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Doctor G 3 のメディカル・ポプリ

地域医療とプライマリケア、総合診療などに関係したネット上のニュースを記録。医学教育、研修、卒後キャリア、一般診療の話題、政策、そしてたまたまG3が関心を持ったものまで。ときどき海外のニュースも。

4月22日 医療一般記事

http://www.m3.com/iryoIshin/article/135681/
横浜市大医学部長の解任、「人事裁量権の逸脱」
全国医学部長病院長会議の有志が声明、「大学のガバナンスが機能せず」

2011年4月21日 橋本佳子(m3.com編集部)


 全国医学部長病院長会議は、4月21日の定例記者会見の席上、執行部の「有志一同」の形で、「横浜市立大学医学部長の解任に対する声明」を公表した。同大学医学部長の黒岩義之氏は、4月30日付けで解任されるという通知を受け取り、地位保全を求める仮処分を横浜地裁に申し立てている(『横浜市大医学部長解任、「全く身に覚えなし」』を参照)。

 「声明」は、「医学部長という要職の人事が、しかるべき審議会による審議を経ることなく決定されている点で、大学経営者による人事裁量権を著しく逸脱した介入」と問題視、黒岩氏の具体的解任の根拠を明確にすることなどを求めている(下記参照)。

 副会長で、東京慈恵会医科大学病院長の森山寛氏は、「大学のガバナンスが機能していないことに対して、強い懸念を抱いている。有志一同としたのは、執行部の意見は同じだが、全員にこの声明の文章を見せ、理解を得る時間がなかったため」と説明。「有志一同」とは、この日の会見に同席していた黒岩氏以外の執行部で、森山氏のほか、顧問の吉村博邦・北里大学名誉教授、小川彰・岩手医科大学学長、相談役の嘉山孝正・国立がん研究センター理事長、広報委員会委員長の福島統・東京慈恵会医科大学教授。

 4月30日までに仮処分が認められなければ、現状では黒岩氏は同日付で解任される。森山氏は、「仮処分を申し立てており、(5月20日の)全国医学部長病院長会議の総会までは、会長をやっていただくのは当然のこと」とした。嘉山氏も、「今まで理事長への背信行為で医学部長が解任になった例はない。これは異常事態だと考え、声明を出した。横浜市立大の教授会にもガバナンスを発揮してもらいたい」と述べた。

 この声明の件は、事前には黒岩氏には知らせていなかったという。ただし、自ら見解を述べることを想定していた黒岩氏は、用意した文書を読み上げ、「次期理事長人事を画策したことが解任理由とされているが、全くの事実無根」と訴えた(下記参照)。

【横浜市立大学医学部長の解任に対する声明】
 2011年4月21日全国医学部長病院長会議有志一同

 公立法人横浜市立大学は、全国医学部長病院長会議会長を務める黒岩義之同大学医学部長を任期半ばにして今月末で解任した。これに対し黒岩氏は解任手続きは無効であるとして地位保全仮処分を横浜地裁に申請した。

 黒岩氏に対する解任理由は、「理事長に対する背信行為及び法人に対する信用失墜行為により医学部長として不適任」というものであるが、これに対して黒岩氏は「身に覚えがない上に抽象的であり、具体的理由が示されておらず、なぜ解任されたのか不明」としている。

 黒岩氏の解任は、医学部長という大学医学部を統括し教育・研究の責任者たる要職の人事が、しかるべき審議会による審議を経ることなく決定されている点で、大学経営者による人事裁量権を著しく逸脱した介入と言わざるを得ず、非常に残念であり当惑するとともに、大学のガバナンスが機能していないことに対して強い懸念を表明したい。 

 大学医学部における教育・研究・診療の独自性を確保することによって、世界に冠たる日本の医療水準を維持・実現してきたことは明らかであり、国民の生活を支える医療の質、将来の医療を担う医学生・医師の教育の質、ならびに医療・医学の発展に寄与する研究の質を守るためにも、大学の自治、特に医学部の自治は大学経営とは一線を画し、最大限に尊重されるべき生命線である。

 当会議は、医学教育の改善、医学部定員適正数の検討、医療における偏在解消、診療報酬改訂など、教育改革を含む様々な医療環境改革に取り組んでいる。当会議会長である黒岩氏の解任は、これら山積する道半ばの諸改革のみならず、いま直面している被災地医療の復興にも重大な支障をもたらす可能性がある。

 被災者および医療機関への支援は、全国の医療機関、医療従事者が総力を挙げて取り組んでおり、被災地からも、当会議を含めた医療機関指導者のリーダーシップが強く要請されている。当会議は、何が「法人に対する信用失墜行為」なのかを含め具体的解任の根拠を明確にするとともに、透明性の高い健全な審議を実現し、医学部の自治を強化することを強く要望する。

【横浜市立大学医学部長の黒岩義之氏のコメント】

 既に一部報道等により、皆様方におかれましては、ご承知の方もおられると存じますが、私は去る4月 7日付けで、本年4月30日をもって横浜市立大学医学部長の職を解く旨の解任通知を受けました。事の顛末の詳細は、省略させていただきますが、大学側が医学部長解任の主な理由とすることは、私が昨年12月の私的な会食で、次期理事長人事を画策したというものですが、これは全くの事実無根であります。

 そのため私は4月12日、横浜地方裁判所に解任が違法、無効であることを理由として医学部長としての地位保全の仮処分の申し立てを行った次第です。第1回目の裁判手続きは4月28日に予定されておりますが、その頃までには大学側の主張も提出されるだろうということですが、私は今回の解任は明らかに無効であると裁判所が早晩宣告してくれるものと確信をしています。

 皆様方にはしばらくの間、ご心配、ご面倒をおかけすることとは存じますが、裁判所の判断が下されるまでの間、今しばらく事態の推移を見守っていただきたく、お願いする次第です。



http://mainichi.jp/life/today/news/20110422k0000m040149000c.html
健保連:4割が保険料率引き上げ 震災で赤字幅拡大も
毎日新聞 2011年4月21日 21時53分

 大企業の従業員らが加入する健康保険組合でつくる健康保険組合連合会(健保連、1447組合)は21日、11年度に少なくとも全体の4割弱、過去最多の527組合が保険料率を引き上げると発表した。平均料率は前年度比0.29ポイント増の7.93%で、現在の調整方法を導入した81年度以降最高の伸び率となった。

 その結果、健保連全体の11年度予算の経常赤字は、過去最大だった前年度より532億円少ない6089億円に減ると見込んでいる。ただ、東日本大震災の影響を織り込んでおらず、実際の赤字幅はさらに大きくなるとみている。

 報告のあった1315組合(回答率90.9%)の回答から全体値を推計した。そのうち527組合(40.08%)もが保険料をアップするのは、高齢者医療費への支出が膨らみ続けているためだ。

 11年度の保険料収入は前年度比3862億円増の6兆4173億円とみている。しかし、高齢者医療への支援金を中心に支出も3231億円増の7兆1581億円に達する。保険料収入に対する高齢者医療費への支出割合は44.9%を占める。

 赤字組合は前年度より2組合減の1292組合で、全体の89%。全体では15組合減った。

 健保連は、11年度予算を震災前に推計したために赤字幅が縮小したとみている。今後、震災による医療費の増加や、景気低迷による保険料収入減により、財政が予算以上に悪化する事態も想定している。【山田夢留】



http://www.asahi.com/edu/news/TKY201104220238.html
医学部合格者、現役最多39人 過去10年 秋田県
2011年4月22日11時44分 朝日新聞

 今春の大学入試で、秋田県内の公立高校から医学部医学科に現役で合格した生徒が過去10年で最高の39人だったことが分かった。県教委が21日発表した。県教委は08年度から医師らを招く特別講座を開き、医師志望の生徒を後押ししている。今春の卒業生は講座1期生で、県教委は「成果が出始めた」と話している。

 県教委高校教育課によると、医学部医学科の現役合格者は39人で昨春より13人増えた。このうち、秋田大が27人で、東北大や大阪大にも合格した。既卒の合格者は16人だった。一方、東大の現役合格者は7人(現浪計9人)で昨春の12人(同18人)を下回った。

 県教委は、08年度から医師から直接話を聞く特別講座を始めた。「医師志望者を増やすには直接やりがいを伝えること」として、内視鏡を使った大腸がんの治療で知られる工藤進英・昭和大教授ら県内出身の医師や医学部生を招いたほか、県北・県央・県南の3病院を会場に医師の仕事を1日体験する講座も企画した。

 また、理数系を中心とした学力向上にも力を入れ、土曜日に予備校講師による特別授業もしている。県教委は「自己実現を公共の利益と調和させる方法もあると説く講師もおり、医師の仕事にやりがいを感じた生徒が増えたかもしれない」と話す。

 秋田高(秋田市)では、約40人が医学部医学科を受け、24人が合格した。庄司強・進路指導主事は「本人の志望度を確認する面接を複数回行っても、医学部志望が揺るがない学生が多かった」と振り返る。授業では難関大の入試問題を解かせた。大学名に圧倒されることなく、時間がかかっても必ず解けることを伝えたかったからだという。

 県教委は昨年、11年度以降の達成を目指し、「第6次県高校総合整備計画」で初めて進学目標を数値化した。東大の現役合格者を15人、医学部医学科への現役合格者を40人などの目標を掲げた。県教委は「東大と医学部医学科の受験者は、学力面で重なる部分もある。今春は医師志望者が多かった可能性があり、全体で見れば後退したとは考えていない」と話した。

 進学目標の数値化では、東京都教委が先行している。昨夏、日比谷高校など7校の「進学指導重点校」の選定基準を13年度以降、東大など難関国公立大の現役合格者15人以上とする方針を決めた。(大隈悠)



http://www.cabrain.net/news/article/newsId/33812.html
日本人PAが気仙沼、南三陸で医療支援- TMATに参加
( 2011年04月22日 21:14 キャリアブレイン )

 東日本大震災の被災者を支援するため、徳洲会病院グループでつくる災害医療協力隊「TMAT」には、国内外からさまざまな医療者が集まっている。米国からは、フィジシャンアシスタント(PA)やナースプラクティショナー(NP)の資格を持つ日本人女性も参加。PAとNPは医師と看護師の中間職種で、いずれも日本には存在せず、日本人PAは米国に4人しかいないが、このうち2人がTMATに参加し、宮城県沿岸部の気仙沼市と南三陸町で支援活動を行った。

 現在も335人が避難生活を送る、南三陸町の総合体育館「ベイサイドアリーナ」。4月上旬、館内の一室にあるTMAT診療ブースに、水色のスクラブ(医療衣)に身を包んだノール・玲子さんの姿があった。

 ノールさんは現在、ジョージア州北部にあるハミルトン医療センターで救急医療に従事するPAだ。医師が仕事に専念できるようサポートするのがPAの役目だが、実際は医師の医療行為の約8割をカバーするともいわれ、医師の監督の下、診察や処方、手術の補助などを行う。
 高血圧や糖尿病といった慢性疾患、花粉症などのアレルギー、そして精神的ストレスによる睡眠不足―。避難所の患者の症状はさまざまだが、4日から8日まで、医師に相談しながら、問診から処方までを行った。
 「医師よりも患者の目線に近い。臨床の判断をするための情報を伝えるだけでなく、それについて提案もしてくれる重要なパートナーです」。今回、初めてPAと仕事をした埼玉県総合リハビリテーションセンターの文村優一医師はこう話す。

 日本で医療行為ができるのか。来日前、ノールさんに確信はなかった。「患者の話を聞くだけでもいい。何かお手伝いができれば」。TMATへの参加を決めたのは、その一心からだった。
 「わたしだけ生き残ってよかったのかな」―。津波で家族を失った被災者の一言が忘れられない。目頭が熱くなった。「今までは、とにかく患者さんに声を掛けなきゃと思っていたけれど、何も言わずに聞いてあげるだけで、信頼につながるということに気付きました」。日本で医療経験のないノールさんにとって、日本人の患者の声に耳を傾けることが大きな糧となった。

■避難所で“日本人らしさ”再発見


 ジョージア州の公立病院でPAとして働く住谷樹絵梨さんは、現地時間の3月11日朝、ラジオのニュース番組で震災を知った。
 「日本人が苦しんでいる。体の中から『助けなきゃ』って思いました」。14歳で渡米し、在米15年目になる住谷さんだが、こうした気持ちがわき起こったのは初めてだった。その後、日本人医療者のメーリングリストでTMATの派遣を知り、すぐに来日を決心したという。

 品薄の状態だった安定ヨウ素剤3万錠と、抗インフルエンザ薬タミフル90箱をかばんに詰め込み、彼女が成田空港に到着したのは3月19日夜。その足で宮城に出発し、翌日の昼から25日まで、気仙沼市の避難所で医療支援に当たった。

 TMATでは「看護師」として登録されていたものの、ガムテープで作った“名札”に「PA」と書き込み、医師に相談しながら診察や処方を行った。先に避難所に入った日本人NPがチーム内の医療者から信頼を得ていたため、すぐにメンバーと打ち解けたという。風邪や花粉症などで、最初の2日間は80人ほどの患者が毎日受診したが、このうち半分は日本人NPと対応し、住谷さんは抗ヒスタミン剤やせき止めの薬などの処方を行った。

 「夜、周りの迷惑になるから…」―。せき止めの薬を求めてきた患者の言葉にはっとなった。「自分より周囲を気遣うなんて、米国では考えられない」。避難所での医療支援は、住谷さんにとって“日本人らしさ”の再発見につながった。

■今後の特定看護師の議論に期待

 厚生労働省は今回の震災で、日本の医師免許を持たない外国人医師による被災地での医療行為を認めており、他のケースにもこれを準用する形となっているが、日本人のPAやNPが国内で医療行為を担うのは極めて異例だ。
 「これを機に、わたしたちのような中間職種が日本にもできれば」―。ノールさんは、日本の特定看護師の議論に期待を寄せている。一方の住谷さんは、「日本の医療のパズルにどう入るか。わたしも“1ピース”にならなければと感じています」と力を込めた。
  1. 2011/04/23(土) 08:15:15|
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