に公開せず
◇A医師との一問一答

 医療事故の舞台となったのは、がん専門病院として国内で3番目に古い歴史をもつ、千葉県がんセンター(矢島鉄也病院長)。
 ここに「院内医療事故調査委員会報告書」と題された文書がある。同センターで2012年9月と13年1月に起きた医療事故についてまとめられたもので、本誌による情報公開請求によって開示されたものだ。A4サイズで10ページ、最終ページには報告した日付として「平成25年8月」と書かれている。
 だが、その内容は読むことができない。次の写真を見てもらえばわかるとおり、開示された文書の9割以上が「個人の権利権益を害する恐れのある情報であるため」との理由で黒く塗りつぶされているからだ。特に、肝心の医療事故についての記述は、その内容がまったく判読できないように加工されている。

 報告書作成の目的の一つに「再発防止」が掲げられているにもかかわらず、これほどまで内容が伏せられているのはなぜか。
 その理由を確認するために、本誌は黒塗りにされる前の『真の報告書』を入手した。すると、そこには同センターが公表していない2人が死亡した医療事故と、医療費の不正請求の実態が記されていた。
 報告書の1ページ目には、委員会が立ち上がった理由についてこう書かれている。
 〈短期間に続けて起こった腹腔鏡下膵切除術後の出血死であることを重く受け止め、病院長は日本肝胆膵外科学会に専門家の派遣を依頼し、外部専門家委員2名を含めた院内医療事故調査委員会を招集した〉
 わずか4カ月の間に2例の医療事故を起こしたのは、同センターの消化器外科に所属するA医師(男性)。
 膵臓がんの腹腔鏡下手術では、日本での第一人者の一人だ。腹腔鏡下手術についての論文も次々に発表し、日本肝胆膵外科学会の高度技能指導医にも指定されている。いわば、同センターのエース外科医である。
 報告書をもとに医療事故を再現する。
 1例目の医療事故は、12年9月25日に起こった。
 患者は70代の膵臓がんの女性。前年の11年10月に同センターを訪れると、ほぼ末期であるステージ4aと診断された。その後、抗がん剤による化学療法を受け、腹腔鏡を用いてがんを切除する「腹腔鏡下膵体尾部切除術」の手術に同意した。
 手術は、A医師の執刀で9時56分に開始された。手術は順調に進み、腹腔鏡下でがんが及んでいた動脈も剥離できた。ところが、しばらくして血管から血が噴き出した。約40分は腹腔鏡下で止血を試みたが効果はなく、やむをえず開腹手術に移った。しかし改善せず、17時46分、家族に見守られながら息を引き取った。

高難度手術でも、院内手続き無視

 2例目の悲劇は、それからわずか4カ月後の13年1月22日だった。A医師の執刀で、同じく膵臓がんステージ4aの50代の男性に対し、腹腔鏡を用いた手術(腹腔鏡下膵頭十二指腸切除術)が施された。
 手術は8時間15分におよぶ大がかりなものとなった。ところが、術後に容体が急変する。20時40分に再手術を開始したところ、腸からの出血が確認された。23時30分、再手術を終えて集中治療室に戻ったが、翌23日2時ごろから血圧が低下、意識も失われていった。再々手術を試みるも、時すでに遅しだった。12時5分、男性は永眠した
 以上が手術当日の様子だが、2例とも医療チームが懸命に対処したことが垣間見える。なぜ、事故調査委員会が立ち上がったのか・・・(以降、有料情報)


  1. 2014/05/05(月) 12:33:10|
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